インタビュー



113期68名、114期21名が7月からデビュー。注目選手6名に、デビューが間近に迫った現在の心境を語ってもらった。高い目標をもってデビューに臨もうとしている選手達にぜひ注目してほしい。

小林泰正 群馬・113期
自分の走りをしっかり出来るようにと思っています
-学校生活を振り返って
「練習面ではつらいと思ったことはないんですけど、時間に縛られる生活面が大変でした」

-在校2位という成績に関しては?
「先行があまり出来なくて、追い込みになったので成績は良かったんですけど、実際に外へ出たら先行したいと思っているので、あまり在校成績は気にしていないです」

-現在の練習方法は?
「まだ中距離(競技)もやろうと思っていて、オリンピックを目指したいと思っているので、そちらと両立して短距離の練習もしている感じですね」
-街道練習とバンク練習はどちらが多い?
「五分五分ぐらいですね」
-練習は一人で、それとも練習仲間と?
「街道練習は1人で行きますが、バンク練習は他の選手の皆さんと一緒にさせてもらっています」
-デビュー戦(7月14日)まで同期のレースを観て研究する?
「その辺はすごく自分的にはありがたいですね。他の選手の戦法とか走り方を見て、自分と似た脚質ではこういった走りが出来るとか見てから走れるのは、すごくアドバンテージになると思います」
-地元・前橋でデビューですが?
「地元デビューは、すごく期待もされると思うので緊張しますが、自分の走りをしっかり出来るようにと思っています」
-選手になっての目標は?
「まずは2年後に迫っているオリンピックが、自分の中で一番の目標です。その後、競輪に絞って。もちろんグランプリとか大きなレースに出られるような選手になりたいと思います」
-同期で気になる選手は?
「やはり同学年の人たちが一番気になっています。同い年の宮本隼輔とか、卒記レースを優勝した藤根俊貴などが気になりますし、ライバル視しているところがありますね」
-同期と連絡を取りあう?
「ありますね。仲が良い人と、どんな練習しているかとか色々と話したりはしています」
-どのようなタイプの選手を目指す?
「S級に行くまで、しっかりと先行して自力を出せる選手を目指したいと思います」
-叔父の小林潤二選手からアドバイスは?
「先行、先行とこだわるのではなく、自分の脚質を考えて、勝てる先行、着にこだわってレースを展開するようにとアドバイスをもらっています」
-ファンの方にメッセージを
「一戦一戦しっかり走って、ファンの方々に自分のレースを見ていただきたいです。また小林のレースを見たいと思ってもらえるレース、毎回毎回熱くなるようなレースをしたいと思っているので、応援よろしくお願いいたします」


松井宏佑 神奈川・113期
同期の皆を引っ張れるように頑張っていきます
-学校生活を振り返って
「訓練はブノワ教場で、学校の生徒たちとはあまりできなかったんですけど、日本のトップクラスの選手たちと一緒に出来たので、色々と勉強出来たし、訓練面ではとても充実してました。生活面では、色々な人がいるので毎日楽しかったですね」

-卒業後の練習は?
「一旦、平塚に戻って、先輩たちやお世話になった方々と練習していましたが、今はナショナルチームの方々と練習をさせてもらっています」

-ナショナルチームで練習しようと思った理由は?
「スピードスケートを元々やっていたんですけど、小さい頃からの夢でオリンピックに出たいというのがあって。自転車でも狙えるチャンスがあるなら、もうちょっと頑張ろうかなと思いました。
 周りからは、自転車競技をやったら競輪がおろそかになるのではとも言われましたが、多くの選手から、(オリンピックに)行けるチャンスがあるなら絶対(ナショナルチームとの練習に)行ったほうがいいと言われたので決めました」
-デビュー戦が迫ってきましたが今の心境は?
「卒業記念レースでは思っていたレースが出来なかったので、悪いイメージが頭の中にありましたが、それ以上に練習したので、強気な気持ちでいきたいと思います。
 デビュー戦が卒記チャンピオンの藤根(俊貴)と一緒なので、彼がどんな走りをするのか楽しみです」
-小田原の333バンクについて
「あまり走ったことはないのでわからないですけど、悪くはないと思います」
-選手になって一番の目標は?
「目標というか、競輪選手で一番強いと言われるようになりたいですね。グランドスラムを達成出来る選手になりたいです」
-同期でライバルと意識している選手は?
「一番気になるのは宮本隼輔、橋本瑠偉、吉元大生、黒沢征治さんとかですね」
-今の課題は?
「自分の持ち味を生かし切れるように走れるためには、頭も必要なので、そういうのが必要かなと思います。レース勘とかメンタルですね」
-ファンにメッセージを
「113期生の中で先頭を突っ走って、皆を引っ張れるように頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします!」


