4日制以上のGI初タイトルへスパート!
新田祐大(福島・90期・S1)
完全に初タイトル奪取への軌道に乗ったと言っていいだろう。今年の新田は、まず2月に四日市で記念初優勝を達成。全日本選抜と日本選手権でもその類い希なスピードを発揮して予選を突破、どちらも準決勝敗退に終わったが、5月の別府記念では1着2着2着1着とオール連対で2度目の記念優勝をマークした。さらに勢いは止まらない。続く全プロ記念競輪でも、勝ち上がったスーパープロピストレーサー賞で関東勢を相手に主導権争いを制してそのまま逃げ切り優勝。もちろん翌日に行われた1kmタイムトライアルでは、1分3秒885で貫禄優勝を決めた。世界を相手に戦っているスピードはすでに輪界トップクラス、またはそれ以上の評価を得ているが、近況は組み立て面でも力を出し切れるベストの選択を心得ており、勢いも加わってまさに鬼に金棒といったところ。GI優勝は、2010年立川でのSSカップみのり制覇があるが、もちろん次の視野に入るのは4日制以上のビッグタイトルだ。
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
34.4% |
連対率 |
65.5% |
3連対率 |
65.5% |
バック本数 |
16本 |
平均競走得点 |
116.27 |
出走予定
富山FI |
5月28日~30日 |
高松宮記念杯(岸和田) |
6月13日~16日 |
静岡、久留米と2場所連続完全V!
水谷好宏(滋賀・93期・S2)
今期からS級2班の格付けになってしまったが、FI戦線で大暴れしており、成績も急上昇している。その起点になっているのが、初出場だった日本選手権か。初日の一次予選は落車があったものの、逃げ切りでビッグレース初勝利をモノにした。そして日本選手権後の小田原FIから快進撃が始まっていく。まずその小田原を捲り3連発で1着1着2着。決勝では追走の松岡健介には交わされたが、近畿ワンツーを演出した。続く静岡FIでは、一転して逃げて連勝、決勝は捲りを放ち3連勝の完全優勝を達成。さらに久留米FIでも積極的なレースで再度の完全優勝と勢いは増すばかりだ。ここ3場所に注目してみていれば、9戦して8勝、2着1回と抜群の安定感だ。仕掛けのタイミングを逸せずに、しっかりと状況に対処できていることが好調の要因ともいえ、今後は函館GIII、そして地元地区での高松宮記念杯(岸和田)が控えているだけに、ますます注目度も、そして調子も今以上にアップしていくだろう。
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
52.1% |
連対率 |
65.2% |
3連対率 |
73.9% |
バック本数 |
18本 |
平均競走得点 |
111.08 |
出走予定
函館GIII |
5月31日~6月3日 |
高松宮記念杯(岸和田) |
6月13日~16日 |
玉野FI |
6月25日~27日 |
初S級も積極果敢なレースで台頭
猪俣康一(愛知・99期・S2)
2011年1月に一宮競輪場でデビュー。年齢的には現在37歳とオールドルーキーと称されることが多いが、2011年8月にA級2班に特別昇班、その後も99期ルーキーチャンピオンレースを制して、今年初のS級に昇級と順調に成長を遂げている。1月に落車を喫して出鼻をくじかれる格好にはなったが、3月の大垣FIで復帰すると、持ち前の豪快なレースでメキメキと頭角を現してきている。4月の四日市では一次予選9着と大敗を喫したが、次の小倉FIからエンジン点火。連勝で勝ち進んだ決勝でも積極果敢に先行勝負に徹し、伊藤保文の差し脚には屈したものの2着入線。それからはS級のレースの流れも掴んだか、5月青森FIでも決勝進出(決勝6着)、さらに西武園FIもきっちりと勝ち上がり3場所連続の決勝進出。その決勝でも渡邉一成や小埜正義らを相手に主導権を渡さず、自身は4着に力尽きたものの、マークの東口善朋が優勝した。まだまだ伸びシロもありそうで、今後も動向から目を離せない。
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
28.5% |
連対率 |
52.3% |
3連対率 |
57.1% |
バック本数 |
11本 |
平均競走得点 |
103.19 |
出走予定
宇都宮GIII |
5月25日~28日 |
豊橋FI |
6月3日~5日 |
前橋GIII |
6月28日~7月1日 |
S級初優勝を達成!小田原GIIIは要注目!
