2016年12月25日、クリスマスの広島競輪場で第16回KEIRIN　EVOLUTION（ケイリン　エボリューション）レースが行われました。リオオリンピックスプリント銅メダリストのデニス・ドミトリエフも参加し、素晴らしいスピードで優勝を決めました。

エボリューション広島出場選手

レースは、山田義彦、前反祐一郎、齊藤竜也、デニス・ドミトリエフ、有賀高士、工藤文彦、守安政雄で周回を重ねる。打鐘から一気に工藤がカマして先行。それを見てじわじわとドミトリエフも仕掛け始める。工藤、守安から3番手以降が大きく離れたが、ドミトリエフが捲る。守安も番手から発進するが、その上を捲っていくドミトリエフのスピードに誰もついていけず後方を離してゴールした。結果、2着に9車身差をつけてドミトリエフが優勝。2着に山田を交わした前反。3着に捲っていった山田が入った。

スタート	周回
打鐘	残り1周
最終バック	ゴール
優勝したデニス・ドミトリエフ

「今回、初めてエボリューションに参加したので、レース前は緊張しましたし、ルールが厳しいので、変なことをして失格しないように気をつけて走りました。他の日本人選手は自分の強さを知っているし、どこかで何か仕掛けてくるかなとは思いましたが、6番車の先に仕掛けていったのがびっくりしたといえば、びっくりしましたね。初手は、前も後ろも見えるし、あの位置がほしかったです。6番の仕掛けはびっくりしましたが、でも、対処出来たと思います。前場所の松山でいい結果を出せなかったので、今回最後の広島で優勝出来てよかったと思います。今年はリオ五輪のあとでインターバルもあり、前半はよくなかったけど、後半はいいレースが出来たと思います」

「スタートで山田らが来てくれたらいいなと思っていたら、きてくれたので、その後ろからの組み立てだなと思っていました。ドミトリエフが強かったです！なんとか2着に入れたので、地元の役目は果たせたかと思います」

「想定はしていた展開でしたけど、あそこまで踏んでくるとは思っていなかったので、そこは想定外でした。やっぱり強かったですね。2着は欲しかったけど、そこが残念ですね。もう少し出来そうなので、またやりたいですね」

「前反さんの位置を狙っていたんですけど、取られたので、あとはどこまで脚をためて、4番手以内にいたいと思ったけど、結局、後ろになってしまいましたね。やっぱりスピードがありますね。打鐘で、少し踏み遅れていました。少し苦しかったです」

「ドミトリエフが行く時についていくのはムリでしたね。ドミトリエフがふわっとバックを踏むように行ったから、彼にしたら助走が欲しかったんだろうけど、そのまま行ってくれていたらついていけたかもしれないけど、ムリですね。こんなにワクワク出来たのはなかなかないですね」

「初手は予想通りでしたので、ドミトリエフが前じゃないならアレがいいと思ったので、ドミトリエフの巻き返しは早かったですけど、いいタイミングで仕掛けられたと思います。やっぱりドミトリエフにすんなりの展開じゃ面白くないですよね」

「出た瞬間、やっぱり行けないかなと思ったけど、ここは頑張るしかないと思って踏みました。弟弟子と見せ場は作れたと思います」