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佐藤慎太郎(福島・78期・S級S班)
グランプリを制したベテラン・佐藤慎太郎!
走る前から13年振りのグランプリ出場が話題になっていた佐藤慎太郎選手。
新田祐大選手の番手から、勝負どころをしっかりと見極めて追い込んできた冷静さは流石のひと言です!グランプリ最年長記録43歳は山口幸二氏と並びました。まだまだ、今年も来年もグランプリ出場を目指すという佐藤選手。これからも慎太郎スマイルで楽しく、そして、レースで熱く魅せてほしいですね!
応援してくれるファンの皆さんは僕に力を与えてくれる存在です!
-優勝を果たした心境は?
「あっという間のゴール線でしたね。新田(祐大)を信頼して、ただそこについていくということだけ、自分の中にテーマをもっていたんですけど、最後は無我夢中で1着を取りにいけました」
-レースを振り返って、初手は前を取りましたね。
「そこは新田との作戦会議の中で、前から攻めたいということだったので、責任を持って前を取りにいきました」
-いつもよりも長い周回でしたが、どんなことを考えてましたか?
「新田のケツをずっと見ていましたけど、これが世界で戦うケツなんだな、デカイなって思いながら周回を重ねていました」
-勝負は赤板から動くかと思っていたんですが、思ったよりも赤板では大きな動きはありませんでしたが、その辺りはどう見ていましたか?
「誘導員から新田が車間を空けていたのもわかりましたし、突っ張って先行もあるのかなって思ったし、今思えば、自分も冷静にいられたかなと思います」
-脇本雄太選手が動いてからいかがでしたか?
「ちょっと遅いタイミングの仕掛けだったので、これだと新田の突っ張りもあるし、もしかして、引けないようなら(番手で)粘ることもあるのかなと瞬間的に思って、その通りになりましたね」
-新田選手がいい位置を取って仕掛けていきました。
「確実に新田が勝ちにいってくれればいいなと思って、僕も3番手単独になったんですけど、これは新田の優勝だなって最終バックでは思いました」
-その後のコース取りなどはいかがでしたか?
「新田がもうちょっと落ち着いてというか、僕のことを気にせずに、4コーナーまでためて抜きにいっていれば新田の優勝だったと思います。ただ後ろからの仕掛けもあったので、新田もかぶりたくないと思って2センター過ぎから仕掛けたと思うんですけど、それによって僕にもチャンスができたのなかと。新田の頑張りが全てです!」
-最後の追い込みはいかがでしたか?
「2019年は本当にああいうレースが多くて、またこのパターンかって一瞬ひらめきましたね(苦笑)」
-2019年はGIで1着が1度もなかったと言っていましたが、立川の長い直線はどうでしたか?
「なんか前にも見たような、初めての感じではないなと、まぁ今まで何度もレースを繰り返してやってきているので。特に直線が長いとかは感じませんでした」
-優勝の手応えはどこで感じましたか?
「自分でもわからなかったんですね。後ろから新田が『慎太郎さん、獲りましたか!?』って叫んでいて、一応『わからねぇー』って答えたんですけど(笑)。
お客さんが『慎太郎、お前だ!』っていう風に、皆が慎太郎、慎太郎って言ってくれたので、そこでビジョンで確認したら僕が映っていたので、そこで『あ、俺なんだ』って思いました」
-常にファンを大事にしている佐藤選手ですが、佐藤選手にとってファンとはどんな存在ですか?
「やっぱり僕に勇気をくれる存在ですね。ファンのために走っていると常々言っているんですけど、本当にそれは嘘じゃなくて、僕に力をくれる存在です!」
-最後にファンにメッセージをどうぞ。
「皆さんの応援と共に歩んできた13年、諦めずにやってきてよかったです!2020年も頑張りますので、また応援よろしくお願いします!!」
佐藤慎太郎 (さとう・しんたろう)
1976年11月7日生まれ。身長165cm 体重80kg
2020年は1番車のユニフォームで走りますが、どうですか?
「責任のある車番だと思いますが、まぁ、キャラクター的に、僕よりも責任のある8人に任せて、僕はこっそりと走りたいと思います(笑)」