インタビュー

8月28日に、豊橋競輪『被災地支援競輪 開場67周年記念ちぎり賞争奪戦(GIII)』の最終日第9レースに、第12回KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)が行われ、リオ五輪に出場し、帰ってきたばかりの脇本雄太が桁違いのスピードを見せて、圧勝しました。


集合写真
レースは、7番車の坂本健太郎が早いスタートを見せ、誘導員以下、坂本、渡邊健、篠塚光一、脇本雄太、根本哲吏、藤田大輔、吉田裕全で周回を重ねる。
赤板前から根本が上昇しようとするが、その後ろから吉田が動き、打鐘で吉田が前に出て先行。最終ホームあたりから脇本が仕掛け発進開始。この時2番手、4番手のあたりで車間が空き、前との差が大きくあったが、それを物ともせず、脇本は圧倒的なスピードを見せた。根本が番手から捲るもその上をあっさり捲っていった。そして後方に6車身差をつけてゴール。2着は根本を交わした藤田。3着に根本が入った。
脇本は、上がりタイム10秒2と驚異的なスピード、さすがオリンピアンの力強さを見せてくれた。


残り2周

打鐘

残り1周

最終バック

ゴール
レース後インタビュー
◆優勝の脇本雄太
「自分が行けるところからって仕掛けようと思っていました。あそこから踏みあげていくレースは、ナショナルチームでよくやっているレースなので、僕の中では一番得意パターンにもっていけたかなと思います。でも、やっぱり1着を取らないといけないと思うと、緊張はありましたね。勝てて、ホッとしました。普段の競輪では見せられないスピードを見せることは出来たと思います。(オリンピック直後に)慣れている自転車で、この雰囲気、緊張感ある場で走れたことで、(競輪の)いいスタート台に立てたんじゃないかと思うし、また、頑張れると思います」


◆優勝の脇本雄太
◆2着の藤田大輔
「少し人任せ過ぎました。でも、あの展開ならワッキーより先着出来るかなと思ったんですけど、ちょっと甘かったですね。初手は根本の後ろか、ワッキーの後ろって思っていたので、あの位置なら根本も動いてワッキーを後ろにしてくれるなと思っていたので、その通りになってくれたから。ワッキーは、もう切り替えられないくらいのスピードでした」


◆2着の藤田大輔
◆3着の根本哲吏
「やれた方だと思います。普段乗り慣れていない自転車で脚がガコンガコンしていました。楽しかったですね、なかなかこれで走れないし、着もそこそこまとまったので。また本業で頑張ります」


◆3着の根本哲吏
◆4着の渡邊健
「それなりに楽しめました。皆、僕よりも自力が強いので、でも、その中でも思ったよりは動けたかなと思います。他の人より射程距離は短いけど、出せるところで出そうと思っていたし、タテの勝負だけは楽しかったですね。走れてよかったです」
◆5着の坂本健太郎
「ワッキーの先行以外の展開をあんまり考えてなかったので、スタートさえ取れればどうにかなると思っていたんですけど。走りながら迷いが生じました。でも、走ってみて楽しかったですね」
◆6着の篠塚光一
「最終ホームで脇本がすごいスピードで行ったから、終わったなって思いました。本当にすごいスピードでしたね。緊張もしましたけど、楽しかったです。何よりも脇本がすごいスピードでした」
◆7着の吉田裕全
「打鐘で出て、誰か待っていたんですけど、誰も来なかったですね。力不足を痛感しました。でも、楽しかったですね。すごいスピードを体感出来て。ワッキーは別格でしたね。これを糧に出来るように、また頑張りたいです」