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松浦悠士(広島・98期)
ラインの力で優勝を掴んだ!
第63回オールスター競輪の決勝は、ラインと力のぶつかり合いが見れた名勝負という声が多く聞かれます。その激しいレースを制したのは松浦悠士選手でした。中四国ラインの結束力で、強力な脇本雄太選手から勝利を掴みました。
ファン投票3位に選んでいただいた期待に応えられたかなと思います!
-優勝の感想は?
「ファン投票で3位に選んでいただいた期待に何とか応えられたかなと思います」
-2つ目のGIタイトル獲得に関しては?
「今年はダービーもなくなってしまいましたし、GIのタイトルが1つ減ってしまい、ダービーを目標にしていたので残念でしたが、なんとかオールスターで優勝できてよかったです」
-レースを振り返って、初手は?
「初手は脇本(雄太)さんよりも後ろっていうことだけ考えて、あとは原田(研太朗)君が上手く仕掛けてくれたので、あとは期待に応えるだけだと思いました」
-原田選手の仕掛けは後ろで見ていてどうでしたか?
「タイミングもバッチリで、思い切りもよく行ってくれたので、これは(脇本さんを)倒さなければいけないって思いました。原田君は同期、同級生でこれまで一緒に頑張ってきたので、なんとか優勝したいという思いでホームから頑張りました」
-脇本選手が迫ってきていましたが、どうでしたか?
「冷静に、煽りをつくって脚を使わせた後で抵抗しようと思って出たんですけど、少し出られてしまって『これヤバいな』って思ったんですけど、脇本さんもきつそうだと思って、半車出られたんですけど、なんとか盛り返すことができました」
-見ていると内側はきつそうに見えましたが、2センター辺りはどうでしたか?
「かなりきつかったんですけど、バンクが軽かったことが味方したことと脇本さんも脚力消耗していたのかなと思います」
-優勝の手応えはどこでしたか?
「4コーナーでなんとか脇本さんはとらえられたと思ったんですけど、後ろから誰か来るんじゃないかと思って、ドキドキしながら最後の直線を踏んでいました。(手応えは)もう本当に最後、ハンドルを投げてやっと気がついた感じです」
-ガッツポーズされていましたが、どういった思いでされていましたか?
「とにかく開催してくださった関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいだったのと、コロナウイルスが落ち着いて、またお客様の前でいい走りをしたいという思いがあります」
-今年に入って脇本選手と何度か対戦していますが、その辺りは今回に活かされましたか?
「準決勝で自信をなくしたんですけど、ラインの力でなんとか勝てた感じなので、これからもあきらめずに今度は個人の力で倒せるように、いい目標というかライバルなので、追い越せるように精一杯努力したいです」
-この優勝でグランプリの出場権も得ました。その辺りについては?
「はい、グランプリもですが、GIタイトルを目標にやっているので、本当に嬉しい気持ちです! そして、今回(の決勝で)一緒に頑張ってくれた原田君、柏野(智典)さんのためにも今後恩返しといいますか、一生懸命引っ張っていきたい気持ちもあります」
-まだまだGII、GIありますが、どのように戦っていきたいですか?
「中四国で残りのGI、GIIを獲れるように上手く連携して、なんとか優勝して、グランプリにつなげていきたいなと思います」
-目標は?
「自力でGIタイトルを獲るということとグランプリ優勝です」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「今回、ファン投票3位に選んでいただいてありがとうございました。期待に応えられた走りができて嬉しいです。強い脇本さん、新田(祐大)さんがいますが、中四国上手く連携して優勝、そしてグランプリ優勝を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
松浦悠士 (まつうら・ゆうじ)
1990年11月21日生まれ。身長168cm 体重73kg
Q松浦選手から見て、広島の期待の新人・町田太我選手はどうですか?
「今回の優勝は彼のおかげもあります。練習から自分のもっている以上のスピードが出ているので。町田君だけじゃなく、一緒に練習している皆のおかげなので、恩返ししていきたいと思います」