三谷竜生が第71回日本選手権を優勝し、タイトルホルダーに新たに名を連ねた。強力な先行力でグイグイとトップ争いに加わってきた三谷。昨年からの好調を、ついにここで爆発させた。三谷は先行だけでなく器用にヨコもこなし、レースセンスも抜群、それが決勝戦でいきた。タイトルホルダーとして、責任もでき、今後、三谷は最重要チェックの選手になりそうだ。
今後もしっかり一戦一戦戦っていきたいです!
-優勝を果たした心境は?
「素直に嬉しいです」
-三谷選手にとって、ダービーはどんな大会ですか?
「日本一を決める大会だと思うので、しっかりここに向けて仕上げてきました」
-3度目のGI決勝でしたが、どのように走ろうと決めていましたか?
「しっかり優勝を狙って、走ろうと思っていました」
-今回は近畿1人だけでしたが
「決勝は近畿1人だけだったので、それは意識して走っていました」
-近畿で学んだことは多いと思いますが?
「はい、多いと思います。しっかり前々に踏んで、しっかり気持ちで走ることを学んできたと思います」
-今大会のキーポイントは?
「準決勝でしっかり逃げ勝ち上がることが出来たことが大きかったと思います」
-決勝戦を振り返って、桑原大志選手との連携になりましたが、その1車は大きかった?
「桑原さんとは以前にも連携したことがあるので、その1車というのはすごく大きかったと思います
-決勝のレースを振り返って。
「しっかりいい位置を取ってからと思っていました。深谷(知広)君が強いので、浅井(康太)さんのところか、3番手、まず、しっかりいい位置を取ってからと」
-シビアに番手も考えていたわけですね。
「タイミングがあえば、番手にいくつもりもありました」
-山田英明選手が上がって行った時についていこうととっさに思ったのですか?
「どうなるかわからなかったけど、しっかりいい動きが出来たと思います」
-内をついて深谷知広選手の3番手を取りましたがその動きは決めていたのでしょうか?
「いえ、自然にといいますか、身体が動いてくれました」
-絶好の位置でしたが、前の深谷選手のかかりはいかがでしたか?
「深谷君も強かったですし、非常にかかっていたので、行けるかどうかわからなかったけど、行けたのでよかったです」
-後ろにいた平原康多選手は気になりましたか?
「そうですね。けど、自分は自分の行けるところから行こうと思っていたので」
-深谷選手の番手をまわっていたのが浅井選手でしたし、強力でしたね。
「しっかりゴール勝負出来るようにと思って、踏んだだけです。抜けたのは嬉しかったですね」
-前を抜いたという確信はありましたか?
「そうですね、1着という確信はありましたね」
-ゴールして、すぐにガッツポーズが出ましたね。
「はい、優勝したらガッツポーズをしようと思っていたので」
-お兄さんの三谷将太選手からはどんな声をかけられましたか?
「普通に『おめでとう』と言ってもらいました。兄のおかげでしっかり頑張ってこれたので、とても嬉しかったですね」
-三谷選手にとって兄弟の存在は大きいですか?
「はい、非常に大きいです」
-この優勝をまず伝えたい方は?
「父と兄弟と奥さん、家族に伝えたいと思います」
-優勝者インタビューでも言っていましたが、お父さんに褒めてもらえるかなと
「あまり褒めてもらえないので、唯一褒めてもらえるかなと思います(笑)」
-胴上げの時はどんな気持ちでしたか?
「胴上げ自体あまりされたことがないので嬉しかったですね」
-100期代で初のタイトルホルダーですが、ここまで早かったですか?
「うーん、自分の中で早いという気はしないですけど、100期代初というのは嬉しいですね」
-これからはタイトルホルダーとしての戦いになります。
「一戦一戦、全力で戦いと思います」
-三谷選手、どのような気持ちでGIを走っていますか?
「昨年1年間、調子もよかったですし、今年しっかり狙えるようにと思って、調整してきました」
-今回は狙ってやるぞという手応えがあったわけですね。
「そうですね、手応えがあったので、しっかり練習して、しっかり調整することが出来たと思います」
-今後どういう走りがしたいですか?
「タイトルを獲ったことを誇りに思って、まだまだGIが続きますし、しっかり一戦一戦戦っていきたいですね」
三谷竜生(みたに・りゅうき)
1987年9月5日生まれ、身長168㎝、体重77.1㎏。
父・典正、兄・政史、兄・将太の競輪一家。大学時代はラグビーをしていた三谷、いつから競輪選手を目指そうと思ったのは「兄2人がデビューして、それから父のレースを見たりして、それで競輪に興味がわきはじめて、大学を卒業するくらいから競輪選手になろうと思いました」