解説&分析

地元戦を連続V、大器が開花!
竹内雄作(岐阜・99期・S1・登録番号14752)
今期はじめはFI準決勝が壁になっており、最終日は敗者戦まわりになっていたが、前橋で予選敗退してから一変。その前橋の敗者戦を連勝すると、次場所の大垣FIでは準決勝こそ決まり手は捲りがついたものの、3日間最終バックを取る本来のレース運びで、S級初優勝を完全優勝で成し遂げるとともに、前橋からの連勝を5に伸ばした。さらに、3月岐阜FIでも、その力をいかんなく発揮。準決勝、決勝と堂々の逃げ切り勝ちで2場所連続優勝と流れに乗った。グレード戦線でも頭角を現しており、西武園GIIIでは予選を1着2着で突破して準決勝進出。準決勝は先行して上位陣に真っ向勝負を挑むも9着大敗を喫してしまうが、翌日の敗者戦ではしっかり逃げ切りシリーズ2勝目。デビュー当時からその力は高く評価されてきたが、いよいよS級でもエンジン全開。まだまだ成長段階なので、これからどこまで上り詰めるか楽しみな逸材だ。

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 40.0%
連対率 50.0%
3連対率 60.0%
バック本数 19本
平均競走得点 104.36
出走予定
松戸FI 5月11日~13日
小倉FI 5月28日~30日
状況に応じた先行&捲りで連続完全V
根田空史(千葉・94期・S1・登録番号14380)
迫力あるパワー駆けで近況は絶好調だ。3月の立川ダービーでは一次予選を捲り快勝して突破。二次予選は先行で積極果敢に攻めるも8着に終わり勝ち上がりを逸するが、最終日の敗者戦で逃げ切りシリーズ2勝目を挙げた。完全に勢いを取り戻したのが4月の別府FIで、決勝でも堂々の逃げ切りをみせ、S級初優勝した昨年5月の玉野以来となる優勝を3連勝で成し遂げた。一度火が点いたら、その勢いは止まらない。続く青森FIでも初日は逃げ切り、準決勝と決勝は捲りで連続の完全優勝を離れ業を演じた。もちろんバック本数21本が示しているとおり、積極性あふれる仕掛けは変わらないが、決まり手は逃げ53%、捲り47%と、状況に応じた攻めが好成績に繋がっている。この破壊力ある走りで、今後はもちろんグレードレースでの活躍が大いに期待される。

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 42.4%
連対率 45.4%
3連対率 57.5%
バック本数 21本
平均競走得点 109.48
出走予定
平塚GIII 5月3日~5日
全プロ競輪 5月18日~19日
高松宮記念杯 6月13日~16日
シャープな決め脚で好調をキープ
成清貴之(千葉・73期・S2・登録番号12813)
車券貢献度の高さは見逃せないところだ。昨年の1月にはA級陥落という悔しい思いを経験。そこでもう一度気持ちを新たにすると、半期のA級で5度の優勝と大暴れ、昨年7月にS級に戻ってくると、シャープな決め脚を武器にして、1着を量産。9月には千葉FIで久々のS級優勝も達成した。近況も好調をキープしており、直近4カ月の成績を見ても、勝率30%、連対率53%、3連対率60%と車券的に「外せない」選手の一人というのがよくわかる。FIでは決勝にコンスタントに進出しており、GIIIでは3月の玉野が一次予選敗退も敗者戦で2勝、4月の西武園では3着4着1着2着と二次予選で勝ち上がりは惜しくも逸したが3度車券に絡んでいる。現在は2班なので基本的には初日が予選が多く、近況も玉野記念の初日以外はほとんど取りこぼしておらず当然の「狙い目」。また西武園の最終日は2着で高配当を演出しているように、配当面での一発も期待でき、今後も見逃せない選手だ。

