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中川誠一郎(熊本・85期)
中川が3つ目のGI制覇!!
全日本選抜に続き、高松宮記念杯を優勝した中川誠一郎選手。今回は3つ目にして初めての番手からの優勝となりました。中川選手も元ナショナルチームで仲のいい2人、行くタイミングも熟知しているかのようにハイスピードな先行にしっかりついていった。そして、新田祐大選手の強力なダッシュ力にもしっかり対応し、自身3つ目のGI優勝を飾りました。
自力で20年くらい頑張ってきて、たまには恵まれてもいいかなって思いました(笑)
-優勝した今の心境は?
「脇本(雄太)君のおかげですね!」
-今年、GI2つ目の優勝に関しては?
「まさか2つ目が獲れると思ってなかったですね。今回はラッキーだったと思います」
-番手からGI優勝は初めてですね。
「そうですね、自力で20年くらいやってきたので、たまには恵まれてもいいかなって思いました(笑)」
-レースを振り返って、スタートは少し牽制気味でしたが、脇本選手が後ろになり、どうでしたか?
「後ろになるとは正直思ってませんでしたね。脇本君は1番車だったし、後ろとは思わなかったんですけども、でも、いつも通り脇本君は走るだろうなって思っていたので、だから、落ち着いてはいましたね」
-動き出したのは打鐘くらいでした。
「いつも通りの脇本君ならおさえないとと思ったので、予想通り、あのくらいから仕掛けるかなって思ってました」
-ついていてどうでしたか?
「あのスピードだったら粘られることもないし、出切ってからもかかりはよかったので、後ろを確認しても誰も来ないかなって思ったけど、さすがというか、2番車の新田(祐大)君がすごい勢いで来ていたので、ちょっと外すしかなかったという感じでした」
-周りは落ち着いて確認できていたんですね。
「はい。内から小原(太樹)君も来ていたんですけど、新田君の勢いがそれどころじゃなかったですね」
-それで新田選手に対応したんですね。
「はい、どっちかという判断でそっちに対応しないとダメだなっていう自分の直感でした。それで、対応できてから内もしっかり構えながらという感じでしたね」
-踏み込んでいった手応えは?
「脇本君があれだけのかかりで、3コーナーくらいだったので、伸びはいまいちスムーズには進まないかと思ったんですけど、あそこでじっとしていたら新田君には行かれていたと思うので、判断は間違ってなかったかなと思います」
-優勝の実感はどこでしたか?
「直線に立ち直って、内と外の伸びが止まったので、なんとか耐えたなって思いました」
-ゴールした瞬間は?
「嬉しかったですし、本当に『ワッキーありがとう!』って思いました」
-2019年前半を振り返ると?
「幸せすぎますね!前半でGIを2個獲ることは簡単にできることではないし、自分の力もそうなんですけども、展開というか多少の運もないとGIは獲れないので、2つ噛み合ったというか、本当にでき過ぎかなって気がします」
-全日本選抜を優勝した時に、今後を楽しみたいと言っていましたが、どうですか?
「今回も楽しかったです(笑)。色んな意味で、今回は自力だけでなく、初日は3番手とかもあったし、自力や番手と、与えられた位置というか番組と展開と色々と試せているので楽しかったですね」
-グランプリまであと半年ありますが、どう過ごしますか?
「そうですね、全日本選抜を獲って、少し弛んだところもあったので、少し体力的にも成績的にも落ちた時期もあったんですが、だんだんと落ち着いてきて戻ってきつつある時期が今回だったので、その反省を活かして、あまり波が出ないように後半を戦っていきたいですね」
-後半戦の目標は?
「もうグランプリが決まっているので、それに向けてが一番大きいところで、しっかりもうひと山作れるように頑張りたいですね!」
中川誠一郎 (なかがわ・せいいちろう)
1979年6月7日生まれ。身長174㎝ 体重78㎏
2019年の好調の要因は?
「昨年も後半はGIIIを3つ獲ったし、いい感じではきていたんです。GIでの噛み合わせが出てなかっただけで状態はよかったので、それに腐ることなく、いい状態をキープできたことが今につながったのかなと思います」