インタビュー

松阪GIIIの4日目第9レースに行われる109期ルーキーチャンピオンレース。109期ルーキーチャンピオンレース出場選手スペシャルインタビュー後半は竹内翼選手、小林令選手、酒井拳蔵選手、池野健太選手、瓜生崇智選手に意気込みなどを話してもらった。
■竹内翼(広島・25歳)
「しっかり自分の力を出し切っていきたいと思います!」
-近況の調子は?
「高知FIで決勝戦に乗れたことと、玉野GIIIで準決勝には乗れなかったけど二次予選で逃げていい勝負が出来たと自分の中で感じているので、調子は悪くないと思います。スピードとかも慣れてきたのと、展開の早さがS級とA級では違うので、そこに慣れてきたことが、調子があがってきているのかなと感じています」
-レースはどういう感じで組み立てを考えているんですか?
「基本は後ろから先行を意識して考えているんです。けど、後ろから攻めると皆が見てきて、警戒されているのは感じていて、色々、見られたり、煽りを受けたり、牽制されたりとか、そこを越えないと自分の持ち味の先行は出せないので、そこの勝負でもありますね」
-S級で先行で頑張っていますけど、ルーキーチャンピオンレースではどうでしょうか?
「先行って形でいきたいと思っています。S級で走っている分、A級の人たちよりも出来るってことをみせたいので、太田(竜馬)君が先行でいくのかはわからないですけど、自分が主導権を取っていきたいです。それで着外になったらなったで経験になるし、着に入ったり優勝出来たら、自分に自信になるので、やはり先行にこだわりたいですね」
-ラインは?
「瓜生君がついてくれるような話をしていたので、単騎逃げよりも2車の方が心強いですからね」
-かっこいいですね、ルーキーチャンピオンレースで先行って言い切った人はなかなかいないです。
「今は、着よりも自分の力をアピールしていきたいし、逃げることが一番のアピールになると思うので。全国の選手も見ていると思うし、内容よりも優勝をねらうことも大きいですけど、でも、自分は大きいレースをして、皆に見てほしいというのがあるので、先行にこだわっていきたいと思います」
-今年の目標は?
「今年中にFIを優勝したいですし、あと記念で決勝にあがることが目標です。最終的に、点数をあげてヤンググランプリの出場を出来るようにというのが目標なので、1つ1つこなしていかないと、ヤングまで届かないと思うし、今はそこが目標ですね」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「ルーキーチャンピオンレースでは、自分の力を出し切るレースをして、先行という形が一番理想なんですけど、自分の力を見てもらえれば一番ファンに伝わると思っています。先行で着に入れれば、自分でも自信につながると思うし、しっかり主導権を取ることを意識して、自分の力を出し切っていきたいと思うので、応援よろしくお願いします!」
■小林令(山梨・21歳)
「自分らしい走りをして、優勝を目指して頑張ります」
-近況の調子は?
「徐々にルーキーチャンピオンレースに向けてやっていることが出ていて、今年は安定してきているので、調子はあがってきているのでいいと思います」
-ルーキーチャンピオンレースは力が入る一戦ですか?
「はい、デビューしてから近くの一番大きな目標だったので、皆も誰が出るかとか意識していましたし、なので、目標だったので気合は入りますね」
-どう走りたいですか?
「東日本は1人なので、単騎で、一発狙っていきたいです」
-普段のレースはどんなことを考えて、組み立てていますか?
「後手を踏まないように、くらいですね。先行基本で、引けない時は粘って、色々なんでもやるようにしています。ルーキーチャンピオンレースは単騎なので、余計にそういうのがあった方がチャンスはあると思うので」
-小林選手の走りはガッツあふれるというか、ヨコもけっこうやりますよね。
「そういうところは今後もやっていきたいと思います」
-ヨコは好き?
「そうですね、何でも出来る選手にあこがれているので、嫌いじゃなくて、むしろ好きですけど。  自力で動ける間は何でも出来るように、平原康多さんだったりとか古性優作さんみたいな何をするかわからないような選手を目指したいと思います」
-新人選手でこのガッツあふれる走りは珍しいですよね。
「いやー、僕は脚がないので、違うところで頑張るしかないんですよ(笑)。太田竜馬や竹内翼みたいな脚があれば、もっと楽なんですけど、ごまかし、ごまかしです(笑)」
-ルーキーチャンピオンレースで気になるのはS級の2人ですか?それとも?
