インタビュー

A級チャレンジ戦をデビュー戦から9連勝で突破し、A級1、2班戦でも活躍の期待が掛かる!
■小林令(山梨・109期)
─特昇を決めて、まずはA級戦を一戦走り終えて感触はどうですか?
「もう緊張していたので、終わってもよくわからない感じで(苦笑)。とにかく自分の力を出し切れればいいなと思って走りました。師匠からもそう言われていたので。終わって感じたのは、結果が思ったより良かったのでびっくりしたくらいですかね。そんなに勝てないかなと思っていたので」
─やはり特昇で上がってきたということで、周りの期待も大きかったのでは?
「そこは結構プレッシャーはありましたね。まあ9連勝は、自分にしては出来すぎた感があったので。(特昇した)同期の4人の中で比べると、学校の成績でも自分は脚がないなとわかっていて、でもお客さんは無傷の9連勝をした選手っていうことで4人を同じようにというか、期待を込めてみてくれていると思うので、そういうプレッシャーはありました。特に酒井拳蔵くんがもう(A級戦を)走っていて、1着1着で決勝に上がっていたし」
─ご自身も決勝まで進みましたが。
「今回(弥彦8月19?21日)は脚の感じがあまり良くなくて。地元の開催でしたが、先輩たちも一人も決勝に上がれていなかったので、『絶対に決勝は行きます』って宣言して準決勝に向かいました。何としてもという気持ちで走って、準決勝は1着取れたけど、決勝メンバーはやっぱり強いので、誤魔化しがきかないというか。マークもされましたけど、強い人はものともしないと思うし、そこがまだ脚がなかったりするところなので。そのようなところは勉強になったし、あとはもう少し展開をうまく組み立てられればと。また近いうちに完全優勝目指してやっていきたいですね」
─戦法としては先行、捲りどちらをメインに?
「考えとしては先行ですね。ただ、みんな強いし同期の3人にも脚だけだと負けてしまうので、僕は自分なりのスタイルを見つけようと思ってやっています。どうしても捲りに回らなきゃならなかったり、内に包まれてしまったときでも対応できるようなレースを心掛けていて、メインは先行ですけど、その中でも自在に何でもできるような、そういう感じでやっていきたいなと思っています」
─準決勝のときのように、こじ開けて出て行っていましたが、あのような形は苦手ではない?
「そうですね。元々はそういうのが得意っていうか、どちらかというとそういう感じでやっていきたいっていうのがあります。まだ新人でA級だし、この先S級に上がっていくとまた壁に当たってとなると思うし、師匠にも今はまだ横とかあまり器用なことはやらずに、できれば力勝負でと言われています。とにかく今は先行主体で組み立てて、あくまで応急処置的に、そういう展開になったときに出せればくらいの感じでやっています」
─先行捲りを主体に、いざとなったら何でもできるような選手を目指して?
「はい。(イメージしている)選手名を挙げると、一緒に練習させてもらっている古性優作(大阪・100期)さんとか、あとは平原康多(埼玉・87期)さんとかですね。そういう部分が他の新人と違う武器になれば、もしかしたらルーキーチャンピオンとかでも勝てる要素になるのかなと。脚は違うけど、レースの仕掛け所とか感覚で勝負できればいいですね」
─目標はどこに置いていますか?
「近い目標だと、やはりルーキーチャンピオンレースに出ることです。あとはせっかく特昇してA級1、2班になりましたので、早くS級に上がることですね」]
─もちろん9連勝で特進を狙って。
「はい。このあとも完全優勝できるような感じだったらやっぱり9連勝を狙います。S級にすぐ上がれるのはそれが一番いいです。ただ、チャレンジの勝ち方も展開がちょっとラッキーみたいなところがあったし、先輩たちにもあれは上じゃ通用しないぞとは言われて、自分でもそれはわかってはいます。でも特昇できたのは結果的に良かったし、ファンの方々にもそういう見方をされていると思って、その期待に応えられるよう特進目指して頑張るだけです」
─109期からどんどん強い選手が出てきてくれると競輪界も盛り上がります。
「そうですね。107期が騒がれていますけど、同期のみんなで107期に負けないように頑張ろうって言っています」
─最後にファンの皆さんに一言お願いします。
「早くS級に上がって活躍できるように頑張るので、応援よろしくお願いします」