ホーム開催で挑むビッグレース!
新田康仁(静岡・74期・S1)
輪界屈指のオールラウンダーが地元のビッグレースに挑む。今年ここまでは、2月の全日本選抜で一次予選から準決勝まで勝ち上がり、静岡記念は決勝5着、日本選手権では二次予選で勝ち上がりを逸してしまう。それでも日本選手権では敗者戦ながら5日目特選は捲りで抜け出し2着で入線して南関ラインが上位独占。最終日の特選は松谷秀幸マークから巧みな捌きで、逃げる早坂秀悟を捕えての1着。さらに4月の防府FIでは田中孝彦と連係し番手からの捲りで優勝を決めた。これでますます調子が上がっていくことだろう。4月の共同通信社杯は地元地区の伊東バンクが舞台。2010年には記念を制し、スランプから脱した新田にとって思い入れが強いであろうバンク。4日制以上のビッグレースでは、意外なことに08年のオールスターから決勝進出がないだけに久々の優出に期待だ。今回の静岡勢は1班からは新田、2班は片寄雄己、田中孝彦の3名のみと人数的にはさびしいが、南関勢で一丸となって強豪他地区を迎え撃ちたい。今年中には達成が濃厚の通算400勝のカウントダウンにも注目だ(4月13日現在で386勝)。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
32.2% |
連対率 |
41.9% |
3連対率 |
54.8% |
バック本数 |
9本 |
平均競走得点 |
111.93 |
出走予定
函館FI |
4月19日~21日 |
共同通信社杯 |
4月26日~29日 |
高松FI |
5月21日~23日 |
川崎GIII |
5月29日~6月1日 |
豪快レースでビッグレースにも風穴を!
吉田敏洋(愛知・85期・S1)
今年の大目標だった3月・地元の名古屋で行われた日本選手権。しかし一次予選で4着惜敗に終わり、ここで早くも勝ち上がりを逸してしまう。だが、そこから気持ちを切らさずに、3日目選抜は3番手内から捌いて直線抜け出しの1着。4日目選抜は柴崎淳の先行を利して番手から1着。最終日の特選は豪快な捲りを決めて3連勝で締めくくった。続く西武園記念では、準決勝で深谷知広と連係。深谷がパワー先行を見せる中、ゴール前きっちりと差し切ってワンツーを決め、決勝戦に駒を進めた。頼もしい後輩の圧巻プレーに対して「羨ましいくらい」と賞賛するとともに、自身の調子とも照らし合わせて新たなモチベーションに変えていた。2016年3月には名古屋で日本選手権開催が決まっている。再度訪れたこのチャンスを活かさない手はないだろう。自力戦のときは持ち味である出し惜しみのない豪快なレースで、まずは夏場に向けてグングン調子を上げていきたい。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
28.0% |
連対率 |
36.0% |
3連対率 |
48.0% |
バック本数 |
8本 |
平均競走得点 |
110.16 |
出走予定
共同通信社杯 |
4月26日~29日 |
千葉FI |
5月12日~14日 |
豊橋FI |
5月19日~21日 |
松山FI |
5月29日~31日 |
落車が続くも、名古屋でS級初優勝!
