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坂井洋(栃木・115期・A級2班)
115期で、最初に坂井洋選手がデビューから9連勝で特昇を果たしました。そして、外田心斗選手や高橋晋也選手らが続いています。続々と続きそうな115期の特昇選手、その中から今回は坂井選手、外田選手にインタビュー。特昇の心境、そして今後の目標などを語ってもらいました。
115期の皆で頑張っていきたいですね!

-デビュー戦は緊張しましたか?
「初日はかなり緊張しました」
-そのせいか2日目からはレースが見違えましたね。
「2日目は初日と違って、だいぶ落ち着いて、思い切って行けましたね」
-特昇した時の心境は?
「元々はあまり意識していなかったんですけど、6連勝してからは、ここまできたら3場所目が地元の宇都宮ということで特昇をしたかったので、できた時は嬉しかったですね」
-同期の中で特昇一番乗りになりましたが、嬉しかった?
「嬉しかったですけど、運がよかっただけですね」
-坂井選手の頑張りに奮起を受けた同期も多いと思います。
「113期が強いので、115期も負けずに、皆で頑張っていきたいですね!」
-A級1、2班戦は走ってみてどうですか?
「初日、2日目はわりと走れていると思っています。チャレンジレースと違って、同期もいないですし、皆さん点数的にも上で、経験的にも上だし、挑戦者の気持ちで挑んでいます」
-決勝はどうでしたか?
「優勝候補の笠松(将太)さんに後ろについていただいて、ミスはできないですし、これからも一緒に走ることがあると思うし、絶対に早目に出切ろうと思っていました。最後はまだ脚が足りずに差されましたね」
-出るまでも牽制されたりと苦しかったのでは?
「望月(一成)さんもコメントで、『坂井さんに厳しさをわからせてやりたい』みたいに書いてあったので、厳しいレースになるだろうなっていうのは一応頭にありました」
-そのレースで2着は強いと思いました。
「でも、上には上がいますし、ナショナルチームの皆さんと練習していて力の差はあるってわかっているので、本当に練習を頑張るのみですね」
-上を見据えて今は力をつけていくんですね。
「そうですね」
-これだけ強いと特進は狙っていきますか?
「早く上で戦って、そこで自分も成長できますし。A級とS級でもスピードが違うし、展開もテクニックも違うと思うし、一刻でも早く上で戦って、勉強して、経験を積みたいなって思います」
-レースで心がけていることは?
「まずは力を出し切ることですね! 自分の経験も少ないですし、力を出し切ることが勝因につながっていくと思っているので、まずは出し切ることですね」
-練習は変わらず、同県同期でしているんですか?
「はい、3人で変わらずにやっています」
-特昇した時はどんな風に周りに言われましたか?
「同期や友達には『おめでとう』って言ってもらいました。長島先輩や神山先輩には、レースが甘かったり小さい、と厳しい言葉もいただいているので、そこを修正(反省)して、A級1、2班戦でもしっかり魅せれるようなレースをしたいと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「これから、内容も含めて、一走一走で車券に貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
坂井洋 (さかい・よう)
1994年10月25日生まれ。身長171cm 体重72kg
特昇のお祝いは?
「特昇した日に先輩たちにご飯に連れて行ってもらって祝ってもらいました」
お酒は強い?
「基本的には飲まないんですよね。打ち上げだったり、そういう場では飲むんですけど、たまにしか飲まないのでビール1杯で酔っちゃいますね。でも、もともとアルコールに強い方なのか、顔には全然でないんですよ(笑)」

外田心斗(愛媛・115期・A級2班)
大きいレースを心がけて頑張りたいと思います!

-デビュー戦は振り返っていかがでしたか?
「デビュー戦は、脇本(勇希)君に負けて、思い切ったレースができなかったので、2場所目の高知から思い切ったレースを心がけるようにしていました」
-デビューから強い選手同士でぶつかるのは苦しい戦いでしたね。
「お互いに、自分が在校4位で、相手も脇本雄太選手の弟ということで注目されていたので、レースの内容で緊張というよりも、注目されていることにプレッシャーを感じました」
-2場所目から9連勝で特昇した時は?
「デビューで優勝できなかったのもあって、ある程度吹っ切れたというか、自分のレースをするだけだって思って走りました」
-逆にデビュー戦で負けたことによって、気持ちが変わったんですね。
「僕はそう思っています。一回負けてる分、次はもう負けないぞっていう感じだったので、逆に気合が入りましたね」
-競走で心がけていることは?
「デビュー戦の反省を活かして、自分の力を出し切るってことを心がけています」
-特昇した時は?
「あまり意識しないようにはしていたんですけどね。(武雄の)最終日はちょっと緊張もあって、優勝して特昇が決まってホッとしました」
-後続を大きく切って、強い勝ち方でした。
「でも、それは逆に言えばラインを意識した走りができていないということなので、力を出し切る以前に、上ではラインで決まるような走り方を心がけたいですね」
-今の目標は?
「今、一番思っているのは師匠(日野博幸)の前で走りたいです。グループに濱田浩司さん、松本貴治さんらがいるので、その前で走ることを一番目標にしています」
-では、S級に早く特進したい?
「そうですね、早く上がりたいですけど、そう上手くはいかないと思うので、まずはA級1、2班でしっかり脚をつけて、ラインで決められるようにしたいです」
-強いし、すぐだと思いますけど。
「いえ、今のままじゃムリだと思うので」
-課題をあげるとしたら?
「やっぱりタイミングとかですかね。600mだったり2周を先行する力があっても、自分が行きたいところで行けなかったら、余計な脚を使って、結果もがけないことになるので、どれだけ楽に前に出て走れるかが課題になると思います」
-ラインで決めるのは楽なことではないですから。
「2周いって、後ろがついてこられやすいようにっていうのをこころがけないといけないですね。長い距離を踏むことは、師匠やグループの人たちにも大丈夫って言っているので。自分は1000mが得意なので大丈夫です」
-周りが太鼓判を押してくれると嬉しいですね。
「はい、心強いですね。自信になります」
-どんな感じで練習しているんですか?
「グループで連絡を取り合って、何時からって決めてやっています。各々、苦手な課題とかがあるので、集中してやったり、同じメニューをやったりしています。基本はさっきも言ったように楽に出て、自分の力を出し切るかどうかなので、競走形態の2周からの、もがきだったりとか、そういう練習をしています」
-松本選手ら、グループ内に強い選手がいるといい練習になりそうですね。
「そうですね、身近にいい目標がいるのでありがたいですね」
-師匠からのアドバイスは?
「特進のかかった開催の時は、『出し切って。あとは内に包まれて何もできないというのだけはやるなよ』とは言われました」
-それは力を出せば強いとわかっているからのアドバイスですね。
「そう言ってもらっているんだと思って、頑張りました」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「S級にあがることを目標にしつつ、しっかり前で先行できるように、大きいレースを心がけて頑張りたいと思います」
外田心斗 (そとだ・しんと)
1998年7月18日生まれ。170.3cm 73kg
癒しの時間は?
「家族と一緒にご飯を食べることですね。家で、家族と一緒にいるとホッとします」
好きな食べ物は?
「最近はちょっと海鮮がすきですね。愛媛の海鮮物は美味しいです」