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高松宮記念杯、初日第10R。大津びわこ競輪場は大きな歓声に包まれた。稲垣裕之が主導権を握り、その番手を村上義弘が死守。迫りくる捲りも巧み
に牽制して、村上が1着。ライン3番手を固めた山口幸二が2着、逃げた稲垣も3着に粘った。両手を高々と挙げた村上に、地元ファンの声援がことさ
らに高まった。稲垣もこの光景を感動の眼差しで見つめていた。
「レース前は、本当に緊張しましたね。決勝戦くらいの気持ちで臨みましたし、先行日本一といわれた人が僕の後ろに付いてもらえるというのは光栄なことですからね。仮に村上さんは先頭で走っても十分勝てる人ですし、それでも僕の後ろを回ってくれるのですから、僕はそれ以上の走りをしないといけない。あれが村上さんとは5回目の連係になったんですけど、今までラインで決められてなかったんです。 |
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今度こそはという気持ちで臨んだし、ましてや最初から競り。村上さんの位置次第で駆け方も変わってくるけど、そこは気にせず自分の仕掛けられるところから、仕掛けようと決めてました。山口さんも3番手で内を締めてくれましたし、先頭、番手、3番手の役割分担が明確に出たレースだと思います。あまり競輪を知らない僕の知り合いも、あのレースを見て、『あれが競輪なんやな』と言ってくれて。僕もあれが競輪の本来の姿なんだなと思いましたし、走り終わって、すごく感動しました。ラインの力で先行選手は活きてくるんだなって思いました」
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