輪界のレジェンドが通算800勝達成!
神山雄一郎(栃木・61期・S1)
輪界のレジェンドが、その健在ぶりをいかんなく発揮している。今年は2月の全日本選抜決勝で落車を喫して、右足腓骨の骨折。復帰当初は、厳しい戦いとなるシーンも見受けられたが、後半戦に入って徐々に本来の動きを取り戻してきている。7月の函館記念では、準決勝4着で決勝進出はならなかったが、最終日の特別優秀戦では片折亮太の先行を利して、番手からまくりで抜け出して1着。この1勝は、1988年5月のデビューから通算800勝達成のメモリアルゴールとなった。もちろん現役では最多の勝利数だ。また、8月・サマーナイトエスティバルにおいては、初日予選で永澤剛をマーク。先行策に出た永澤は、最終バックで岩津裕介にまくられてしまうが、神山は巧みにスイッチして岩津を追うと、直線で差し切り1着、決勝進出を決めた。9月の前橋オールスターではファン投票6位でドリームレースからのスタート。8月から武田豊樹や平原康多という関東の自力2枚看板が復帰したことで、さらにチャンスは増えていくことも間違いなく、今後も走るごとに新たな記録を生み出していきそうだ。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
23.0% |
連対率 |
23.0% |
3連対率 |
34.6% |
バック本数 |
0本 |
平均競走得点 |
113.03 |
出走予定
佐世保FI |
8月18日~20日 |
高知FI |
8月25日~27日 |
オールスター |
9月11日~15日 |
青森GIII |
9月27日~30日 |
自在派として着実にスキルアップ
野田源一(福岡・81期・S1)
近況はビッグ戦線でも「野田の一発」が幾度となく展開されており、単騎が主戦だけに穴党の支持はもちろんのこと、信頼度はうなぎのぼりだ。6月の高松宮記念杯では一次予選をまくりで制し、二次予選も3着で準決勝まで勝ち上がった。次の取手記念では準決勝3着で決勝に進出すると、7月の小倉FIでも1着こそなかったが3日間車券に絡んで決勝3着。そして寬仁親王牌では一次予選から1着3着で予選を突破すると、準決勝ではゴール前で落車もあったが3着に滑り込み、02年1月の競輪祭以来、実に12年ぶりとなるGI決勝に進出した。決勝は7着に終わったが、大舞台を再度経験したことで得たものも大きかっただろう。さっそく8月の千葉FI決勝では一番人気に応えるまくりで快勝、昨年4月の松阪以来となる優勝を遂げた。勝負所をいちはやく察知して、即座に対応。記念決勝やビッグレース上位戦での経験を重ねたことで、そういった自在派としてのスキルを着実にアップさせてきた。もちろん今後は記念優勝、そしてビッグレースでの今まで以上の大暴れがターゲットとなろう。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
33.3% |
連対率 |
40.7% |
3連対率 |
66.6% |
バック本数 |
3本 |
平均競走得点 |
113.85 |
出走予定
富山GIII |
8月28日~31日 |
オールスター |
9月11日~15日 |
青森GIII |
9月27日~30日 |
華麗なるまくりのスペシャリスト、復活!
石丸寛之(岡山・76期・S1)
電光石火の「まくり」がふたたび輝き始めている。6月の奈良FIでは、初日特選をまくりで制すると、準決勝では先行逃げ切り、決勝では7番手から相川永伍の先行を捕えて完全優勝を果たした。優勝は2月の向日町に次いで今年2回目だが、昨年は0回だっただけに、上昇ムードを強く感じさせた。7月の寬仁親王牌では一次予選で8番手から豪快に大外をまくりきって1着突破。二次予選で勝ち上がりは逸したものの、近況のビッグレースでは初日に大敗することも多かっただけに好感触を掴む。次場所の函館記念では準決勝でまくりが炸裂。自身も久々の記念決勝だったが、マークの白井圭一郎を記念初の決勝に導けたことに対して喜びをあらわにしていたのが何とも石丸らしかった。好循環は続き8月のサマーナイトフェスティバルでは新田祐大の先行を8番手からまくりで仕留めて、ゴール後にはガッツポーズ。09年のオールスター以来となるビッグ決勝の舞台に戻ってきた。鮮やかな「石丸のまくり」の復活は、今後のレースをますます面白くしてくれそうだ。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
31.2% |
連対率 |
43.7% |
3連対率 |
46.8% |
バック本数 |
3本 |
平均競走得点 |
109.18 |
出走予定
小松島FI |
8月18日~20日 |
高知FI |
8月25日~27日 |
オールスター |
9月11日~15日 |
岐阜GIII |
9月20日~23日 |
鋭脚復活で1年8カ月ぶりの優勝!
