インタビュー

競輪の楽しさを知った
-トマシュ・バベク(チェコ・ 30歳)-
今年、初来日を果たしたトマシュ・バベク選手。初めの頃は、競輪に慣れずに大きい着が目立っていたが、徐々に結果を出せるようになってきた。明るいスマイルと強力な自力でファンを魅了しつつあるバベク選手が競輪で感じたこととは。また、2年目になる来年への抱負も語ってもらった。
来年は、今年の倍以上勝ちたいと思います!
先行した時のスピードは昨年のヨーロッパ選手権ケイリンチャンピオンの実力を見せつけるものがあった。しかし、初めての日本の競輪は相当戸惑うものがあったようだ。それは成績をみれば良くわかる。唯一ある7月の優勝はブフリの後ろから差したもの。しかし、道中は離れそうになるなど、やはり競輪には慣れていなかったのだ。9月までは日本の競輪を走り、成績が安定してきたところで、10月、11月初めまでは競技の方に専念し、再度来日、今期の最終戦を迎える。
-日本の競輪初参戦となった今年を、今、振り返ってみていかがでしたか?
「最初の頃は、なかなか上手く走れずに大変な時期も少しあったんですけど、1か月くらいしてから段々と慣れてきて、それに日本の生活にも慣れてきたので、いい結果が出せるようになったと思います」
-勝てるようになった一番の要因は?
「一番の要因は自信がついてきたことですね。それから自分の戦法、先行や捲りが出るようになったので、いいレースが出来るようになりました」
-インターナショナルのケイリンと日本の競輪で違いを特に感じたところは?
「ラインがあること、ヨコの動きがあること、そして、自転車が全く違いますね」
-日本の競輪の面白さはどこですか?
「アドレナリンが、レースになるとワーっと出てきますね。それが面白いです。それに勝ったあと、とてもいい気持ちになります!」
-2年目になる来年の目標は?
「今回は15勝くらい出来たので、次はその倍以上勝ちたいですね!それに点数も110点以上取りたいと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「来年も、もっと自信をつけて、もっといい結果を出せるように来年も参戦したいと思いますので、また応援よろしくお願いします!」

背中に大きく"競輪"と書いているジャンパーを愛用
Tomas BABEK(トマシュ・バベク)
1987年6月4日生まれ。身長187cm、体重87kg。
2016-2017ワールドカップ・ケイリン総合優勝、2016ヨーロッパ選手権ケイリン優勝。
競輪と書かれているジャンパー?
「チェコで、父がデザインしてくれて作りました。日本の競輪のプロモーションにもなるでしょ(笑)」