初タイトル奪取へ、大チャンスを掴むか
岩津裕介(岡山・87期・S1)
今、乗りに乗っている選手といえば岩津裕介だろう。今年は3月に地元・玉野記念を制すると、4月の共同通信社杯では決勝3着。全プロ記念競輪のスーパープロピストレーサー賞2着を経て、川崎記念では地元・神奈川勢の連携を粉砕しての優勝。6月の高松宮記念杯でも決勝まで勝ち進み3着入線を果たすなど、充実期を迎えている。マーク戦はもちろんのこと、近況は目標不在と見るや自力自在戦で「相手の出方を見ながら」活路を見出している。捌きよし、タテ脚のキレよし、そしてレース勘よしと3拍子が揃っているので、グレードレース中心の出走ながら直近4カ月の3連対率が72.7%と安定しているのも納得だ。もちろん、それに乗じて賞金ランキングもグングンと上昇しているので、初のグランプリ出場も現実味を帯びてきている。GI初優勝も時間の問題との声も多く聞こえるようになってきているだけに、初日日本競輪選手会理事長杯スタートの7月寛仁親王牌GIも優勝候補の一人として大きな期待がかかる。弥彦バンクで大暴れしてくれそうだ。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
40.9% |
連対率 |
59.0% |
3連対率 |
72.7% |
バック本数 |
0本 |
平均競走得点 |
119.95 |
出走予定
取手FI |
7月7日~9日 |
寛仁親王牌GI |
7月18日~21日 |
寛仁親王牌は理事長杯スタート!
竹内雄作(岐阜・99期・S1)
3月の日本選手権では、一次予選で逃げ粘り2着、二次予選は先行押し切り1着で準決勝まで進出した。デビューから今年で4年目に突入、在校時から注目されていた逸材は高いグレードでも頭角を現すなど成長を続けている。日本選手権後は武雄GIIIで二次予選敗退、共同通信社杯で一次予選敗退、小倉FIでは初日予選敗退と苦戦が続いてしまったが、5月の全プロ記念競輪では初日特選、2日目ダイナミックステージで連勝。さらに競技大会の方では、1000mタイムトライアルでは1分5秒052のタイムで初優勝を決めた。これで7月の寛仁親王牌初日は日本競輪選手会理事長杯スタートとなり、大きなアドバンテージを手にしたといっていいだろう。6月の高松宮記念杯では、一次予選で先行してライン上位独占を演出する2着、二次予選では8着に終わるも積極的なレースで番手の金子貴志の1着に貢献した。深谷知広、浅井康太、金子貴志といった強力な自力型が牽引する今の中部勢、竹内も地力強化してその流れに今まで以上に加わっていく。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
25.9% |
連対率 |
44.4% |
3連対率 |
51.8% |
バック本数 |
16本 |
平均競走得点 |
108.85 |
出走予定
大宮FI |
6月23日~25日 |
青森FI |
6月30日~7月2日 |
寛仁親王牌GI |
7月18日~21日 |
函館GIII |
7月26日~29日 |
連続優勝!グレード戦線で活躍の幅を広げる
飯野祐太(福島・90期・S1)
4月の宇都宮FI決勝で落車し、次場所を負傷欠場したものの、5月の平塚GIIIで復帰すると調子はグングンと上昇。5月の全プロ記念競輪では、初日選抜、2日目ダイナミックステージと連勝を決めた。ダイナミックでは先行で押し切り存在感をアピール。続く京王閣FIでは、決勝で守澤太志の番手回りを選択。守澤が積極果敢な攻めを見せると、番手からまくりを放ち、直線では濱口高彰の差しを凌いで久々の優勝。良い流れは続き、次の松阪FI決勝では房州輝也をマーク。前団のもがき合いを房州がまくると、余裕を持って番手から抜け出して連続優勝を果たした。6月の高松宮記念杯は惜しくも二次予選で勝ち上がりを逸するが、一次予選は先行で2着に入るなど好調は持続している。今後のあっせんは寛仁親王牌を中心にグレードレースが続いていくが、持ち前のハイパワー先行でガンガンと好レースを見せてくれることだろう。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
34.6% |
連対率 |
61.5% |
3連対率 |
65.3% |
バック本数 |
9本 |
平均競走得点 |
113.60 |
出走予定
取手GIII |
6月26日~29日 |
寛仁親王牌GI |
7月18日~21日 |