「皆、強いので気になりますけど、その皆がやりあってくれれば、一発狙っていけるので、脚のことはあんまり考えてないですね」
-意気込みを含めて、ファンにメッセージをどうぞ。
「あまり注目されずに、S級の2人に注目がいきがちだと思うけど、一発狙って、優勝出来るように頑張りたいと思います」
-小林選手は一番何をするかわからないので、注目されないことはないと思います。
「まぁ、そうですね(笑)。自分らしい走りをして、優勝を目指して、頑張るので、応援していただければ、ありがたいです!」
■酒井拳蔵(大阪・21歳))
「しっかり勝ち切れるように、優勝を目指します」
-近況の調子は?
「今は、不調ではないと思うけど、一時期に比べて冴えないですね、レースにしろ、練習にしろ…」
-ルーキーチャンピオンレースまでには大丈夫?
「もちろん戻していきます!」
-競走はどういう風に組み立てていますか?
「意識的には、特進を意識していた時は自分だけの競走もしていたし、迷惑もかけていたと思うので、今はラインで決まるようにレースを心がけて走っていますね」
-得意は捲り?
「そうですね、カマシ、捲りが得意パターンだと思うけど、そこは持ち味だとは思います」
-ルーキーチャンピオンレースへの意気込みは?
「出られるのは9人だけですし、ここから同期だけで走れることはないと思うので、この9人でいいレースが出来ればいいし、その中で自分が勝てれればベストですけど、まずは皆でいいレースが出来たらいいですね」
-堀(僚介)選手と連携するそうですね。
「はい、堀君が番手をまわってくれるって言ったので。僕は、最初は別々で力を出し切った方がいいかなと提案したんですけど、堀君がつくって言ってくれたので、堀君にも勝負権のあるレースをするべきだと思うし、堀君も強いし、2人でも台無しになるようなレースはしたくないですね」
-太田竜馬選手は大阪勢が気になると言っていました。
「僕は徳島勢が脚があるので気になります(笑)。太田はめちゃめちゃ強いけど、でも、一発勝負だったら9人そんなに差はないと思うので、誰が勝ってもおかしくないなと思うし、負けないように、大阪も頑張ります!」
-松阪を走られたことは?
「デビュー戦で走ったきりですけど、思い出のあるバンクですね」
-今の課題をあげるとしたら?
「根本的に力はないと思うので、全体的にレベルを底上げしていきたいと思います」
-特進への意気込みは?
「いえ、最初から特進を狙っていたわけじゃないんです。5連勝くらいした時に狙えるかなと思って、狙ったんですけど、結果ダメで、その時に一から狙おうとは思いませんでしたね。狙っていってダメな人間が、あがっていって大きなレースが出来るわけないと思ったので、そこはいい意味で開き直って、ありきたりの言葉ですけど、先を見据えて、今やるべきことをするだけだなと思いました」
-では、ファンにメッセージをどうぞ。
「卒業記念レースも勝ち切れなかったので、ルーキーチャンピオンレースではしっかり勝ち切れるように!まだA級で走ってますけど、優勝を目指します!!」
■池野健太(兵庫・25歳)
「今回は一発レースなので勝ちにいきます!」
-デビューからここまで振り返っていかがですか?
「デビューした当初はあまりよくなかったけど、連勝して、特昇の辺りから身体の状態はよかったです。けど、A級1、2班戦にあがってから、ちょっとまだレースが見えてないのと、状態もあまりよくないのが続いているので、しばらく苦戦が続きました。  今年に入ってからは、なかなか決勝には乗れていないけど、レース内容や身体の状態自体はよくなってきているし、ルーキーチャンピオンレースまでにはいい感じになっていくんじゃないかなと思います」
-デビューして、イメージと違ったところは?
