第60回競輪祭を優勝し、2011年のオールスター(GI)以来のGI優勝を獲得した。
初めてのGIナイター開催、オール一次予選のポイント制、5回走りとハードな戦いを制した浅井康太選手。競輪祭は、グランプリチャンピオンユニフォームを着て走る最後のGIと気合を込めて走ったという。安定した成績を残した後半、この勢いはまだまだ続きそうだ。
2019年もこの白いユニホームを着て走りたいですね!
-優勝した今の気持ちは?
ゴール
「正直、優勝は2011年ぶりなので夢のようですね」
-3度目のGI優勝ですが、いかがですか?
「本当にGIの獲り方を忘れるくらい、それこそ獲ったことを忘れるくらいに昔のことなので、やっぱり嬉しいですね」
-その間には2度のグランプリ優勝もありますが、比べてみてどうですか?
「長丁場の戦いで勝てたこと、グランプリという一発勝負はその日に調子がよければいいので、また違った嬉しさがありますね」
-今回はGI初のナイターなど初の試みでしたが、選手から見ていかがでしたか?
「5回走りでしたし、この5回走りは初めての経験で体力勝負かなと思ったのはありますけど、正直厳しかったですね」
-決勝戦を振り返って、ラインとしては前からになりました
「作戦の時点では中団からと言っていたんですが、皆が出なかったので前からスタートで、あとは脇本(雄太)君に任せて走りました」
-脇本選手が太田竜馬選手を突っ張った時は?
「突っ張った時点でチャンスかなと思ったんですけど、(柴崎)淳がすごい脚力があるので、淳の動きを見て、3番手の仕事をしようと思っていました」
-最終バックで平原康多選手が捲ってきて、浅井選手を通過した時は?
「脇本君があのスピードで駆けたので来ないかなとも思ったんですけど、それ以上のスピードで来たので誤算というか、その時点で少し、自分の着はないかなと判断してました」
-その後の柴崎選手が牽制していていきましたが、その動きはどう見てましたか?
「淳も外しながら、タテに踏みながら動いていたし、その中で平原さんに応戦している形はあったので、そこから自分は内か外という判断はできました」
-前に踏み出す苦しい判断もあったと思いますが、いかがでしたか?
「淳の出具合を見てから踏んだので、そこからはもうひたすらゴールに向かって踏みました」
-勝利の確信はどこでしましたか?
胴上げ
「もうゴールして1周まわってきてから、お客さんの声やオーロラビジョンを見てわかりました」
-ゴールの時は?
「抜いてないか、よくて同着かなと思っていました」
-声援はいかがでしたか?
「強い脇本君、強い平原さん、若い太田君の声援が多かったんですけど、それに負けないようにと思って走ったし、優勝した後にたくさんの声援をいただいてウルっときましたね」
-今年はグランプリ優勝者として、今年1年1番車でしたが振り返ってどうでしたか?
「四日市の全日本選抜の時はボロボロの身体だったんですけど、その後にしっかり考えて、今の状態にもってこられたのは練習グループのおかげでもあるし、応援してくれたファンの皆さまのおかげでもあるし、自分が努力したこともあるし、本当に皆さんの支えのおかげでここにいると思います」
-今年の後半はとても安定していましたが、その要因は?
「自分の身体のことと、自転車に向きあったことがよかったのかなと思います」
-グランプリに向けて抱負をお願いします
「今回、GIでグランプリチャンピオンユニフォームを着るのも最後と思って気持ちを込めて走りました。また、来年もこのユニホームを着て走れるように頑張りたいと思います!」
浅井康太 (あさい・こうた)
1984年6月22日生まれ。身長179cm 体重75kg
2011年寛仁親王牌(GI)、2011年オールスター(GI)、グランプリ2015、2016年サマーナイトフェスティバル(GII)、グランプリ2017、そして、今回の競輪祭(GI)を優勝