インタビュー

松阪GIIIの4日目第9レースに行われる109期ルーキーチャンピオンレース。その出場者の面々にインタビューをしました。前半は太田竜馬選手、堀僚介選手、島川将貴選手、佐々木豪選手の4名。同期の意地と力がぶつかるルーキーチャンピオンレースは必見ですね。
■太田竜馬(徳島・20歳)
「一発レースを走ってみたかったので、楽しみです!」
-近況の調子はいかがですか?
「よくはないですね。疲れもありますけど、調子もよくないです」
-今の課題などはありますか?
「もう少し経験をつんで、それをレースで活かせるようにすることですかね」
-対戦相手の警戒もすごいし、苦しいですよね。
「今は大変な時期だと思うので、ここを乗り越えられたら、もっと結果もついてくると思います」
-目標は?
「目標というよりも、何かをしたいというより、レースで思い通りに走れるようにすることですね」
-川崎FIの決勝戦も印象的なレースでしたね。鈴木竜士選手と並走になった時のやり合いは、太田選手の負けん気の強さを見た気がしました。
「勝とうと思ったら引いた方が勝てると思うんですけど、でも、そこでゆずってしまうとまた厳しくなってくると思うので、そこは先を見据えてやりました」
-では、ルーキーチャンピオンレースへの意気込みは?
「もちろん獲りにいくつもりでいきたいと思います!」
-同県の島川将貴選手と連携は?
「します」
-並びはすぐに決まったんですか?
「うーん、どっちが前になろうみたいな話はけっこうしたんですけど、最終的には僕が前に決まりました」
-練習は一緒に?
「練習グループは一緒なんで、なので一緒に練習していますし、ルーキーチャンピオンレースもいつも通り走れればいいなと思います」
-それに向けての2人で練習はしないんですか?
「それに向けてはやってないですね。普段通りやっています。もう少し近づいてきたら、やっていきたいなと思います」
-意識する選手は?
「大阪勢に脚がある人が多いので、そこを見ながら走れたらなと思います」
-一発レースへの不安とかはありますか?
「いえ、僕は一発レースを走ってみたかったので、楽しみです!」
-同期同士の戦いはいつもとまた少し気持ちも違いますか?
「楽しみな気持ちは大きいです! 普段とはやっぱり違いますね」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「109期の中で最初にS級にあがっているので、しっかり勝てるように頑張りたいですね!」
■堀僚介(大阪・22歳)
「拳蔵君と決められるように、精一杯頑張ります」
-近況の調子は?
「練習の感じをみても悪くはないと思います」
-競走ではどんなことを考えて組み立てるんですか?
「負ける時のパターンはだいたい後手を踏んで、後方になって負けるパターンが多いので、後手を踏まないように走って、ラインで誰かが勝って終わったらいいかなと思っているんですけど、でも、いつも1着を目指して走っていますね」
-1着の時は逃げ切りが多いですね
「そうですね」
-課題的には?
「後手を踏まないとか、それから持久力がないのはわかっているので、先行しても残れるように走ろうと思っています」
-ルーキーチャンピオンレースへの意気込みは?
「前回より1つギアをあげて、練習でも(酒井)拳蔵君と一緒にもがくことも増やして、なるべく一緒にもがいて、ラインみたいな感じでもがいたりと、そういう機会を増やしていています」
-酒井選手と前後は決まりましたか?
「拳蔵君が自力でということで、一緒に走ろうっていうことになりました。3場所目くらいの時に1回一緒に走ったことがあるんですけど、その時は1着2着決着だったので、拳蔵君が強かったですね」
-一緒に出れるって決まった時から一緒に走りたいという気持ちだったんですか?
「はい、学校時代から『ルーキーチャンピオンレースに出れることになったら一緒に走ろうか』っていう話はあったので、けっこう前からですね」
-ライバルは?
「皆強いので、前々にいって、チャンスはあるはずなので頑張りたいですね」
-ルーキーチャンピオンレースのように同期だけで走るのは、いつもと変わりますか?
「変わりますね。学校時代からけっこう一緒に走っていたメンバーがそろうので、普段のレースとはやっぱり少し違いますね」
-では、ファンにメッセージをどうぞ。
「拳蔵君の後ろで走らせてもらうんですけど、流れをみて、拳蔵君と決められたらいいなと思っています。精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
■島川将貴(徳島・22歳)
「太田に千切れんように、頑張りたいと思います」
-立て続けに完全優勝とすごいですね。
「いえいえ、展開も向いてくれているのでありがたいですね。調子も悪くはないと思います」
-レースはどんな感じで組み立てを考えるんですか?