橋本瑠偉 佐賀・113期
113期で一番最初にS級に上がりたいですね!
-学校生活を振り返って
「とりあえず長かったですね(笑)」

-目標の在校1位を達成した
「師匠に『勝ちにこだわって走れ』って言われていて、それをやっていたら自然と1位になれたのでよかったです」

-デビュー戦が間近に迫った今の心境は?
「地元の武雄競輪場でデビュー出来るので、しっかり完全優勝して、お世話になった人達に頑張っている姿を見せられたらいいなと思います」
-現在の練習方法は?
「街道練習したり、バンクで練習したり、たまに師匠(荒井崇博)と練習したりしています」
-師匠からアドバイスは?
「走り方など、色んなアドバイスをもらってます。あとは力の差を思い知らされています(笑)」
-師匠の周りには強い選手も集まっているが?
「はい、練習環境はいいです」
-選手を目指そうと思ったきっかけは?
「叔父さんが選手で、小さい頃から競輪を見ることが多かったんです。サッカーをやっていたんですけど、中学3年の時に叔父さんに呼ばれてバンク体験に行ったことがきっかけで自転車に乗るようになって、選手を目指そうと思いました」
-荒井選手に師事するきっかけは?
「高校の時から練習を見てもらったり、一緒に練習する機会がありました。大学の時も地元に帰ると一緒に練習することがあったので、競輪学校を受ける時にお願いしました」
-選手になっての大きい目標は?
「グランドスラムを達成したいです。まず、最初の目標は113期で一番最初にS級に上がることですね。それからルーキーチャンピオンレースを優勝したいです。卒業記念レースを優勝出来なくて悔しかったので」
-卒業記念レースは相当悔しかった?
「そうですね。予選1、予選2と1着を取れていたので、しっかり自力を出して優勝したいなと思っていたんですけど、最後少し勝ちにこだわり過ぎて、仕掛けが遅くなってしまいました。デビュー後にその悔しさを晴らせればいいなと思っています」
-同期で気になるライバルは?
「大学組が多いので、同級生は皆気になりますね」
-橋本選手はダッシュ力が持ち味、どんなレースをしたい?
「最初は先行で勝ちにこだわっていきたいと思うので、しっかり逃げ切れるような走りが出来たらいいなと思います。そうすると警戒されてくると思うので、もし後ろからの攻めになってもしっかり勝てるような走りをしたいですね」
-ファンにメッセージを
「車券に貢献する走りをしたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」


寺井えりか 北海道・114期
先行で日本一になりたいです!
-競輪学校を振り返って
「すっごい厳しかったです(笑)。自転車をする環境としてはすごくいいんですけど、逃げるものがないというか、求められるものに応えなきゃ、甘い考えじゃいけないんだという部分がつらかったです」

-在校成績3位に関しては?
「成績に関しては、そんなに考えてなかったんですけど、先行をする基礎が出来ればいいなと思っていました。最後の辺りで3位か4位かとなった時に、それなら3位で卒業したいなくらいの感じでした」

-そんなに自転車歴がない中で、この成績はすごいと思うが?
「嬉しいのは嬉しいです。卒業出来たからよかったのが一番です(笑)」
-現在の練習方法は?
「朝から師匠と一緒にバイク誘導をやったり、男子選手と一緒に練習しています」
-ダッシュ練習中心
「ダッシュをつける練習だったり、競走をイメージして1周半をもがいて、その中で踏んだりやめたりなどを今やっています」
-それは先行で戦うため?
「そうですね!」
-デビュー戦が間近に迫った今の心境は?
「デビューが地元の函館なのはよかったです。その反面、色んな人が見に行くからって言ってくれているので、ちょっと緊張もあります。でも、そこで先行出来たら、次に繋がる自信にもなると思うので、まずは先行を考えて頑張りたいと思います」
-大きい目標は?
「先行で日本一になれたらいいなと思っています!!」
-それは大変な目標ですね。
「はい、大変な目標だと思います。でも、それが一番カッコよくて、やりがいがありそうだなと。自分の中で先行日本一になりたいというのがあって。自分の走りを見て、『ガールズケイリンをちょとやってみたいな』とか『選手になりたいな』と思う人が増えてくれたら、一番嬉しいなと思うし、ガールズケイリンをやってよかったと思えると思います」
-先行日本一と言えば北海道出身の奥井迪選手
「奥井さんにはまだまだ敵わないので、しっかり奥井さんを目指して、そして並んで戦えるようになりたいと思っています」
-同期の気になるライバルは?
「皆、それぞれ練習していると思うし、これから同期とも一緒に戦っていくのは楽しみですね。誰というよりも、卒業してからこの3か月間でどんな風に変わったのか、競走訓練から本当のレースになってどうなるのかなという方が楽しみです」
-ファンの皆さんにメッセージを
「7月にデビューでまだまだ不安はあるんですけど、自分は先行するという強い気持ちで走りたいと思います。見に来てくださるとすごく嬉しいので、応援よろしくお願いします!」


