109期 注目選手!
デビュー以来A級チャレンジ戦を9連勝で特別昇班を決め、A級1、2班戦でも大活躍!
-まずは特昇、そしてA級初優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」
-すごいですね!
「いや、全然すごくないですよ(笑)」
-A級初優勝した岸和田の前の奈良は、最終日ちょっと残念でしたが。
「連勝連勝って周りに言われてちょっとしんどくなってきたところもあって。後ろに同県の先輩についてもらっていたし、それほど連勝にこだわりはなかったので、思い切り先行した結果が4着で。そこで初めて負けて、力不足を感じさせられました」
-ちょっと素直に先行しすぎたところもあるかなと。
「まだ来ていないのに行ってしまったというのはあるんですけど。自分としてはやっぱり先行で力を見せるじゃないですけど、今は小細工して勝つことはあまり考えていないので。まあ力勝負をして負けた結果だと」
-そのあたりはすっきりしているという感じですか。
「そうですね。それで逆に吹っ切れて、岸和田では負けることを恐れずに走れたし、良かったと思います」
-岸和田(8月17日~19日)の決勝はある意味ちょっとラッキーだったかなという印象もありますが。
「そうですね。清水(剛志)さんが外に浮いたときに、あとで先輩にあそこは内にいかんと外、外行ったほうが良かったんちゃうかって言われたんですけど、僕の判断としては清水さんがもう一回入れ直して脚があるかなと思って内に行って。清水さんがすぐに踏み直して開いたんですけど伊代野さんが行かなかったので、上手いことそこを行けました。地元やったし、絶対優勝って言われていたので勝ちに徹しました。終わってから先輩に、自分が勝てるレースをしてもいいんちゃうって言ってもらえたので、ちょっとそのあたりも考え直して、ちっちゃいレースになりすぎず、自分も勝つことを考えて走ってもいいのかなと思いました」
-予選、準決勝といい走りをしているわけですし、決勝はやはり勝たないと。競輪界もスターを望んでいますから。
「はい、頑張ります(笑)」
-そのあたりは意識しています?
「いや、そんなにしてはいないですね。やっぱり去年の107期も強いし、同期だったら太田竜馬とかも強いので。よく太田がライバルですかとか、意識していますかとか聞かれるんですけど、僕はお互いS級になってから勝負したいと思うし、たまに太田と連絡を取るんですけど、まずは109期を引っ張って行けるようにお互い頑張ろうと話をしているので。だからライバル心というよりは、あいつが頑張っていたら僕も嬉しいので、あまり意識はしていないですね」
-特進の期待もかかると思いますが。
「まあ狙えるときには狙って、それ以外はあまり意識せずに。一つ一つ勝てた結果やと思うし、力があればどんなレースしても勝てると思うので」
-賞金はどんなことに使っていますか。
「あまり自分のことには使っていないんですけど、練習用の車輪を買いました(笑)」
-プロになって、A級で優勝して、賞金も入ってきて。今どんな心境ですか。
「今までとそんなに変わりはなく生活していますけど。遊びに行くこともないんで。だから(賞金は)貯めながら練習に必要なものに使っているっていう感じですね。なんか面白くなくてすみません(笑)。とにかく今は競輪のことばっかりに頭がいっている感じですね」
-先輩方から何か言われる事はありますか?
「競走に関して、あのときはああやったとかってあとで言われることはほとんどないですね。とにかくA級は自分の力だけで上がるつもりで、早くS級に上がってこいって言われています」
-先輩方はS級でもバリバリ活躍してほしいと。
「そうですね。S級にいかないと話にならないので。A級を早く抜けて頑張りたいです」
-あと6連勝すれば一気にS級に昇級ですね。(8月23日現在)
「いやまあ、そんなに簡単なことではないと思うんですけど。連勝が続けば狙ってもいいのかなと思いますけど、まだ3連勝なんで気持ち的にはそんなに。まあ7、8連勝くらいまできたらちょっと狙ってもいいかなと」
-具体的な目標も定まってきたんじゃないですか。
「選手になるからには特別競輪に乗って優勝というのはずっと思っていますけど、(近い目標として)ルーキーチャンピオンレースとか、ヤンググランプリっていうのはデビューする前よりは意識するようになったというか、出たいなという気持ちは強くなってきました。ルーキーチャンピオンの出場は堅いと思うので、そこで同期と戦えるし、楽しみにしています。(ヤンググランプリは)来年の年末出られたらいいですね」
-ファンの皆さんに一言お願いします。
「すごく注目もしていただいて、プレッシャーもちょっと感じながらなんですけど、思い切りよく走って早くS級に上がれるように頑張ります」