「自分が行こうと思ったところから行っています。もう勝手にスイッチが入る時があるんです。もうスイッチ待ちですね(笑)。ここっていう時にスイッチが入るので、その瞬間に踏んでいます」
-そのスイッチはレースによって変わるんですか?
「そうですね、レースと対戦相手によって変わりますね。相手が強いほど早めに入るというか、もがき合いを制して勝ちたいというのがあるので」
-島川選手のファンはそのスイッチを楽しみにしているわけですね。
「ハラハラもしていると思います(笑)」
-今の課題はありますか?
「これっていうのはないですけど、まだまだ全部が足りないと思うので、全体的にあげていくように、この練習はイヤとか言わないようにして、何でもやるようにしています。自分はスピードもそんなにないし、地脚をもめっちゃくちゃあるというわけではないし、上の人たちを見るとまだまだだなと思ってやっています」
-目標は上を見据えているんですね。
「そうですね、上で戦えるように。徳島の人たちにお世話になっているので、後ろについてもらった時は、ゴール勝負出来るくらいに。それが恩返しかなと思うので、それが目標です」
-では、ルーキーチャンピオンレースではどんな走りがしたいですか?
「同県の太田(竜馬)の番手で、千切れんように頑張ります!」
-この並びは前から話していたんですか?
「僕が前か太田が前かというのは決まってなかったんですけど、『僕が後ろいくわ。お前が優勝しにいけよ! それで差せたら僕が優勝だし』っていう感じで、太田に託そうと思いました」
-練習は一緒に?
「普段から練習は一緒にやっています。やっぱり太田は強いですね。ダッシュがすごいので、出だしに集中しておかないと、恥ずかしい目に合うと思うので(笑)、そこは集中しておきたいです」
-普段とは違うスイッチを入れないとですね。
「もうずっと入れっぱなしじゃないとダメですね。気を緩められないと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「太田君と2人で頑張るので、千切れんように頑張ります!」
■佐々木豪(愛媛・20歳)
「自分の力を出し切って、1着を目指して頑張ります」
-近況の調子は?
「だいぶ成績も安定してきて、レースも慣れてきたのかなと思います」
-ダッシュを活かした競走がいいですよね。
「僕は自分のことをダッシュタイプだと思っていないんですよ。ダッシュの人は0から1に入るのが早いと思うんですけど、僕は初速からではなく、中間速の人なんですよ。だから、僕は最初の2、3歩目までは遅くて、後ろの人はついていけると思うのに、4、5歩目から伸びていくから『意味がわからない』って。練習とかでも『気持ち悪い』って言われてます(笑)」
-他の選手と持ち味が違うのは武器になりますね。
「ポジティブに考えたら、そうですね」
-ルーキーチャンピオンレースへの意気込みは?
「意地でも勝ちたいですね! たぶん単騎でいきたいなと思っています。僕以外、皆が強いじゃないですか、だから終わった後に後悔しない走りがしたいんです。何も出来なかったとか、あそこで行けばよかったとか言わんように走りたいですね。それと、終わった後に人のせいにしたくないんです。特にそれが大きいですね。『お前が行かなかったけん、俺負けたやろが』とかって絶対に言いたくないんです」
-そう話を聞いていると、佐々木さんは潔い性格って言われませんか。
「そうですね。だから、よく『お前、そこで行かんでもよくないか』って言われるところで行ったりするんですよね。ホームでカマさずに捲りに構えた時に、その、不発に終わったりするのがイヤなんですよ。だから意地でも行くんですよ! 行かんかったら、なんで行かんかったんやろって思うんですよ」
-そういうのはイヤなんですね
「はい、メチャクチャ嫌いです(笑)。それに捲り追い込みだと自分だけ勝ってしまう感じになるじゃないですか、それもあんまり好きじゃないです。あんまり自分だけにならないように」
-では、ファンにメッセージをどうぞ。
「もう自分の力を出し切って、少しでも車券に絡むように、もちろん1着を目指して頑張るので、ぜひ応援よろしくお願いします!」