インタビュー

第26回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントで優勝し、オールスターに続いてGI連続優勝を果たした渡邉一成選手。自転車競技に縁深いこの大会を「ナショナルチームが獲らなければいけない冠レース」とインタビューで話してくれましたが、責任感の強い渡邉選手らしい。
福島でワンツースリーを決められて本当に嬉しいです!
-優勝の心境から教えてください。
「オールスターの決勝戦と違って、今回は外から抜けたので、本当に嬉しいです!」
-GI連続優勝の感想は?
「あまり連続優勝のことは意識していなかったので、ただもう単純に新田(祐大)君を抜けた喜びと、成田(和也)さんまで含めたワンツースリーというのが本当に嬉しいですね」
-自転車競技と深い関連のある寬仁親王牌での優勝を果たしたことは?
「ナショナルチームが獲らなければいけない冠レースかなと常日ごろから思っていました」
-今回、渡邉選手が優勝を果たしました。
「新田君の力があってこその今の僕の成績なので、本当に新田君に感謝しています」
-現在、ナショナルチームの練習を参考にしようと、伊豆ベロドロームにたくさんの競輪選手が練習に来ていますが、それについては?
「すごくいいことだと思います。でも、1つの練習をしているから強くなっているわけではないので。必ず段階を踏んでの練習なので、それだけをすれば強くなるわけではないので、でも、競走意識が生まれてくると僕らもさらに頑張っていけると思うので、もっともっとしのぎを削っていきたいです」
-開催を振り返ってどうでしたか?
「初日、2日目は厳しい展開で勝ち上がりギリギリだったんですけど、そこが僕の弱点だと思っているので、しっかりそこをカバーしつつ、自分のタテ脚を磨いて、まだまだ福島旋風を巻き起こしたいですね」
-準決勝は自力で1着でした。
「自分のタイミングで仕掛けることが出来ましたし、よく前を見れたと思うんですけど、展開待ちだったことがちょっと悔しいですね」
-決勝戦のレースを振りかえっていかがでしたか?
「(深谷知広に)叩かれてから浅井(康太)がイン切ったところを新田がしっかり追い上げてくれたし、深谷君の捲りに合わせてタテに踏んでくれて、もう全て新田君が動いてくれたので、僕はもう安心してついているだけでした。(スタートは)誰か出ればその後ろでもよかったですし、中部作戦があるかなっていう予想もあったので、そこは新田君に任せてインで粘ることも考えていました。岡村(潤)さんがインで粘る様子だったので、そこから浅井君が叩いてくれたので新田君が本当にいい、俊敏な動きをしてくれたと思います」
-ワールドカップへもいい弾みがつきましたね。
「今年はオールスターも獲っているので、気持ちに余裕をもって走れていたので、11月のワールドカップも集中して結果を求めていきたいです」
-今後の目標は?
「12月が終われば今年の成績はリセットされてしまうので、2018年も引き続き活躍して、この成績を残せるように今から努力して、来年も活躍したいですし、年末に向けてもっともっと調子をあげていきたいです」
-ファンの方にメッセージをどうぞ。
「今回は福島3人でワンツースリーを決められて本当に嬉しいです。それも新田君の力強い走りがあったからこそです。自分もまだまだ努力して、強くなっていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします!」
渡邉一成 (わたなべ・かずなり)
1983年8月12日生まれ。身長176cm、体重80kg。
新田選手はどのような存在?「常に一緒に練習していますし、レースではあれほど力強い存在はないと思います!」