野本怜菜 埼玉・114期
2位だった悔しさはデビュー後にぶつけていきたいです!
-競輪学校生活を振り返って
「今まで集団生活をしたことがなかったのですが、年上の方たちが教えてくださったり、まとめてくださったりしたので、とても楽しく過ごせました。トレーニングもしっかり向き合って出来て、とても充実した期間だったと思います」

-在校2位に関して?
「頑張ったとは思います。それまで陸上競技をやってきて、ずっと2番というシーンがすごく多かったことがすごく悔しかったんです。それで自転車では1番を取ると思っていたのに、ここでも2番で、卒業記念レースでも2着だったので、この悔しさはデビュー後にどんどんぶつけていきたいと思っています!」

-現在の練習は?
「もがきをメインに、男子選手の方や姉弟子の高橋梨香さんと一緒に、大宮競輪場で練習させてもらっています」
-その大宮競輪場でデビューと決まった時は?
「とても嬉しいのと同時にプレッシャーもあるので、そこを上手く走りたいと思います。地元の走り慣れた500バンクなので、そこを活かしていきたいですね」
-今まではプレッシャーがある場面でも平気だった?
「特にあんまりしてないんですけど、走る前とか、よく心臓の上を叩いたりしています。自分落ち着いて、みたいな感じですね」
-気になる同期は?
「やはり在校1位の柳原(真緒)さんですね。それから神奈川の佐藤(水菜)さんも全プロのエキシビジョンレースで逃げ切って優勝していたので、自分も1周半逃げ切れるくらいの脚をもっとつけなきゃいけないなと思いました。 学校時代は捲りが多かったので、先行でも逃げ切れるようにしていきたいです」
-選手になって一番の目標は?
「ガールズグランプリに1回ではなく、ずっと連続して出ていけるような選手になっていきたいです」
-どんなタイプの選手になりたいですか?
「捲りが多かったので、捲り中心になると思うんですけど、カマシ先行とかもやっていたので、先行を出来る選手になっていきたいです」
-自分の長所はダッシュ力?
「はい、ダッシュメインに、長い距離も踏めるようになりたいです」
-ファンにメッセージを
「積極的なレースをどんどんしていきたいので、応援よろしくお願いします」


柳原真緒 福井・114期
緊張もありますけど、今は走りたいという気持ちの方が大きいです!
-競輪学校を振り返って
「女子が多い生活で、楽しい面が多かったですね。学校の練習に関しては、兄弟子の小森(貴大)さんがT教場に入っていて、T教場の練習はハードだということは聞いていたんです。それで、入ってすぐにT教場に選んでいただいて、最初はビクビクしてました(笑)。選んでいただいて嬉しかったです。練習はきつかったけど、選んでいただいたことで益々やる気につながりました」

-在校1位に関しては?
「師匠が在校1位で卒業されていたので、自分も在校1位になりたいっていう気持ちはありました。最終的に1位が取れたので、嬉しかったですね」
-卒業記念レースの優勝は?
「決勝では自分のレースも出来ずに優勝した感じにはなったんですけど、自分の形ではない追い込みで優勝出来たことは、それはそれでよかったと思います」
-見ていて勝負強さを感じたが?
「それは師匠にも言われました」
-チャンスが来るまで待つ冷静さが印象的だった
「あの決勝戦はすごく我慢したレースでした。外並走していた豊岡(英子)さんが後退するのをずっと待っていて、後退した瞬間に出ようと、そこだけに集中していました」
-卒業してから現在の練習方法は?
「午前中は街道練習に行って、午後は使えたらバンク練習して、夜は師匠(市田佳寿浩)の自宅で練習してという流れでやっています」
-1日練習漬け?
「そうですね」
-パワーアップと、レースを見据えた練習どちらをしている?
「レースを見据えた練習というのが多いです。市田さんが位置取りとかレースの展開を知り尽くしているので、弟子についたからにはそこを学びたいですし、そこを他の選手よりもわかるようになりたいと思って、色々と学んでいます」
-同期で気になるライバルは?
「日野未来さんですね。競輪学校の練習中もコンマ01くらいのタイムを競って練習していて、勝ったり負けたり、切磋琢磨出来た存在でした。自分のやる気を起してくれて、高い向上心を持ちながら練習出来た仲間の1人でもあります」
-デビューが間近に迫ってきた今の心境は?
「緊張もありますけど、走りたいっていう気持ちの方が大きいです!」
-奈良は333バンクだが?
「学校の競走訓練では逃げ切ったことが多かったので、自信はなくはないです。デビュー戦には親せきなども見に来てくれるそうなので頑張っている姿を見せたいです」
-選手になって一番の目標は?
「選手になったからにはガールズグランプリで優勝をしたいです!」
-ファンにメッセージを
「デビュー戦で完全優勝を狙って頑張りたいと思います!」