インタビュー

高松宮記念杯、サマーナイトフェスティバル、そして、今回競輪祭を獲得した新田祐大選手。高松宮記念杯から全ての特別競輪の決勝を外してない、そこが競輪界で一番強いと言われる所以だろう。ワールドカップと競輪、多忙を極めるが、応援してくれるファンのため頂点を目指す。そんな新田選手にグランプリとワールドカップへの意気込みを熱く語ってもらった。
世界でも通用することを証明してきたいです!
-今年2つ目のタイトル、初競輪祭優勝の感想は?
「嬉しいのひと言ですね!」
-その嬉しさは誰に伝えたいですか?
「近くで見守ってくれた家族ですね」
-今開催は渡邉一成選手の欠場もありました。
「来る直前も一緒に練習していて、その中で一成さんの痛々しい姿も、僕は見てきましたし、落車した(ワールドカップの)現場にもいました…。今まで調子がよかったのに、ここに出られない、一成さんも悔しさや歯がゆさもあったと思うので、その気持ちを僕らに託してくれたと思うので、それを形にして帰りたいなというのがあり、そういう気持ちで今回挑みました」
-4日間振り返って、一番よかったのは?
「仕掛けるタイミングを、初日から徐々に、徐々に修正していくような感じがした。初日はもう新人のような、ガムシャラな仕掛けで、力任せなレースをしたんですけど、そこから徐々に競輪選手らしい、レースの組み立てとか走りが出来て、仕掛けるポイントも見つけていたので、そこが修正出来ていったことが勝利につながったと思います」
-決勝戦はスタートからの初手の位置取りどんな作戦を考えていましたか?
「深谷(知広)たちのラインより前にいたいと思っていました。スタートで少し牽制が入って、そこで深谷たちの前にムリに入っていくような形になったので、そこは申し訳ないなと思っています」
-青板バックからまず山中秀将選手が動いてきました。
「あとは想定どおりでした。僕の後ろに深谷がいたけど、あとは皆が深谷の仕掛けのタイミングに踏みたいと思っていたと思うので、それでああいう展開になったのかなと思います」
-ご自身の仕掛けはどうでしたか?
「あとはガムシャラに踏み込んだだけでした」
-3番手から捲っていった木暮安由選手とタイミングがあったようでしたが?
「そうですね、いつまでも先頭に立てなかったので、これはマズいかなと思ったんですけど、でも、そこからは横に並んでいてもしょうがないから、前に踏むことだけを考えていました」
-勝利を確信したのはどこでしたか?
「ゴール線を過ぎてからですね」
-その後のお客さんの歓声はいかがでしたか?
「気持ちよかったです」
-グランプリへの意気込みは?
「グランプリは優勝しかないので、優勝目指して頑張るだけです!」
-過去に比べて、今年は手応えも違うのでは?
「いえ、グランプリってあんまりそういう感じで走ってないなって思っていて。とりあえず勝つ気持ちと冷静さを忘れていなければ、それがちょうどいい加減になった時が力を発揮出来ると思うので、しっかり照準を合わせていきたいと思います!」
-ワールドカップへの意気込みは?
「競輪祭を優勝したことに自信をもって、世界でも通用するってことを証明してきたいなと思っています」
-ファンの方にひとことどうぞ。
「皆様の車券に貢献出来るようにと、そして、応援してくださるファンの皆さんの気持ちに応えられるように全力で頑張っていきたいです。今回、優勝出来て嬉しいですが、これに引き続き、グランプリ、来年と優勝し続けられるように頑張っていきたいと思います」
新田祐大(にった・ゆうだい)
1986年1月25日生まれ 身長172cm 体重86kg
今後のスケジュールは?
「競輪祭の翌日からカナダに出発して、ワールドカップに参加して、そのすぐあとにチリに移動して、ワールドカップ4戦に参加して、14日くらいに帰国してからは、あとは前夜祭、そしてグランプリです」