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 30.0%
連対率 53.0%
3連対率 60.0%
バック本数 0本
平均競走得点 106.20
出走予定
大垣FI 5月15日~17日
伊東FI 5月22日~24日
コンスタントに1節1勝ペース
八谷誠賢(福岡・77期・S2・登録番号13146)
FIでは決勝進出こそ少なく、今期も2月の豊橋のみで、予選または準決勝での敗退が続いているが、直近4カ月の成績は勝率30.7%、連対率42.3%、3連対率57.6%とハイアベレージを残している。それは敗者戦でコンスタントに1着を取っているから。もちろん勝ち上がるにこしたことはないが、豊橋での決勝進出以来、補充も含めて7場所を走り、必ず1場所につき1着を1回(川崎では2勝)取っている。仕掛けのタイミングを逃さず打つ捲りを得意とし、連対時の決まり手も逃げが18%に対して捲りが82%。また一般戦回りだと人気も集中、八谷からライン決着なら本命、別線決着でも2車単1000円台なので、特にFI敗者戦回りなら無理な高配当狙いは禁物で堅実に狙っていきたいところ。もちろん豊橋の準決勝のように先行策に出ての2着入線で2車単6650円というパターンもあるので、勝ち上がりでの「一発」も侮れない。

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 30.7%
連対率 42.3%
3連対率 57.6%
バック本数 6本
平均競走得点 101.50
出走予定
向日町FI 4月30日~5月2日
武雄FI 5月20日~22日
小倉FI 5月28日~30日
伸びシロ十分、初日は7連勝中!
阿部力也(宮城・100期・A2・登録番号14794)
2011年7月にいわき平競輪場でデビュー。在校時は27勝をあげ在校順位は9位、卒業記念レースを制して100期の卒記チャンプの座に輝いている。昨年7月にA級2班に昇級してから、1・2班戦での奮闘が続いている。直近4カ月の成績も勝率50%オーバーと安定しており、今期もコンスタントに決勝戦に駒を進めている。だが決勝で苦戦を強いられるシーンも目立ち、4月24日現在で今期優勝は3連勝で決めた3月千葉のみ。まだまだ伸びシロは十分なので、今以上に調子を上げて、さらなる好走を期待したい。もうひとつ見逃せないのが初日の成績だ。2月の小倉ミッドナイトでは初日にまさかの6着大敗を喫してしまったが、その後は2月松戸から4月小田原まで初日予選は7連勝中。大本命になるので小田原の初日も2車単240円の一番人気決着だったが、7勝中ですんなりの決着は意外にもこれのみ。別線へ配当の妙味を狙うのも一考かも知れない。

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 50.0%
連対率 65.3%
3連対率 69.2%
バック本数 15本
平均競走得点 93.26
出走予定
弥彦FII 4月30日~5月2日
伊東FI 5月22日~24日
特班に王手、大注目の四日市ナイター
山本巨樹(大阪・100期・A3・登録番号14839)
2011年7月に名古屋でデビューした22歳。先行基本のレースで、直近4カ月の成績は勝率79.1%、連対率87.5%、3連対率は何と95.8%と破格の数字を残している。今年すでに5度の優勝を誇っており、直近5場所の決勝では3V、2着2回と抜群の安定感だ。4月の福井FIIは逃げ切りで連勝して、決勝で捲りV、次の大垣FIIでも連勝して決勝進出、決勝では逃げ切りでVして2場所連続完全優勝しており、次場所の5月3日から5日に行われる四日市FIIが特別昇班をかけた大事な場所となる。レインボーカップチャレンジファイナルへの出場も決まっているが、一足早くチャレンジレースは卒業したいところだろう。また今年に入ってから8場所走って、初日予選は全勝しており、この連勝がどこまで伸びるかにも注目していきたい。初日予選の1着時平均配当は913円(11年7月からの集計)と手堅く、車券的には1着固定が的中への近道だろう。(四日市で特班に成功した場合、出走予定は変更になります。ご注意下さい)

※4月25日現在直近4カ月集計データ
勝率 79.1%
連対率 87.5%
3連対率 95.8%
バック本数 13本
平均競走得点 77.91
出走予定
四日市FII 5月3日~5日
玉野FII 5月11日~13日
熊本FII 5月23日~25日
久留米RF 6月22日