機敏な動きでガールズグランプリ2014を優勝した梶田舞。
レース前から「絶対に優勝します」と強い気持ちで意気込み、その宣言通り、見事優勝を決めた。
「今は勝つことですね」を目標に、強い気持ちで臨む梶田。プレッシャーもあるが、それを跳ね除けて、2015年も活躍を大期待したい。
-ガールズグランプリ2014は優勝するという強い気持ちで挑まれていましたが、それはいつからそうやって挑もうと思ったんですか?
「ガールズグランプリにちゃんと出場が決まった時から優勝だけ考えて練習していたんです。決まるまでは不安でした…」
-出場が決まった後はガールズグランプリに向けて意気込んだわけですね。
「そうですね。自分がグランプリメンバーの中に入ったことを確認した後は、競走にもより身が入りましたし、練習も充実していました」
-それが上手く噛み合った結果がガールズグランプリだったのですね。
「だんだんグランプリに向かって調子が上がってきて、本番を向かえられたので良かったなと思います」
-ガールズグランプリのレースに点数をつけるとしたら?
「いやー、もう、あのメンバーの中で勝てただけで、自分の中では100点ですね」
-要所、要所で鋭い動きが光っていましたね。
「身体が反応して動けていたので、あんなに強いメンバーの中で、優勝出来たことは誇りに思いますね」
-胴上げは高く舞っていましたが、どうでした?
「皆が『重い、重ーい』って、言っていたから、重くてすみませんって思いました(笑)」
-そう思ってもいないくせに、先輩方はからかっていますね(笑)。
「でも、あんな風にしてもらえることはそうはないですから良かったです」
-検車場でレースを見ていた栃木勢はすごく盛り上がっていました。
「レースを見ていた周りの人たちにも、今までのガールズグランプリの中で一番面白かったって言ってもらって、そういう風に面白いって言ってもられるレースが出来て嬉しかったですね。魅力あるレースが出来たんだ! って良かったです」
-ガールズグランプリを優勝してから、1月に入り、今の心境は?
「昨年の12月31日で、もう切り替えて、今年は今年で勝負が始まっているので、あまり余韻に浸ることもなくって感じですね」
-その後にお祝い等はしました?
「報告会とかはありましたが、すぐに競走だったので、実家にも帰れなくて、そのままいつも通りの練習をしています」
-ご褒美に何か買ったりは?
「まだそういうのもなくです(笑)、ちょっと最近忙しいですね」
-ガールズグランプリを獲った後は、レースでも気持ちが変わったところは?
「やっぱり最初の四日市の時は緊張し過ぎてしまいました。周りに意識し過ぎているのもわかるんですけど、自分をコントロール出来てないっていうか、いつもより緊張度が違いましたね」
-獲ったことによりプレッシャーは大きくなりました。
「最初はやっぱりプレッシャーでしたね。周りの雰囲気もちょっと違うなって感じたので、私は私って思っていたけど、自分ももっと変わらなきゃと思って、自覚がもっとなきゃダメだなって思いました」
-レースを見ていても強く行かなきゃと思っているのが出ていますよね。勝たなきゃというのが、またプレッシャーになっている感じですか?
「自分の場合、今は、1着に来るという期待を強くもたれていると思うので、何と言うか、突拍子もなく行っちゃおうみたいなのは、今の自分の立場では出来なくなっているので、考え過ぎかもしれないけど、勝てる自力という感じで走っています。何が何でも勝つことですよね、今の私は」
-今の目標は勝つこと?
「そうですね、今は何をしてでも勝つことですね!」
-今年の目標は?
「また年末のガールズグランプリに乗れるようにしたいです。それとオールスターのレースに一回も選ばれたことがないので、オールスターでファンに支持されたメンバーの中で走れたらなと思いますね。
あとは、競技の方だったら、ずっと目標だった世界選とかに出たいので、そっちにも力を入れて頑張りたいと思います」
-やりたいことが多い分、今年はさらに気合が入りますね。
「後輩もどんどん入ってきますし、自分は追う立場だったので、あんまり自分のことを気にしてなかったんですけど、目標とされるような選手の一人になれるようになりたいです」
-もう実際に目標とされている選手ですけどね
「いや、そんなことないと思いますけど(笑)。加瀬(加奈子)さんとか石井寛子さんらは、そうだと思うけど。だから、自分もそう思ってもらえるような選手になりたいですね」
-追われる立場より追う立場の方が良い?
「楽ですね(苦笑)。でも、まだまだ全然、ガールズだったら、周りの目はそうかもしれないですけど、目指している世界とか比べたら、追う立場になると思うので、ずっと追う立場で頑張りたいです」
-話は変わって最近の練習方法は?
「バンク練習と街道ですね。宇都宮は街道練習出来るところがいっぱいあるので街道練習に行っています。ウエイトとかは苦手なので、どっちかと言うと自転車に乗って強くなりたいタイプですね」
-ギア規制は影響ありますか?
「3.80をかける人はほとんどいないので、女子はほとんど影響ないですね」
-最近の趣味やリフレッシュ方法は?
「趣味がなくて、特に何をしたから気持ちが晴れるとかというのもなくて、練習以外はゆっくりしていたいですね」
-では、最後にファンに向けてメッセージをどうぞ。
「もっと練習して、もっと強くなって、また年末のグランプリの舞台で優勝できるように頑張ります! 応援よろしくお願いします!!」
ふわっとした笑顔からは想像しにくいが、芯の強さを持っているのが梶田舞という選手。
ガールズグランプリ2014前も「絶対に優勝します」と口にすることで、あえて自分を追い込んでいった。そこからも彼女の精神力は並大抵ではないのがわかるだろう。
2015年はガールズケイリンだけでなく、競技にもチャレンジしたいそうだ。さらに強くなるために、さらに高みを目指して、梶田の挑戦は続く。