ママでも選手!世界の実力を見せつけたシモナ・クルペクカイテ選手インタビュー
(リトアニア)
7月に行われたジャパントラックカップに、2009年ポーランド世界選手権500mタイムトライアル金(当時の世界新記録33秒296で)を筆頭に世界での実績が多数あるシモナ・クルペクカイテ選手が出場しました。
2012年のロンドンオリンピック後、一旦出産でトラックサイクリングから引退したと報じられていましたが、現役復帰し日本の大会に出場してきたのでした。
トラック競技の大会は、ロードレースと同じくヨーロッパでの開催が多く、日本まで来ることはあまり想像はできなかったのは事実あります。日本の大会で世界トップの競走が観られた事はトラック競技の発展につながると思います。
クルペクカイテ選手の強烈なスプリント力は全盛期に比べ落ちているものの、ケイリンではそのレース勘が遺憾無く発揮され、ジャパントラックカップI、IIの女子ケイリンで連続2回優勝しました。ママになって、相当忙しいようですがこれからも、その豪脚を見せてほしいですね。
まずお聞きしたいのが日本の大会を選んだ理由とは?
「このあともたくさんの大会が控えていますが、日本はぜひ訪れてみたい国でしたし、美しい風景なども楽しみにしていました。また、3日間で2大会のレースができるということも大きかったので今大会の参加を決めました」
一旦世界の舞台から離れて、プライベートでは出産されたということですが?
「ええ、そうです。まだ幼い子なので、置いて試合にくるというのは本当に辛いことでした。早く帰って顔をみたいです」
さて、ジャパントラックカップI ケイリン優勝した感想はどうでしょう?
「いいレースができたと思います。時差のせいで、眠くて疲れもありましたが、いい結果が残せて本当に嬉しかったです」
さらにジャパントラックカップII ケイリンでも勝ちましたが勝因は?
「脚には自信がありますが、何度も仕掛けられるような簡単な相手ではないというのは分かっていたので、うまく力を出しながら、勝負の掛けどころを見極めて行けたというのが勝因だと思っています。(JTC I、JTC IIともに優勝という結果は)1つの大会で2回も優勝できることはなかなかあることではありません。一つ一つのレースで勝利を積み重ねられたので良かったと思います」
ご自身のパフォーマンスはどれくらいですか?ピーク時に比べて。
「難しい質問ですね、オリンピックの時と全てが違いますから」
日本人選手の印象は?
「日本の選手は体はそれほど大きくないですが、良いフォームで、とても速い走りをする選手が多いですし、素晴らしいライダーがたくさん揃っているなという印象を受けました」
今後の目標をお聞かせください。
「まだ、何も決まっていません。若い選手たちもいるし、これから国内選手権や、他の大会もあり、そこからコーチ達が選手を選ぶので。でも、もちろん頑張りたいと思っています。ワールドカップ、世界選手権を目指してですけど」
ジャパントラックカップI 女子ケイリン表彰。