インタビュー

3度目のガールズケイリンコレクション優勝を飾った石井貴子選手。落ち着いたレース運びは、日頃の走りで培ったものだそうだ。昨年はガールズグランプリに出場できず、悔しい思いをした。だからこそ、この優勝で舞い上がることなく、気を引き締めてこれからも戦っていくことを誓った。
日頃、一生懸命にやってきたことが、今回ちょこっと出てくれたと思います
-優勝したお気持ちから聞かせてください。
「もう信じられなくて、幸せです!」
-ダービー中でしたが、雰囲気はどうでしたか?
「やはり独特なものがありますよね。ただ、ここに来る前の開催が久留米FIだったんですが、S級選手のメンバーがすごく濃くて、ここと同じような雰囲気で過ごせたので、『イメージ的にはコレクションの時もこんな感じなんだろうな』と思って、予行演習がちょっとできたかなと思います」
-そのおかげで緊張せずに走れたんですね。
「そうですね、今回は緊張せずに走れました」
-レースを振り返って、外枠でしたがスタートはどうしようと思っていましたか?
「6番車だったので、ムリして取ろうとは思っていませんでした。ムリして前を取りにいっても、過去のコレクションでもそんなにいいことはなかったので、落ち着いて後ろの方からでいいかなっていう感じで組み立ててました」
-それで取れた位置が4番手でしたね。
「ただただ恵まれました。児玉(碧衣)選手の後ろだったし、『私ここにいていいの?』っていうくらい、ありがたい位置にはまりました」
-その後の展開は?
「児玉選手が先頭まで切りに行っていたので、ついていって、とにかく捲りにくる選手にかぶらないように、ちゃんと出ていけるようにっていう気持ちで、落ち着いて走ってました」
-2車並走、3車並走もありましたが、そこらへんは?
「苦しかったです。本当に苦しかったです!」
-それを打破できた要因は?
「日頃のレースで風を切っている方が苦しいことはわかっているし、身に染みているので、今回は恵まれました。レースを一生懸命やってきたことが、ちょこっと出てくれたと思います」
-どのあたりで優勝を確信しましたか?

「差せたかどうか、正直、自信がなくて。ゴールした瞬間にガッツポーズが出たわけでもなくて、バックくらいまでいってビジョンを見たら自分が映っていたので、『6番車って私だったよね?』と思いながら、よかったって思いました!」
-お客さんの反応はいかがでした?
「名前をたくさん呼んでいただいたので、『ありがとう』って感謝しながら、手を振っていました」
-今回はトライアルを経てのコレクションでしたね。
「私たちにもチャンスが広がる分、予選からコレクションを走っているような熾烈さがありました。トライアルがあったのは1月で、季節的にも厳しい環境の中での勝ち上がりだったので、自分自身も苦しい中での勝ち上がりだったんですけど、なんとか決勝3着に滑り込んで、今回こうして勝てたので、感慨深い4か月間でした」
-賞金を上積みできたことに関しては?
「非常に大きいことだと思うんですけど…。昨年も最初のコレクションを勝って、一時はずっと賞金ランキングの一番上にいたんですけど、長いシーズンですから何がおこるかわからないってことを学んだので、もう1回気持ちを引き締めて、またレベルアップしていきたいと思います」
-目標は?
「とにかく目の前のレースを一生懸命に走っていくことと、年末のガールズグランプリに出場して、優勝できるように取り組んでいきたいと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。

「いつも応援ありがとうございます! おかげさまで平塚のコレクションを優勝することができました。これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!!」
石井貴子(いしい・たかこ)
1990年2月17日生まれ。身長163.1cm、体重57.0kg。
千葉勢の力いっぱいの胴上げの感想は?
「けっこう最後の方は、もう近くにロビーカムがいたので(笑)『わー、ロビーちゃん!』って、高いのにーってドキドキしました(笑)」