松谷秀幸(神奈川・96期・S1)
今期から初のS級1班入りで奮闘が続いている。FI戦ではコンスタントに決勝戦に駒を進めており、特に直近7場所で5度突破(1回は事故棄権)している準決勝での安定度は特筆ものか。昨年8月からの集計では、FI準決勝は勝率18%、連対率36%、3連対率は52%、この数字は現在まだまだ上昇中だ。さらに、準決勝1着時の2車単平均配当も6187円と、3月奈良では小嶋敬二といった人気サイドを打ち破る穴配当の立役者になることも多く、車券推理の際は一考したい。また4月の小田原FIでは、初日特選を上野真吾マークから差し切って1着、準決勝も1着で通過すると、決勝では再度、上野マークから抜け出して自身初のS級優勝を3連勝で成し遂げた。すでに昨年の西武園で記念初の決勝も経験しているだけに、当面の目標は記念での活躍とビッグレース初参戦になっていくだろう。6月には完全優勝を決めた小田原でのGIII開催が待っているだけに、そこでの力走も期待だろう。
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
33.3% |
連対率 |
48.1% |
3連対率 |
55.5% |
バック本数 |
7本 |
平均競走得点 |
107.80 |
出走予定
小田原GIII |
6月6日~9日 |
名古屋FI |
6月20日~22日 |
6連勝中!次走はS級特別昇級に挑む
小原唯志(茨城・101期・A2)
101期の在校1位に輝いた大器・小原唯志がついにS級昇級へリーチをかけた。昨年7月に京王閣でデビューを果たすと、チャレンジ戦での9連勝特別昇班こそならなかったが、12月にレインボーカップチャレンジファイナルでA級2班に昇班。今年2月には地元の取手戦でA級1・2班戦の初優勝を達成。今年これまでの成績も勝率55%、連対率68%、3連対率81%と圧倒的な数字を残しており、圧巻なのがルーキーチャンピオン(4着)後の4月の小田原FIから。1着1着2着と決勝は宿口潤平に差し切られたもののオール連対、続く青森が3日間とも主導権をキッチリ握っての逃げ切り3連勝。そして松戸でも3日間逃げ切りで2場所連続の完全優勝。これで次場所の6月いわき平で完全優勝を達成すれば、S級特別昇級の切符をゲットすることができる。もちろん小原本人は、そのさらに上のところを見据えており、師匠・武田豊樹と同じ舞台を目指して邁進するだけだ。(いわき平で特別昇級した場合は、あっせんが変更になります。ご注意下さい)
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
60.7% |
連対率 |
75.0% |
3連対率 |
82.1% |
バック本数 |
26本 |
平均競走得点 |
95.07 |
出走予定
いわき平FI |
6月6日~8日 |
千葉FI |
6月17日~19日 |
福井FII |
6月27日~29日 |
待ちに待った初優勝!一気にブレイクなるか
小林申太(茨城・101期・A3)
小原と同県同期の小林もチャレンジレースの注目選手としてピックアップしたい。小林は2012年7月に青森競輪場でデビュー。同期が次々に初優勝、そして特別昇班を決めていく中、落車の影響もあり昨年は優勝ゼロと出遅れてしまった。今年に入っても、連勝で勝ち進んでも決勝で惜敗を喫したりとなかなか歯車が噛み合わず、さらに4月のいわき平で落車して2場所を負傷欠場。だが5月弥彦から復帰すると、その弥彦は未勝利に終わるも決勝3着、そして5月の大宮でようやく第一歩を踏み切ることができた。予選、準決勝を連勝すると、迎えた決勝では直線で鋭く伸びて初優勝を3連勝で飾った。もちろんここからが大事になってくるが、チャレンジレーサーの場合、こうした優勝が大きなキッカケになり、一気にブレイクすることも多いだけに、今後の一皮むけた走りには期待したいところだ。3連対率は77%と高いだけに、38%に留まっている勝率をまずは上げていきたい。
※5月23日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
38.4% |
連対率 |
61.5% |
3連対率 |
76.9% |
バック本数 |
10本 |
平均競走得点 |
74.84 |
出走予定
久留米FII |
6月4日~6日 |
立川FII |
6月25日~27日 |