濱口高彰(岐阜・59期・S1)
今年前半は落車の影響もあったが、近況はシャープな差し脚がよみがえっている。7月の宇都宮FIでは準決勝、特選と連続してまさかの9着だったが、感触の良さは掴んでいた。次場所の福井記念では、一次予選で松岡篤哉と連係、その松岡が宮本龍一にまくりきられる厳しい流れになるも、内中と機敏な攻めで1着まで届いた。二次予選でも愛敬博之の先行を利して直線で抜け出し連勝を決めた。伊東FIでは福田知也を捕えるまでにはいかなかったが、333の短い直線で猛烈に追い込み2着と好調をキープ。そして8月武雄FIでは、伊藤裕貴-吉田敏洋-濱口-坂上忠克で中部が並び、吉田が最終バックから番手まくりを打つと、ゴール前できっちりと吉田を捕えて優勝を遂げた。12年12月の武雄以来となる久しぶりの優勝だった。好調を反映して、直近4カ月の3連対率も57.6%にまで上昇しており、伊東の決勝で高配当を演出したように、しばらくは3連単からは欠かせない存在となりそうだ。9月に控える地元記念での活躍にも期待だろう。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
11.5% |
連対率 |
46.1% |
3連対率 |
57.6% |
バック本数 |
0本 |
平均競走得点 |
106.46 |
出走予定
岸和田FI |
9月1日~3日 |
岐阜GIII |
9月20日~23日 |
衰え知らずの研究心と闘争心
大竹慎吾(大分・55期・A1)
今年6月に49歳となった大ベテランの大竹。今期からA級でのレースとなったが、今年の前期は5月・向日町で通算300勝を達成、6月には高松宮記念杯にも出場していたバリバリのS級の実力者だけに力は格上だ。初戦の小倉FIでは、2着1着で決勝に勝ち上がると、決勝では初日同様に矢田晋をマーク。その矢田が鷲田佳史に合わされて主導権を奪えない展開となるも、まくりに構えて2着に食い込んだ。続く奈良FIIでも2着1着で決勝に駒を進めると、決勝では目標不在のメンバー構成。レースの流れを見極めて、うまく中団を確保すると最終2コーナーからまくりを打って前団を飲み込むと、直線では森川大輔も詰め寄るが、押し切って優勝を決めた。これで2場所走って、オール連対。しかも、自力での勝ち星ありと元気いっぱいの内容だ。ここまでも常に試行錯誤を続けてきた大ベテラン・大竹だけに、その研究心と闘争心は衰え知らず。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
22.7% |
連対率 |
54.5% |
3連対率 |
59.0% |
バック本数 |
0本 |
平均競走得点 |
104.90 |
出走予定
別府FII |
8月28日~30日 |
福井FII |
9月5日~7日 |
富山FI |
9月24日~26日 |
105期の在校1位が本領を発揮!
野口大誠(熊本・105期・A3)
105期の在校1位である野口が、デビュー戦から前評判通りの強さを見せている。デビュー戦は7月の地元・熊本FIIだったが、初日予選は最終ホーム5番手からスパートすると、抜群のスピードを披露して、2着に大差をつける圧勝ゴール。準決勝も1着でクリアすると、決勝でも冷静なまくりで完全優勝を果たした。2戦目となった高知FIIでは、初日予選で再び大差の圧勝劇を見せると、準決勝は逃げ切りで連勝。決勝では最終ホームからカマして主導権を握ると、そのまま後続をシャットアウトしての優勝を決めた。デビューから2場所連続の完全優勝ということで、8月17日からの別府FIIは特別昇班のかかった大事なシリーズとなる。105期の活躍は目覚ましいものがあり、各地のチャレンジ戦で大暴れしているが、堀兼壽や中島将尊が8連勝までいったものの、決勝で惜しくも敗れて特別昇班を逃しているだけに、野口が一番乗りとなるか注目が集まる。
※特別昇班を決めた場合、以降の出場予定は変更になります。ご注意ください。
※8月10日現在直近4カ月集計データ
勝率 |
100% |
連対率 |
100% |
3連対率 |
100% |
バック本数 |
4本 |
平均競走得点 |
78.66 |
出走予定
別府FII |
8月17日~19日 |
松山FII |
8月27日~29日 |
佐世保FII |
9月8日~10日 |
玉野FII |
9月19日~21日 |