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山原さくら 高知・104期・L級1班
ガールズケイリン3人目の300勝を達成した山原さくら選手。ファンのため、支えてくれた人たちのために1勝、1勝を重ねてきた山原選手にデビューから約6年を振り返ってもらいました。
-300勝達成の感想はいかがですか?
「こんなに早くできると思わなかったですね! 2年のペースで100勝をしていたと思うんですけど、デビューした時は100勝を目指してじゃないけど100勝したいなと思ってやっていました。でも、こんなに早く300勝をできると思ってなかったので、未知の数字という感じがします。奥井(迪)さんがすごく早く300勝を達成しましたけど、3番目に達成できたことは本当に光栄なことです」
-山原選手の成績を見ていたら、そんなことないと思います。
「いやいや(笑)。パッと見ると、優勝も1着も取っているんですけど、でも、苦しい時期もありました。そういうのは(表に)出さないようにしているんですけど、自分の中では不調の時期もありました」
-積み上げた300勝だと思いますが、振り返ると大変でしたか?
「あんまり意識して走ってないというか、今何勝とか、あと何勝とかいう意識はなかったので、1着を1つでも多くと思って走っていました」
-デビューしてきて、今までガールズケイリン選手として走ってきて、よかったですか?
「もちろん、よかったです。悪かったことはケガをすることくらいですね。でも、それは仕方がないことなので。ガールズの選手をはじめ、他の県の男子選手の皆さんとか、色んな方たちと話せる機会もあるし、年々、ファンの方も増えてくださっていて、色んな競輪場で名前を呼んでいただいて、人とのつながりといいますか、たくさんの方に支えてもらって、応援してもらって、それが本当に幸せですね!」
-ガールズを目指したきっかけって何だったんですか?
「もともとナショナルチームにいかせてもらっていて、その時の自分じゃ世界なんて全然レベルが違うなって感じたんです。その時に1期生がちょうど学校に入っていたので、、ガールズケイリンというものが明確になってきて、私もちょっと受けてみたいと思いました。基礎を作りたいのもあって、1年間あの山の中でずっと自転車に乗れるというのはいい環境だと思うので、その流れで入ったというのはありますね」
-では、今後のタイトル獲得に向けてはいかがですか?
「昨年、けっこう調子がよかったので、そのままでいければ今年はいい勝負ができるかなって思ったんです。けど、ちょっと身体も壊して…、(今は)だいぶよくなってきたんですけど、あの時は大垣のガールズコレクションも出れるって決まっていたので間に合うか間に合わないかっていう感じでした。急いでやっていたので間に合ってはいたんですけど、本調子ではなくて、良くなったり悪くなったり、届きそうで届かないとか…難しいですね。
 色んな方に応援してもらっているし、小倉で練習させてもらっている以上、大きいところを獲ることが一番の恩返しだと思っているので、それがなかなかできないのも悔しいです…。うーん、今できることを必死でやっているっていう感じですね」
-大きな目標は?
「ガールズグランプリを優勝することをずっとデビューした時から掲げてきているんですけど、今の私では出れるか出れないかのレベルなんで。昨年は一番練習した年だったので、結果も後半ついてきて、優勝回数も後半は増えてきていたので、いい勝負になってきていたと思うんですけど…。今はちょっと厳しいですが、昨年くらいにしっかり身体を戻して、もう1回勝負かなと思っています」
-最近は対戦相手も強くなってきていると思いますが、どうですか?
「もう化けモノばっかりです(笑)。児玉碧衣のせいですね(笑)。ガールズのレベルをあげていきましたね、確実に。以前、一緒に練習した時に『あの子には勝てないな』って純粋に思ったというか、これは自分がかなり努力して、運がないと勝てないなって思ったんです。皆がそう思って、ガールズのレベルがあがったんだと思います。でも、その分、やりがいもありますね。自分も必死で練習していますし、レベルがあがって大変ですけどやりがいも感じています!」
-ファンの皆さんにメッセージ。
「いつも色んな競輪場で本当にたくさんの応援をしていただいて、それが頑張る源になっています。なかなか大きいところを獲れないので、皆さんに喜んでもらえることは少ないですが、応援してきてよかったって思ってもらえるような結果を残せるように、これからもずっと走り続けるので応援よろしくお願いします!」
山原さくら(やまはら・さくら)
1992年12月11日生まれ。身長164.4㎝ 体重66kg
ガールズケイリン選手になってよかったことは?
「勝ったら嬉しいというのはありますし、色んな人に応援してもらえて、それに父親と同じ職業にもつけて、なかなかそういうこともないと思うし、親孝行できているんじゃないかとも思います」