インタビュー

日本を、競輪を楽しむボス
-テオ ボス(オランダ 33歳)-
テオ・ボスが初めて日本に来て競輪を走ったのは彼が弱冠19歳の時でした。
ハンサムで(今風だとイケメンか)背が高く、足が長く、レーサーに乗るフォームも綺麗で、なんて選手が来たんだ!と思ったものでした。
一時期はロードレーサーに転向しましたが、2016年(昨年)日本の競輪にカムバック。
そこからはまた競輪で大活躍中のテオボスです。
そんなテオボス選手にインタビューをしました。
今はとてもいい環境にいると思います
-日本の競輪はどのように感じていますか?
「とても良いです。いい結果を(短距離に)カムバックしてからも出せていることが嬉しいですし、それによってまた、次の結果、トレーニングでも目指していけていると思います。もし結果が悪ければ、ここにいることさえとても難しいものになりますが、今の結果は良いので、良かったと思っています。それから、自転車が大好きですし、このカルチャーも愛していますし楽しんでいます。例えば、おもしろい自転車のハンドルバーを作ってくれたりする人に会えたりしますし、こんなカルチャーがあるのは日本だけだと思いますし。楽しむことが出来ています」
-もし、日本の競輪に参加してなかったら、どうだったと思います?
「…ここに来ていなかったら、トレーニングをして、トラックのワールドカップ、世界選手権を目指していたでしょう。でもそれはとてもうんざりするようなものですし。競輪はたいくつすることがないですね、日本国内の街へ旅をし、レースにくれば他の参加選手と色んな話をするし、色々な日本語も知ることができます。修善寺に戻れば短期登録の選手たちとどんなことがあったって話して楽しいです。
それに、レースとレースの間には日本のナショナルチームの面々とトレーニングするのは、すごく刺激になっています。ブノワさんやジェイソンさんらにいいトレーニングをさせてもらっているので、本当にいい環境にいます」
-今、テオ選手にとって、競輪はどんな存在ですか?
「うーん…、とても難しい質問ですね。…答えるにはとても時間のかかる質問ですね。なぜなら、1つだけのことではなく、すべてだから。一つの大きな泡に包まれた特別な自転車競技の世界が日本にあって、その中にスペシャルな環境、世界の競輪があるような感じですね。その中にいるのですから」
-競輪ファンにメッセージをどうぞ。
「ぜひ競輪場に来てもらって、よければ、ちょっと賭けてもらって。ぜひ、生のレースをみて、いい午後を過ごしてくださいではないけど、競輪を楽しんでください」
-自転車以外で好きなものは?
「そんなにたくさんないですね(笑)。スポーツ観戦ですかね」
-好きな食べ物は?
「カレーライスは大好きです。それから、トンカツ、寿司、焼肉ですね」
ちょっとありきたりの質問だったので
-母国オランダでの好きな食べ物では?
「大きいミートボールに、ソースをかけて、オーブンで焼くものと茹でたケール(ちょっと硬い青い葉野菜)とポテトをマッシュし、味付けたブーレンコールです。これはレストランよりも、母の味ですね」
調べたらオランダならではの料理のようです。
Theo BOS(テオ・ボス)
1983年8月22日生まれ。
玉野エボリューションに続き、福井エボリューションでも優勝。上がりタイム10秒1と脅威のスピードで優勝を飾った。