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脇本勇希(福井・115期・A級3班)
7月からデビューした115期たちが各地で活躍を見せています。デビュー戦で完全優勝を果たした脇本勇希選手もそのうちの1人です。S級S班の脇本雄太選手の弟で、先行への強い気持ちは兄にそっくり。先行で勝つことが一番気持ちいいからと言い切る脇本勇希選手、これからが非常に楽しみですね。
先行で勝つことが自分の中で優先ですね
-デビュー戦はどんな心境でしたか?
「もちろん緊張しましたし、同じ開催に在校成績上の外田(心斗)君がいて、学校時代は僕よりも強かったので、正直、優勝できるとは思ってなかったですけど、そこを優勝できて嬉しかったです」
-デビュー戦は周りがよく見えなかったくらい緊張したという選手も多いですが、脇本選手はどうでしたか?
「予選はちょっと周りがよく見えなくて、なんか変なレースをしてしまったんですけど、2日目、決勝戦は周りが見えて、しっかり自分の思うタイミングでレースをできたかなと思います」
-初日はすごいもがき合いでしたね。
「(八嶋稔真選手が)引いてくれるかなと考えていて、(それが引かなくて)自分の予想外のことが起きてしまったので、それで周りが見えなくなっちゃったのはあります」
-1着で勝ち上がってホッとしましたか?
「ホッとしたのもありますが、ちょっと失敗してしまって、ラインの後ろの人を連れていけなかったことは後悔でした」
-2日目は?
「自分が想定していた通りに相手も動いてくれたので、あとはタレずに最後まで行けるかっていう勝負で、そこはしっかり行けたのでよかったですね」
-決勝戦は同期がたくさんいましたが、どうでしたか?
「初日、2日目と張野(幸聖)君がすごい上がりタイムで勝ち上がってきていて、外田君もいるしで。この強力な2人がいたし、先行で優勝できるのかなって思ったんですけども、でも先行したい気持ちが強かったので残り1周から思い切り行きました」
-2人が相手だし、もっと遅くから仕掛けてもいいのに、真っ向から勝負しているのがすごいなと思いました。
「そこは脇本の血筋というか(笑)、行かざるを得ないっていう感じです。先行もできて、優勝もできて嬉しかったですね」
-納得です(笑)。兄・脇本雄太選手からレースへのアドバイスはありましたか?
「事前にもないけど、後にもないですね(笑)。終わった後にLINEはきていて、『完全優勝だし、言うことない』って書いてました」
-雄太選手という偉大な兄がいるとプレッシャーもありますか?
「そうですね、新人なのにすごい名前も知られているから、選手紹介でもレースでもずっと名前を呼んでもらって。期待されているんだってすごく感じるので、勝たなきゃっていうのと先行しなきゃっていうのが混じって、けっこう緊張しましたね」
-練習方法は?
「市田佳寿浩さんのところで練習させてもらっています」
-市田さんはしっかりアドバイスくれると思いますが、どんなことを言われますか?
「身体の動かし方とかはすごくアドバイスをしてくれて、それを吸収して。うまくできているかはわからないですけど、競輪学校から帰ってきてから強くなっているなっていうのがあるので、市田さんのところで練習させてもらっているのはすごく大きいですね」
-目標は?
「次の福井を完全優勝できたら、特進が見えてくるし、やはり特進したいですね」
-先行で勝ちたいという気持ちは大きいんですか?
「はい、やはり先行で勝った方が一番気持ちいいので! 捲りとかで勝つよりも先行で勝った方が気分がいいので、先行で勝つことが自分の中で優先ですね」
-最後にファンにメッセージをどうぞ。
「これからも先行メインでレースをしてくので、それを見ていただいて、応援してくれたらいいなって思っています」
脇本勇希 (わきもと・ゆうき)
1998年11月16日生まれ。身長173cm 体重67kg
趣味は?
「脇本の血筋なんで、やっぱりゲームですね(笑)」
お兄さんそっくり!(笑)
「はい、どこ行っても『そっくりだね~』と言われます(笑)」
気に入ったゲームはやり込むタイプ?
「そうですね、兄譲りかもしれないですけど、やり込むタイプです(笑)」