インタビュー



113期で松井宏佑選手に続き2人目のS級特進を果たしたのが、宮本隼輔選手だ。
チャレンジ戦では強い同期同士の対戦でなかなか特班できなかったが、それでも2着までしかなく、デビューしてから連対率は100%を誇っている。A級1、2班戦は3場所でS級特進を果たした。
目標のGIに向かい、ここから本番とさらに気合をいれている宮本選手に注目したい!

宮本隼輔 山口・113期・S級2班
練習ではでかい背中を追ってガムシャラにやっています!
-デビュー戦から振り返って、チャレンジでは強い同期同士での戦いが多かったですが、大変でしたか?
「きついメンバーでしたけども、楽しんでやっていましたね」

-他の選手が宮本選手を意識されていた分だけ、きつかったのでは?
「どうですかね、他の人はわからないですけど、いずれS級にあがったら強い人とばっかりあたるので、相手どうこうというのは考えずにやっていたつもりですね」

-チャレンジを特昇した時は?
「嬉しかったですね」
-やっというか、焦りはありましたか?
「同期で5番目くらいだったので、でも、焦ることもなくって感じでしたね」
-A級1、2班戦は3場所で特進されましたが、戦っていてどうでしたか?
「113期の方が強いなっていうのは感じました(笑)。でも、7車立てが多くラッキーだったので、運がよかったと思います」
-113期は強いというのは自信になっている?
「そうですね、在学中からタイムもよかったし、皆強いっていうのはわかっていたので、その中でもやれている方だとは思ったし、自信をもって走れていました」
-S級に特進を果たした時の心境は?
「山口の先輩は絶対に特進してみろとは言ってなかったので、『焦ることないんじゃない』って気楽に送り出してくれました。初日、2日目は気楽に普段通り走っていて、せっかく8連勝まできたし、最終日だけは『じゃ特進狙うか』って感じでした」
-決勝戦も激しいレースでしたね。
「元S級の方が2人並んでいたので、ヨコはそれなりにあるだろうなって思っていたんですけど、予想以上でしたね。ちょっと自分で頭を出してもらいにいっていた感じはあるので、そこは反省点でしたね」
-特進をした後も、ガッツポーズはなかったのは意外でした。
「そうですね。ガッツポーズをするほどのことじゃないかなと(笑)。特進は運があると思いますが、遅かれ早かれ、皆、1年後にはS級にあがって、同期で戦っていると思うので。ただ、それが早かっただけだと思っています。早くS級にあがったからって特別を獲れるわけではないので、勝負はこれからだと思っています」
-先を見据えて、そこは通過点なんですね
「S級にあがって、やっと一歩という感じで、気を引き締めて練習しています」
-レースで一番心がけていることは?
「ラインで決めることを一番に考えています」
-先行や、レース展開、勝ちなどはどこに重点を置いていますか?
「別に決まり手はそんなに考えてなくて、基本はホームを目がけてっていう感じです。400なら1周半くらいもがけばいいかなくらい。それで決まり手が先行になろうが捲りになろうが別にそれは、相手の選手の力もあるだろうし、あんまり決まり手は考えてないですね」
-宮本選手はすごく器用なイメージがありますね
「そんなことはないと思いますけど(笑)」
-すごく落ち着いてレースを見ていますよね。
「基本、前を取って、全部引いて行くっていうのしかやってないので。そんな位置取りして、どうのこうのっていうレースは少ないので、これから勉強して行ければなと思っています」
-今の目標は?
「3月に防府で3日制のGIIIがあるので、斡旋されたらですけど、そこでちょっと活躍できたらなと思います」
-ルーキーチャンピオンレースは?
「別にそんな(笑)。どうせなら単発レースじゃなくてGIIIの方に出たいです(笑)。でも、出るなら、しっかり優勝狙っていきます」
-練習はどんな感じでやっているんですか?
「S級S班が桑原(大志)さんから清水(裕友)と続いているので、でかい背中を追ってガムシャラにやっている感じで、何も考えずとりあえずついていっています」
-その清水選手は、強い宮本選手たちが出てきてくれて練習も気合が入るって言っています。
「そうやって思ってもらえるうちに少しでも追いついて、肩を並べられるようにと思っていますけどね」
-同級生がS級S班になのは
「すげぇーなって思うだけで、ひたすらすごいなって思って、頼もしいですけどね」
-正直、負けたくない?
「そうですね、負けたくないので必死にやっています」
-宮本選手、清水選手の頑張りで山口が勢いづいている感じがします。
「桑原さんから勢いは始まっていると思うんですけど、それに上手く乗らせてもらっているので、ありがたいですね。デビューした時からそういう環境だったのですごくありがたいです」
-大きな目標は?
「やはり競輪選手になったからにはGIを獲りたいですね!」
-S級はその一歩ですね。
「そうですね、やっと権利が発生すると思うので」
-そのためにも地区プロでスプリント優勝は大きかったですね。
「そうですね、全プロに向けて練習しようかなと思っています」
-最後にファンにメッセージをどうぞ。
「S級でも、最初は先行にこだわっていこうかなと思うので、時間はかかるかもしれないですけど、しっかりS級の先行で通用するように頑張っていきます!」
宮本隼輔(みやもと・しゅんすけ)
1994年7月31日生まれ。身長177.5cm 体重75kg
趣味は
「趣味は全くなくて。練習とご飯と寝ることの繰り返しです(笑)。今年はまだ練習と競走以外に(外に)出てないですね(笑)」
113期同士で連絡は取り合っている?
「僕はあんまりケータイもいじらないんですよ(苦笑)。113期のグループもあるんですけど、あんまり連絡を取るのは好きじゃないので(笑)。同期に大学の同級生とかも多いので、普通に競走以外で連絡を取ったり、特進とかした同期にはおめでとうとかは送りますけど、それくらいですね。あとは、ツイッターで競走後の報告をするくらいです」