インタビュー

KEIRINグランプリ2015を優勝し、2015年を締めくくった浅井康太選手に、1年を振り返っていただきました。
一戦一戦、悔いなく走ることがまたGI優勝、グランプリにつながっていくと思っていますので応援宜しくお願いします。

-グランプリの優勝から少し時間が経ちましたが、今の心境はいかがでしょう?
「本当に獲ったのかなっていう心境がずっと続いています」

-まだ実感はない?
「そうですね。GI等だと開催中の勝ち上がりがあって、勝ち上がって良かったという安心感や、初日に負けた時は不安な気持ちで二次予選を迎えたりとかするので心境の変化とかあると思いますが、それを乗り越えてのGI優勝になるので、喜びがその時とか後から実感してくるものだと思うんですけど、(グランプリは)一発勝負の3分の出来事って感じです。グランプリを獲ったのはすごいことだと思います。だけど、自分の中においてはほんのちょっとの出来事なのかなっていう感覚に陥っていますね」
-1番車のグランプリユニホームを1年間着続けますが?
「今まで、過去5回グランプリに出て、SSになって、SSユニホームを着て、SSのパンツを履くことにおいて、走る前に緊張感はありました。1番車だからじゃなくて、SSユニホームということで緊張感は持って走れていたので、あまり変わらないかなと思います。逆に『浅井は調子がいい』って警戒されレースの展開が変わってくるのはあると思います」
-グランプリの3分間は1年間の集約だったと思いますが、2015年を思い出されましたか?
「1年間、僕ら選手はグランプリに向けてやっているんですけども、でも、6回あるGIに向けて、しっかり勝ちにいく調整、方法して、その結果がグランプリにつながると思っているので、目標を達成してグランプリに出られる喜びはあります。まずは年間を通して、1つ1つのことを、自分が何をするかを考えながらできた1年間かなと思います」
-2015年は、いい1年間を過ごせて、グランプリをむかえられたんですね。
「そうですね。もともと冬が弱くて、だいたい4月の共同通信社杯くらいから調子があがっていっていたけど、2015年は全日本選抜もダービーも決勝に乗れているし、その中で腰痛になって、自分の身体と相談しながら調子をあげていく方法やトレーニング方法もすごく変え、成長した年なのかなと思います。その後、身体のケアがしっかり出来たので、一番苦手な時期だったり、競輪祭も調子はよくなかったけど、最低限でも決勝に乗らないとと思っていたので、腰痛が治ってから考え出したかなってところです」

KEIRINグランプリ2015ゴール
-いい時も悪い時もというよりも、全体的に底があがったということでしょうか?
「そうですね、感じられるところはありますね」
-レースを振り返って、グランプリの最終バックでの動きは俊敏でしたね。
「そうですかねぇ。僕は今までちょっと内に行くのはやめていて、(グランプリでは)本当にコメント通りの自由自在に走れたかなと思います。あれは、武田(豊樹)さんの後ろの平原(康多)さんが出て行ったから、展開が向いたのはありますね。最悪、(平原さんが)出ていかなかったら、平原さんに当たりにいくことも考えていました。でないと、その上を新田(祐大)に行かれるんで、だから、平原さんか神山(雄一郎)さんを思いっ切り外へやらないとと思っていました。そうしたら、平原さんが出て行ったので、これはもう神山さんのところだと思って、ちょっとだけあたらせていただいて、そこで上手いこと入れたのが勝ちにつながったと思います」
-今年の目標は?
「一戦、一戦をしっかり走り切るというか、一戦一戦を悔いのないように走ることがGIなり、グランプリにつながっていると思うので、まずはそこからやっていくことが課題・目標というか、そこが出来てからGIの決勝を目指す、GIを獲ると、その時、その時によって設定を変えていきたいです。まずは通過出来る目標をおいておかないと、今は一戦、一戦をしっかり走り切ることが自分の目標です。
なかなか、しっかり走り切ることって皆出来ないと思うんですよね、だから、失敗したなっていうことを如何に減らすかだと思っています。その失敗を減らすようにしていけば、一発レースでも勝てるようになると思います。だから、一戦一戦をしっかり勝つことが、これからにつながると思っています」
憧れはオールラウンダーの神山雄一郎選手です。
-浅井選手の憧れの選手像、選手はありますか?
「やはりオールラウンダーっていうところで神山雄一郎さんですね。何でも出来る神山さんに憧れています。だから、自分も何でも出来るように示したいですよね。憧れの神山さんと一緒に走れて、その舞台に立てて、それが自分としても夢でした。その中で、一緒のスタイルが出来るっていうのは喜びでもあり、神山さんが結果を残しているので、これからのGI、GII、GIIIをどのスタイルでも獲れるんじゃないかって思っています。オールラウンダーというのは一番強いっていうイメージがあるので、あの年齢まで出来るとか、あの年齢までタイトルを狙えるとかって目標になりますね」
-最後にファンに一言お願いします。
「2015年(のグランプリで)は6番車で、あまりよくない番号ですけど、最強の6番車になれたので、応援してくれるファンの皆さんの声援のおかげだと思っています。また今年も毎レースしっかり走り切るので、温かい目で応援してください」

浅井康太 (あさい・こうた)
身長179cm 体重75kg 31歳
2015年は全日本選抜もダービーも決勝に乗れているし、その中で、自分が腰痛になって、自分の身体と相談しながら調子をあげていく方法やトレーニング方法もすごく変わったので、成長した年なのかなと思います。