吉澤純平(茨城・101期・S2)
大器がいよいよ覚醒か。かつてはスケートのショートトラックでバンクーバー五輪に出場するなど、デビュー前から話題性の高かった吉澤。101期のルーキーチャンピオンレースを制するなど着実に成長し、今年1月には初のS級昇格を果たした。だが、昨年末から年始にかけては11月の立川で喫した落車の影響で負傷欠場が続き、S級初戦となった1月の千葉FI(1月28日初日)では主導権を握れず一次予選まさかの9着敗退。翌日の敗者戦では逃げ切りで初勝利をもぎ取り、次場所の2月大宮FIでは初の決勝まで勝ち上がるも再び落車の憂き目に遭い、再度負傷欠場に。しかし、ここまで噛み合わなかったリズムを復帰とともに一気に取り戻す。3月の松阪FIは決勝まで駒を進め3着入線。そして続く名古屋FIでは準決勝で逃げ切り、決勝ではうまく黒川茂高の3番手に入ると捲りで仕留めてS級初優勝を達成した。S級に上がり立てで4場所走っただけだが、立ち回りの巧さをみせつけた一戦だった。グレードレースなど、まだまだ経験値は少ないが、どんどん上を目指してアタックしてもらいたい。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
33.3% |
連対率 |
58.3% |
3連対率 |
83.3% |
バック本数 |
7本 |
平均競走得点 |
107.00 |
出走予定
弥彦FI |
4月23日~25日 |
広島FI |
4月30日~5月2日 |
別府GIII |
5月24日~27日 |
松阪FIでS級初優勝、豪快捲りで勝ち星を量産
黒田淳(岡山・97期・S2)
昨年7月にS級昇格を果たすと、S級の水にも慣れたのか今年に入りメキメキと頭角を現してきた。3月の地元・玉野記念では一次予選、二次予選をともに捲りで快勝して準決勝に進出した(準決勝は8着)。次の松阪FIでは初日予選1着、準決勝を2着でクリア。決勝では好調の相川永伍の主導権取りに対して中団5番手を確保してから最終2コーナー過ぎに捲りを打つと、好スピードを披露。最後はマークした堤洋の差し脚をシャットアウトして押し切り、S級初優勝を達成した。続く西武園記念は一次予選5着で勝ち上がりを逸したが、2日目の選抜、3日目の特選をともに捲りで勝星を挙げていた。近況の成績を見ても分かる通り、直近4カ月の連対時の決まり手は捲りが100%。それでも勝率40%を超えるまでの戦績を残しているのだから、その破壊力は魅力的。今後は、グレード戦線でもますますの活躍を見せてくれそうで、今から注目しておいた方がいい選手の一人だろう。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
42.3% |
連対率 |
50.0% |
3連対率 |
57.6% |
バック本数 |
5本 |
平均競走得点 |
105.00 |
出走予定
函館FI |
4月29日~5月1日 |
いわき平FI |
5月10日~12日 |
全プロ記念競輪 |
5月17日~18日 |
川崎GIII |
5月29日~6月1日 |
将来性高い、北勢グループの逸材!
谷口遼平(三重・103期・A2)
多数の自力トップ選手からベテラン選手までが汗を流す三重の練習グループ・北勢グループ期待の新鋭だ。昨年7月のデビューを果たし、同9月には特別昇班を決めて早々にA級2班入り。今年に入っても勢いは加速していく一方で、3月の松阪では決勝で先行逃げ切っての優勝、4月の福井では後続の落車アクシデントもあったが、堂々と主導権を握っての押し切りで完全優勝を果たしている。3月には103期のルーキーチャンピオンレースにも出場(3着)、来期は初のA級1班入りも決まっており、注目度は着実にアップしてきている。先行主体のレースで、末を欠くシーンも見られるが、近況は粘りも増したことにより成績は安定。直近4カ月の成績は3連対率81.8%と車券貢献度も極めて高い。年齢は20歳、レース内容ともに将来性は高く、まだまだ多くの可能性を秘めている逸材だ。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
40.9% |
連対率 |
59.0% |
3連対率 |
81.8% |
バック本数 |
18本 |
平均競走得点 |
94.63 |
出走予定
和歌山FI |
4月23日~25日 |
名古屋FI |
5月12日~14日 |
佐世保FII |
5月29日~31日 |
徹底先行で圧倒的な成績をキープ!
清水剛志(福井・103期・A3)
昨年7月に松阪競輪場でデビューした新鋭だ。在校時は5勝で26位にとどまったものの、気持ちの良いくらいの「ド先行」ぶりで近況はチャレンジレースを大いに沸かせている。獲得バック本数は、直近4カ月の集計で24走中21本をマーク。若手自力型のライバルが多くチャレンジレースにあって、驚異的な数字だろう。もちろんレーススタイルだけではない。今年は1月の岸和田を皮切りに、2月の奈良、3月の豊橋、4月の松山と4度の優勝を達成と成績もしっかりと残している。岸和田こそ捲りでの優勝だったが、残りの3つはホームバックを取った先行逃げ切りでのものだけに評価も高い。さらに今年は4月13日まで3連対率は100%をキープしていた(4月14日前橋競輪決勝で初の着外)。来期(7月~)は定期昇級でA級2班へのランクアップが決まっているだけに、チャレンジレースで見られるのも残りわずか(それまでに特別昇班の可能性もあるが)、しっかりと追いかけたい。
※4月13日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
70.8% |
連対率 |
91.6% |
3連対率 |
100% |
バック本数 |
21本 |
平均競走得点 |
77.91 |
出走予定
向日町FII |
4月20日~22日 |
佐世保FII |
5月2日~4日 |
福井FII |
5月16日~18日 |