「うーん、イメージとしてはもっと自分は通用しないかなと思っていたんです。A級1、2班戦では特に…。在校1位は勝手についてきたみたいな感じで、そんなに強いとは思ってなかったですし。レースを走っていて、もっと頑張らなきゃっていう思いは強くなっていますね。同期がS級で走っているのを見ると、もっと頑張らないといけないなと思うんです。でも、焦り過ぎないで、先は長いので、しっかり先を見据えて、頑張っていくしかないですね」
-上を目指してですね。
「今期でS級の点数を取りたいなと思っています。まだまだ足りないですけど、いきたいっていうか、いくことしか考えてないですね!」
-ルーキーチャンピオンレースはどう走りますか?
「まだ大阪勢とは話してないけど大阪の2人は並ぶと思うし、先輩たちに相談したりして、単騎でいこうかなと思います。竹内(翼)君の後ろがあいていたら、いこうかなと思っていたんですけど、瓜生がまわるって聞いたので、僕は単騎で頑張ります」
-その方が気楽に走れる面もありますよね。
「そうですね。たぶん自分は穴になると思うし、より気楽ですね(笑)。でも、穴をあけられるように頑張りたいと思います」
-では、ルーキーチャンピオンレースへの意気込みを含めて、ファンの方にメッセージをどうぞ。
「在校1位という風に注目されて、いい成績が残せなかったことが続いていたんですけど、ルーキーチャンピオンレースは一発レースなので、勝ちにいきます! 応援よろしくお願いします!!」
■瓜生崇智(熊本・22歳)
「竹内さんと2人で力を合わせて、ワンツーを決めたいですね」
-近況の調子は?
「1月の初めから落車をしてしまって、そこから2か月くらい休んで、先日の小松島で復帰したんです。けど、やっぱり思うように身体が動かなかったりとか、調子がよくない感じが続いていて…。股関節をちょっとケガしてしまい、響いているなって、同期から少し遅れているなという感じですね」
-どんなケガだったんですか?
「骨折ではなかったんですけど、ヒビが入ったのとねん挫と左半身の打撲が大きかったです。その割には早く復帰出来たとは言われるんですけど、でも、思うように走れなくて、今悔しい思いをしているところです」
-早めに復帰したのはルーキーチャンピオンレースに出場したい気持ちがあったからですか?
「それが本当に一番ですね。ルーキーチャンピオンレースの前にレースの感覚とかを戻したくて。それを師匠(合志正臣)とかと話した結果なんです。『雰囲気を味わってこい』って言われました」
-生涯一回だけだし、やっぱり出たいですよね。
「絶対に出たいです!せっかく出場の機会を与えてもらったし、同期は皆強いので、やっぱり走りたいですね。それが最近のモチベーションです」
-ルーキーチャンピオンレースはどんな走りをしますか?
「竹内翼さんの番手にいこうと思っています。たぶん、今、僕が自力で戦っても勝てないので、それだったら、竹内さんとラインで戦おうと思いました。競輪は駆け引きがあるので、それだったら、2人で力を合わせて、ワンツーを決めたいですね」
-瓜生選手はヨコも動きますよね。
「そうですね、ヨコも好きというか、師匠とそういう練習もしているので、その持ち味を出そうかなと思っています」
-ヨコが好きだから、合志選手の弟子になったんですか?
「いえ、それは違うんです。ヨコも出来た方がいいということで、練習の時から当たってくれるんです。レースの中であるからということで、『先行選手でもヨコは捌けた方がいい』ということで、デビュー前からそれを見据えて練習してくださったので、それを活かしたいなと思います」
-普段はどんな感じで組み立てているんですか?
「ケガをする前は先行一本で、ホーム、バックを取るような競走を心がけていたんですけど、ちょっと復帰してからは、まだ1場所目ですけど、身体が思うように動かないので小さい競走になっています。極力、ホーム、バックを取るような競走を心がけています。競走の中で全てを出し切りたいと思っているので、お客さんの大切なお金をかけてもらっているので、勇姿だけは毎回見せないといけないなと思っています」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「自分の力を出し切れるように、竹内さんとワンツーを狙って、頑張ります! 応援よろしくお願いします!!」