インタビュー


集合写真

2016年1月8日から10日の3日間、小倉ミッドナイト競輪で、第9回KEIRIN EVOLUTION(ケイリンエボリューション)が行われました。今回は初の試みとなる3日間のトーナメント開催でした。エボリューションは1日2レース行われ、初日は予選1、2日目に予選2、最終日に決勝が行われ、勝ち上がり方式はガールズケイリンと同じポイント制で、決勝進出選手が決まる方式です。
その中で大活躍したのが坂本貴史選手。初日は先行逃げ切り、2日目は豪快な捲りを決めて2連勝。決勝も先行し、番手追走の野田源一選手を振り切って完全優勝を飾りました。


優勝した坂本貴史選手
初日予選 1

ゴール前4コーナー
6Rは濱田浩司が先行し、濱田を追走した山口泰生が追い込んで1着。捲り追い込んだ横山尚則が2着。

ゴール前4コーナー
7Rは坂本が逃げ切り1着。坂本の番手を取った松坂英司が2着に入った。
2日目予選 2

ゴール
6Rは横山が筒井裕哉の番手にはまり、そこから捲って1着を取り、横山が2日間に渡り、存在感を示した。

ゴール
7Rは守谷陽介が先行し、その番手から濱田が捲るが、その上を坂本が一気に捲って1着を決めた。2着には三宅裕武が入った。
最終日決勝戦
第9回KEIRIN EVOLUTION決勝戦番組
  1番 野田源一 福岡 81期
  2番 坂本貴史 青森 94期
  3番 横山尚則 茨城 100期
  4番 小野大介 福島 91期
  5番 山口泰生 岐阜 89期
  6番 三宅裕武 三重 88期
  7番 松坂英司 神奈川 82期

2日間のポイント上位7名で争われた決勝戦は、坂本がスタートを取り、一番車の野田がその後ろを取るが、7番車松坂が上昇して番手に入り、また野田が追い上げ番手に入り、並びは坂本、野田、松坂、三宅、横山、小野大介、山口に落ち着いた。打鐘4コーナーから横山が叩きにくるが、坂本が突っ張って先行。直線で野田が追い込んできたが、坂本が粘って優勝。野田は8分の1車輪差で2着。3着に三宅が入った。


発走前

周回中

残り1周

最終バック

ゴール
レース後インタビュー
◆筒井裕哉選手
「もう一回走らせてくれたら違うと思います。スタートが難しかったですね。内だから前を取れるかと思ったら、そこで入られて、後ろになったレースだったから、そこを理解出来たので、次に走ったらもう少し(成績)まとまるかなと思います。自転車はやっぱりめっちゃ進みますね。でも、他の人も進みますから(笑)。機材で負けている分、あとは補うのはレース展開だと思うので、もう1回走らせてくれたら、もっとレース展開が作れると思います」
◆濱田浩司選手
「走り方が慣れてない部分がありましたね。スタートを取ってから、あとはどの位置になるか、前々にいる方が有利なので、スタート勝負はあると思います。また機会があれば楽しみですね。今回は合わせ切れなかったので、自転車をもっと良いのにして、良い状態でいけば、もっと良いと思います」
◆海野敦男選手
「自転車は流れるからいいけど、ルールはやはりヨコがないのは大変ですね。2日目みたいな展開になると、どうにもならなかったですね。次は漢字の競輪で頑張ります」
決勝戦後インタビュー
◆優勝・坂本貴史選手
「今の気持ちはホッとしています。競技も久しぶりだし、自分は競技経験豊富で有利って言われてますけど、250mバンクではないし、まったく違うものだと思っていたので、初日走って自信をちょっともらえたんですけど、2日目は結構、自分的にはきつい捲りだったし、本当にハラハラで、優勝できて本当にホッとしているのひと言ですね。自分が弱い分を、今トレーニングしようと思っている部分を、ディスクホイールや、LOOK(坂本選手の自転車フレーム)が補ってくれているので、良いように踏めるんですけど、でも、強い人がいたら、みんな自分の事を強い強いって言っていますけど、強い人と当たったら全然勝てないし、嬉しいし、ホッとしていますけど、まだまだです」
◆2着・野田源一選手
「地区プロ、全プロでもこの自転車(ブリヂストン・アンカー)に乗っているし、セッティングも出しやすいので今回も楽しみでした。決勝もいい位置が取れたので優勝したかったけど、坂本君が強かったですね。自転車の差だと思いたいけど、これもセッティング出しやすいので、いいんですけど、もっと良い自転車でもやってみたいですね。位置が重要になってくるので、今回は良い位置にいれたから決勝に乗れたし、決勝もあの位置だったから(坂本の番手)2着に入れたし、でも、やっぱり悔しいですね。次は競輪でいい結果を残せるように頑張ります。(久留米で)全日本選抜もありますし、頑張りたいですね!」
◆3着・三宅裕武選手
「たまたま取れた位置がよかったです。やはり前々にいないときついですね。(自転車は)伸びる感じはやはり違いましたね。普段もこれくらい伸びてくれたらいいんですけどね(笑)」
◆4着・松坂英司選手
「決勝は、最後は自分のミスでした。このルールはちょっと、あんまり自分に合ってなかったですね。これも経験ですね。次は本業の方で頑張ります」
◆5着・山口泰生選手
「ディスクホイールの方が流れるので、僕は回転タイプだし、好きなんですけど、結果は上手くいかなかったですね。自力じゃないので、かなり車番が影響しますね。ヨコが出来ないので、位置取るのは大変ですね。初日は絶好のチャンスをモノに出来たので、それはよかったと思います。タテ重視の競走で、いつもと違う新鮮な気持ちでは走れました。この自転車は団体追い抜きで走っているので、短距離向きではないかもしれないけど、1着も取れているし、それなりにいいと思います。児玉(利文)さんのところの自転車なんですけど、大薗宏さんも原(誠宏)君も乗っていて、(エボリューションで)結果を残している自転車なんですよね(笑)」
◆7着・横山尚則選手
「坂本さんが強かったのひと言ですね。決勝はちょっと悔しかったけど、3日間普段と違った雰囲気の中で走れたので、楽しむことも出来たし、いい経験が出来たなと思います。これが新年一発目なので、いいスタートだったと言えるように、またこれからも頑張っていきたいですね!」
◆番外編
先頭員の自転車もEVOLUTION仕様自転車でした。