函館GIII |
7月26日~29日 |
追い込みにシフトして着実に進歩
大塚玲(神奈川・89期・S2)
追い込みにシフトチェンジしてから順調な成長を続けている。今年3月の四日市FIでは、上野真吾を追走から4コーナーで切り込むと、ゴール前強襲してのS級初優勝。3連単は9万円オーバーの高配当を演出した。4月の武雄GIIIでは、一次予選で岩本俊介の逃げを差し切り1着、二次予選3着で準決勝まで進出(8着)。そして地元開催である6月の花月園メモリアルin川崎でも好調ぶりをいかんなく発揮した。一次予選は東龍之介マークから1着、二次予選は目標の松坂洋平が不発も、直線で伸びて2着入線、準決勝では松谷秀幸とワンツーを決めて見事に決勝まで駒を進めた。その決勝では神奈川ラインの3番手を固め、松谷が好機に仕掛けると番手の松坂英司が優勝、大塚も3着に入線してライン上位独占。競輪祭の出場権もゲットした。南関の自力型が好調なだけに、今後チャンスはますます増えそうで、追い込み技術のさらなる向上とともに、差し脚に磨きをかけていく。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
20.8% |
連対率 |
45.8% |
3連対率 |
66.6% |
バック本数 |
1本 |
平均競走得点 |
107.17 |
出走予定
小倉FI |
6月29日~7月1日 |
福井GIII |
7月10日~13日 |
伊東FI |
7月22日~24日 |
レインボーカップでS級昇格なるか!?
土屋壮登(埼玉・101期・A1)
今期A級ナンバー1であることに異論はないだろう。1月にA級1班へ初昇班、破壊力満点の自力戦を駆使してA級戦の台風の目となっている。今期ここまで積み上げた優勝回数は驚異の7回で、4月弥彦から6月小倉まで5場所連続優勝中でもある。その4月弥彦、5月西武園では2場所連続完全優勝も果たしており特別昇級が期待されたが、続く松戸では初日特選で不発の6着に終わり、特昇はお預けとなってしまった。来期もA級ではあるが、チャンスは巡ってくる。6月24日に久留米記念最終日に開催されるレインボーカップA級ファイナルに選出されており、ここで3着以内に入れればS級切符が手に入るだけに意気込みも強いだろう。強烈な自力戦が持ち味だけに、ラインが分断されたり、連携が崩れたりと別線決着になることも多いが、直近4カ月の成績を見ても分かる通り、連対率は95%で、3着は1度もないほどの鉄板選手。今から追いかけても損はないだろう。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
85.7% |
連対率 |
95.2% |
3連対率 |
95.2% |
バック本数 |
11本 |
平均競走得点 |
99.04 |
出走予定
久留米RF |
6月24日 |
静岡FII |
7月12日~14日 |
宇都宮FII |
7月22日~24日 |
※特別昇級を決めた場合は、以降のあっせんは変更となる可能性があります。
7月からのA級1・2班戦での活躍も期待!
谷口明正(三重・103期・A3)
昨年7月に松阪競輪場でデビュー。スピード感あふれる先行、まくりでチャレンジレースでは常に優勝争いを演じてきた。今年これまでの優勝数は5回、近況でも4月豊橋や5月佐世保で完全優勝を果たしており直近4カ月の成績も勝率72.7%、連対率81.8%、3連対率90.9%と安定感は抜群だ。6月に川崎で行われたレインボーカップチャレンジファイナルでは果敢に攻めるも主導権を奪えずに8着、特別昇班には失敗したものの、7月からはA級2班への昇班は決まっている。「まだまだ課題はたくさん」と語るが、直近8場所では、そのレインボーカップと4月の大垣決勝以外はすべて車券に貢献しており信頼度も高い。展開に応じて先行とまくりを使い分け、力を出し切るレースに徹しており、まだまだ伸びシロも十分。のこりのチャレンジレースはもちろんのこと、7月からのA級1・2班戦での活躍も楽しみだ。
※6月16日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
72.7% |
連対率 |
81.8% |
3連対率 |
90.9% |
バック本数 |
15本 |
平均競走得点 |
78.00 |
出走予定
岐阜FII |
6月26日~28日 |
和歌山FII |
7月4日~6日 |
小松島FII |
7月14日~16日 |