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村上博幸(京都・86期・S級S班)
村上博幸が5年振りのビッグレース制覇!
サマーナイトフェスティバルを制し、見事に夜王に輝いた村上博幸選手。2014年以来、5年振りのビッグレース優勝になりました。GIIIでは優勝をしていましたが、なかなかGI、GIIで結果を出せずに歯がゆい思いもあったそうです。それでも新しいことにチャレンジを続けていく村上選手、いぶし銀の光るレースが今後も楽しみですね。
自信のもてるレースになりました!
-優勝を果たした、今の率直な心境は?
「自分としてはここに向けてやっていた部分があったので、狙ってくるとは言っていたんですけど、でも、終わってみれば、もっと強い気持ちでグレードレースに臨まないとあかんなって思いました。決勝戦も余裕はあったんですが、最終4コーナーから平常心ではなかったので、踏み込んだ時にもっとペダルに力を伝えられるという感触があったので、ちょっと緊張していましたね(苦笑)」
-また、この優勝という舞台に立っていかがですか?
「40歳になって、こういうレベルで走れているっていうことが30代半ばの時は想像できてなかったんですけど、家族含めて色んな方にサポートしてもらっているおかげなので感謝しかないですね」
-今年はGIIIでも活躍していますが、その辺りはどうですか?
「S級S班になって、やっぱりアドバンテージがあるので、今年は色んなことにチャレンジしていこうって思っています。特に練習面で、そういう気持ちで過ごしているので、その中でまずGIII優勝という気持ちで臨んでいます。今のところGIIIでは納得できる成績なんですけども、GI、GIIで成績を残せてなかったので、結果を残せて嬉しかったです」
-レースを振り返って、渡邉雄太選手の後ろを選択したのは?
「最初は迷ったところもあったんですけど、渡邉君と話をして、ラインがある方が戦いやすいって。前で頑張るって言ってくれて、強い選手ですし、着いて迷惑にならないんだったらつきたいなって思ったので、いい選択ができたと思います」
-渡邉選手の仕掛けはどうでしたか?
「自力4人が仕掛ける激しいレースでしたけども、その中でも捲りも粘りも強かったですね」
-それを交わしたのは?
「渡邉君のようにGI戦線で決勝に乗っている選手を交わせたというのは、まだまだ自分もチャンスがあるのかなって自信のもてるレースになりました」
-2019年の後半戦、目標は?
「もう自分も40歳なので、色んなことにチャレンジしていかんと間に合わないと思うので、色んなことにチャレンジしていって、それを結果としてつなげていけたらいいなと思います」
-今後の抱負は?
「自分はGIの重みもわかっているし、今、自分はそのレベルかと言われると自信をもって『はい』とは言えないので、しっかりトレーニングして、今回の決勝みたいに若い選手を交わしてレースで自信をつけていって、GI、グランプリって言えるような選手になることが目標ですね」
-最後にファンにメッセージをどうぞ。
「いつも応援ありがとうございます。これだけ長いこと選手をしていると腐りかけることの方が多いんですけど、そういう中、応援っていうのはすごく励みになるので、そのおかげで今もここに自分はいれると思っています。一日一日をしっかり競輪に打ち込んで、気持ちが伝わるレースをしていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします!」
村上博幸(むらかみ・ひろゆき)
1979年4月15日生まれ。身長166cm  体重69kg
胴上げの感想は?
「最近、近畿の胴上げはワッキー(脇本雄太)とか重たい選手が続いていたので、今回は僕でめっちゃ浮きました(笑)」