競技の専念のため、昨年11月からガールズケイリンから離れていた小林優香選手が、久々に競輪場に帰ってきた。世界選では悔しい結果に終わり、その雪辱も含め、ガールズケイリンコレクション2018松山ステージ優勝を誓っていた小林選手。しかし、優勝は果たしたが、本人的には納得は出来なかったようだ。仕掛けどころで行けなかったことを反省し、そして、今シーズンへのワールドカップへの意気込みを語ってくれた。
もっとぶっちぎって勝てるようなレースをしたいです!
-優勝の気持ちを教えてください。
「正直に言って、ホッとした部分と悔しい部分があります」
-4ヶ月ぶりの競走はいかがでしたか?
「久しぶりで、この雰囲気も独特でしたが、それを楽しむことは出来たのかなと思います。この強いメンバーの中で戦うことが楽しみだったのでワクワクしていましたし、気持ちの面では落ち着いて走れたと思います」
-3月の世界選が終わってからは、ここに向けて練習してきたんですか?
「そうですね、ガールズケイリン用のフレームとギアに慣れるために主に回転練習をしてきました。正直、競技とギアなど違うので難しい部分もありましたが、その中でも世界選に向けて積み上げてきたパワートレーニングがあったので、回転さえあれば勝つことが出来るのかなと思っていました」
-今回のメンバーは、ガールズグランプリ2017に出た選手が5人もいましたが、振り返ってどうでしたか?
「今のガールズケイリンの最高のメンバーだと思うし、その中で優勝できたことはガールズ選手としてホッとできたし、嬉しさもあります」
-レースを振り返っていかがでしたか?
「最初は中団からがいいなと思っていたので、あの位置からで正解だったと思います」
-尾崎睦選手らがまず動きました。
「2周から動く展開は予想外だったので少し誤算でしたが、動きが早い中で落ち着いて捲ろうと思っていたので、何ポイントかミスもありましたけど、最後追い込めたのはよかったです」
-もう少し早めの仕掛けでもよかった?
「そうですね、1コーナーや2コーナーでも行くところはあったので、そこは自分の判断ミスだったなと思います」
-最後は児玉碧衣選手と接戦になりました。
「碧衣と(高木)真備が前にいたので、それを抜けば優勝だと思って踏んでいましたし、あのコースを行って1着になっている男子選手も多かったので、信じて踏めてよかったです」
-最後は余裕があった?
「余裕はありましたが、細かいミスがあったので、ゴールした瞬間は悔しさがありました」
-ナショナルチームのブノワコーチからは何と言われそうですか?
「たぶん、私と同じことを言うと思います。『仕掛けどころのミスがあったね』とは言われると思いますが、そこは素直に受け止めて、トレーニングに励みたいと思います」
「世界選を通して、自分のテクニックやメンタル面がまだまだ未熟だなと思ったので、脚は世界でも戦える位置にいると思うので、そこをもっと強化していきたいです。そうして、ワールドカップでは確実にオリンピックポイントを取っていけるように頑張りたいと思います」
-改めてガールズケイリン、競技、両方の目標をお聞かせください。
「私が世界で戦って成績を残すことで、もっとガールズケイリンがメジャーになっていくと思うし、もっと色んなところに取り上げられると思うので、その中で自分が先駆者になれるように頑張りたいです!」
-世界選が終わって、休暇中は息抜きできましたか?
「地元に帰ったことで、地元の先輩たちと話すこともできたし、家族と過ごした中でリフレッシュもできたので、そこからパワーをもらって、優勝して賞金もあるので(笑)、しっかり今シーズンに向けて頑張りたいと思います」
-次のガールズケイリンを走る時はどんな走りをしたいですか?
「今回のような小さいミスを間違わないように、自分のレースをもっと集中して、もっとぶっちぎって勝てるようなレースをしたいです!」
小林優香(こばやし・ゆうか)1994年1月18日生まれ。身長164cm、体重64.7kg。
久々の賞金の使い道は?
「とりあえず再来月分の家賃と生活費を確保して(笑)、あとは親に預けて、自分は競技に専念したいと思います」