インタビュー


パワー100%ガールズ選手!
小林優香 106期 福岡
圧倒的な存在感を見せつけているのがデビューから22連勝を記録した小林優香だ。
9月1日の西武園は梶田舞選手に差され、22連勝止りとなったが、先行パワーはガールズケイリン随一である事は間違いない。
連勝記録は振り出しに戻ったが、連勝街道にまたすぐ戻るだろう。
だが、今回のインタビューの中で、一抹の不安もあった事は事実。
戦法も先行一本から、「先行捲りに」と変化を付けると小林は応えていた。
理想は「後ろを千切る競走」の小林選手に更なる活躍を期待したい。
 
まだまだ満足しないレース内容です。
-デビューから20連勝(インタビューは8月27日)を達成していますが、感想はいかがでしょう?
「結果は嬉しいですけど、でも、まだまだ満足はしていないです」
-満足していないのはどのような所ですか?
「連勝という部分はあまり意識していないんですけど、レース内容だったり、自分の組み立てだったりには、全く満足していないです」
-となると理想のレースとは?
「今までは、先行と考えていたんですけど、サマーナイトが終わった辺りから、指導してもらっている人と話し合って、深谷(知広)選手のように、先行だけじゃなく捲りでもスピードあるレースを主体にして、どっちでもいけるようにしていこうと決めました」
-今のガールズケイリンで先行一本だと難しいところはありますか?
「そうですね、先行一本だと皆がマークしてきますし、前に出させてもらえない展開もあるので、そういう時は捲りでいかないとどうしようもない時もあるので。もちろん先行主体で頑張っていきたいんですが、どっちにしても捲りでも先行でもスピードあるレースがしたいです」
-スピードの練習をしているんですか?
「はい、バイク誘導でもスピードのある練習をしたり、男子の選手と一緒にもがいて、捲り追い込みする練習をしたりしています」
-その練習の成果はどうですか?
「最近、だんだん捲る感覚とかもつかめてきました」
-今まではそのような練習をしてなかったから(捲りは)なかなか難しかった?
「はい、逃げの練習しかしていなかったので、ずっと自分が先頭にいるイメージでやっていたんですけど、捲るとなると自分の前とか後ろの動きを見ながら動かなきゃいけないので、そこはだいぶ出来るようになったと思います」
 
デビューからを振り返る
-さて、今、振り返って一番良いレースだったのは?
「心に残っているのはデビュー戦の初日ですね。あれが自分の一番理想とするレースだし、スピードにも乗れて、上がりタイムも11秒9出ているので、あれが原点になるかなと思います」
-逆に、失敗したかなというレースはありますか?
「名古屋の初日の(7月7日)レースで、後ろがぴったりくっついていることがわかって、前半に流し過ぎてしまい、スピードに乗れてなくて他の人につきやすくさせたのが、自分の今後の課題です」
-となると、人に簡単につかせないような、後ろを千切るようなレースをしたい?
「はい」
-オールスターのガールズケイリンコレクションは、また強い選手と戦いますが、どのように組み立てようと思っていますか?
「サマーナイトで戦った人もいますし、なかなか自分の思うような展開にさせてもらえないとは思いますが、一発狙って、状況を見て、逃げるか捲るかという判断を一瞬でして、あとは思いっ切りいき、スピードに乗れば大丈夫だと思うので、頑張りたいと思います」
-前橋は33バンクですが、実際、周長の長いバンクと短いバンクはどちらが好きですか?
「私は長いバンクの方が好きですね(笑)。長いバンクの方が自分の脚力にあっていると思います」
-短いと難しい?
「難しいと思っていたんですけど、短いバンクも想定して練習しています。あとは自信を持っていきたいと思います!」
 
自転車競技の抱負
-小林選手は自転車競技もされていますが、そちらはどうですか?
「サマーナイト前に、アジア大会にもれちゃって(選ばれず)悔しい思いをしたので、そこにぶつけたというのもあります。初めてって言ったらあれですけど、競技に関して、今回(アジア大会に選考されず)悔しい思いを持ったので今後につなげていけると思うし、アジア大会に出れなかった分、今度のワールドカップ・メキシコ大会に決まっているので、メキシコで悔しさを結果を出せるようにしたいです」
-種目は?
「やはりケイリンで出したいです」
-チームスプリントはどうですか?
「うーん、33も400も日本記録を持っているので、250も日本記録を出したいです」
-近い目標はグランプリ出場ですが、大きい目標は?
「やはり東京オリンピックで一番良い色のメダルを取りたい!! って、やっと最近思えてきたので」
-最近、思ってきた?
「アジア大会に落選し、本当に悔しいとやっと最近思えてきたので、それに向けてトレーニングも始めました。東京オリンピックで一番良い結果を残すために、まずはリオオリンピックを目指したいと思います」
-あと6年ですが、どういう風に組み立ててますか?
「結果をしっかり残していくようにしたいと思います。海外の選手からトレーニング内容を聞くことも出来たので、上半身の強化とスピードアップを目指したいと思います」
-海外の選手はどなたですか?
「オーストラリアでアナ・ミアーズさんと話すことが出来て、『トレーニングで瞬発力をつければ、もっと良くなる』って言われて」
-すごいですね、元世界チャンピオンからアドバイスをもらったんですね。
「はい、頑張りたいと思います!!」
-さて、今の目標を教えて下さい。
「まず、今年はガールズケイリングランプリで優勝することなので、グランプリに出場することが絶対条件ですね」
-この間のサマーナイトで優勝して、ぐっと近くなりましたね。
「そうですね。ガールズケイリングランプリの選考期間が9月までなので、そこまでのあと3本をしっかり頑張りたいと思います」
-オールスターのガールズケイリンコレクションも優勝を目指して?
「しっかり自分のレースをしたいと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「スピードある走りを心がけますので、応援よろしくお願いします」
連勝記録は途切れてしまったが、更なる進化を小林は遂げてくるはず。更に強くなる小林に、是非注目していただきたい。