インタビュー

GIを獲る! その先にグランプリがある
-平原康多(埼玉・87期)-
賞金ランキング(10月21日現在)8位にいる平原康多。2016年の前半はなかなか噛み合わなかったことや落車があり、結果が出せずにいたが、ようやく共同通信社杯前から噛み合ってきたそうだ。平原にとってのGIやグランプリ出場への気持ち、レースへの想いなどを語ってもらった。
自分らしいレースをして、お客様に喜んでもらえるように頑張りたいと思っています!
-ここまでの今年の流れはいかがでしたか?

寬仁親王牌世界選手権記念トーナメント
決勝戦
「前半から中盤にかけては非常に噛み合わなかったですね。自分で色々と試したいこともあったりして、色々とやったことが結果に結びつかなったことと、それと今年だけで4回落車があって、悪い悪循環というか、重なってしまったような感じが続きましたね」
-落車は本当についてなかったですね。

「うーん、でも、ついてなかったと思っちゃうとやっぱりよくないし、先がないので、運も含めて自分の実力だと思わないと、そういうように考えています」
-まだ足りていないと思ったポイントはどのあたりでしたでしょうか?
「昨年一年間走った中で、グランプリまでたどりついたという、ある程度の結果は出ていたんですけど、完璧…っていう選手はいないと思うけど、自分の中でそういうものを求めていく中で、まだまだ足りないことだらけだなっていうことを感じた1年だったし、このまま同じことを続けても、頂点に立つことはないなって自分で感じたんですよね」
-今でも十分に凄い選手だと感じていますが、その平原選手の理想はどういう選手なのでしょうか?
「何でも出来るっていうのが一番の自分の理想ですね。やっぱり与えられた番組の中で勝てるような、そういうのが理想なんですけど。昨年の1年間でそういうような決断して、今年は初めからそういうふうに思って走ったんです。試したことがなかなか上手くいかなくて、ようやく9月の共同通信社杯の前くらいに、考えがまとまったというか、気持ちにブレがなくなったので共同通信社杯でようやく結果が出てきたと思ったんですけど」
-共同通信社杯の初日の縦横無尽な動きはお見事でした。
「いや、あれはたまたまなんですけどね。不利なレースをそのまま受けてたったら苦しいので、そういう中でも自分がもっともっと出来ることを見つけて、走っているんです。あのレースは不利な状況でのレースだったので、その中で、後ろについてくれた近藤(龍徳)君とワンツーを決められて、不安もあってのレースだったので、あれは自信になった一戦かもしれないですね」
-また、最近は関東に若い選手も増えてきて、番手になることもありますが、そこはどうですか?
「そうですね、少しずつあるんですけど、でも、基本的には自力選手としてやっていきたいという気持ちでやっています。でも、若い選手が出てきて、前で頑張りたいって気持ちできてくれたら、その番組の中でいかに結果を出せるかがその選手の底力だと思うので、そういうのも競輪を勉強して、頑張って、対応出来るようにはしているんですよね」
-なるほど。でも、平原選手に自力で走るプライドがあるから、親王牌の準決勝では、新山響平選手の番手もあいていたけど、自分で走る選択をしたんですね。
「そうですね。新山が強いのは百も承知なんですけど、でも、そこはGIに向けて、自分で頑張ってきたという想いがすごくあったし、準決勝だったし、勝っても負けても悔いを残さずに終わろうと思って、プライドを持って自力という選択をしました」
-現在(10月21日現在)、賞金ランキング8位ですけど、今の心境はいかがですか?
「うーん、でも、前回の親王牌もそうですけど、賞金争いを出来る位置にいなかったところから8位という感じだし、決勝戦も単騎戦で、もう優勝しか目指さなかったレースでしたから。グランプリというよりも一番の目標はGIを優勝することなんです、僕は。グランプリに出れたらいいけど、次の競輪祭まで期間があるので、賞金がどうとかいうよりも優勝を目指したいですね!」
-平原選手にとって、GIの優勝というのは?
「例えばですけど、自分の中でグランプリの価値とGIの日本選手権、オールスターとかの二大タイトルは、やはり僕の中でそちらの方が価値があるなって思うので、やはりGIを目指してやっているという感じですね。その結果の先にグランプリがあるという感じです」
-では、競輪祭へのの意気込みをお願いします。
「まずは競輪祭に照準を絞り、自分らしいレースをして、お客さんに喜んでもらえたらなと思っています」
-では、最後にファンにメッセージをどうぞ。
「GIやグランプリについてよく周りから言われるんですけど、目の前の一戦、一戦、これを一生懸命に走らないことには先にはつながらないので、一戦、一戦いい走りをお客様に見ていただけるように頑張っていくのが僕の目標です!」