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吉田拓矢(茨城・107期)
吉田が初GIを制す!!
第63回朝日新聞社杯競輪祭(GI)を制したのは吉田拓矢選手でした。今年は高松宮記念杯(GI)で宿口陽一選手、寬仁親王牌の平原康多選手の前で駆けて優勝に貢献してきた吉田選手が、今年最後のGIを獲りました。いつもはクールな吉田選手が満面の笑顔、そこからも喜びの大きさが覗えます。
この優勝で、ますます気合いの入った吉田選手の走りを年末のグランプリで期待しましょう!
グランプリでは関東から優勝者を出せるように頑張るだけです!!

-優勝した率直な気持ちは?
「全然実感がわかなかったんですけど、取材をたくさん受けている内に実感が少しずつわいてきました」
-優勝の喜びはいかがですか?
「これが感無量っていうんだなって感じです」
-今年はここまで吉田拓矢選手の番手からGI優勝者が2人出ていますが、どうでしたか?
「初めて自分の後ろからGIの優勝者が出て、自分が優勝したかのように嬉しかったので、そういう気持ちになれていい経験をしたなと思っています」
-1年の最後のGIで優勝をつかみましたね。
「いやー本当にでき過ぎていますね(笑)」
-どんなところが?
「僕の後ろから2人、もちろん後ろの2人が強いから獲れたんですけども優勝してもらって、それで、まさか自分が優勝できるなんて思わなかったです」
-レースを振り返ってどうでしたか?
「初手は古性(優作)さんラインの後ろからっていう作戦で、あとは脚をためて一発狙おうと思ってました」
-レースが動いてからはどうでしたか?
「道中、郡司(浩平)さん、松浦(悠士)さんに位置取られちゃったんですけど、そこも落ち着いて、最終バックで松浦さんが仕掛けたので、そこを追っかけながら、詰める勢いで最後行きました」

-踏み込んだ瞬間は?
「脚もすごい余裕があったので、どこまで行けるかなと思ったんですけど、まさか1着を取れるとはっていう感じですね」
-外をすごい勢いで伸びていきましたね。
「先行したのが新山(響平)さんだったので、すごいかかりだったんですけど、自分でも信じられないです」
-ゴールした瞬間、2着は誰かわかりましたか?
「いえ、全然わからなかったです。自分が1着っていうのが信じられなくて、すごく嬉しかったです」
-2着は、107期で切磋琢磨してきた新山選手でしたね
「それもでき過ぎているなって思いました!」
-優勝の実感はいつでした?
「ゴールした後、関東の先輩たちに出迎えてもらった時に『あっ、優勝したんだ』って感じでした」
-松浦選手、郡司選手、古性選手が優勝した場合の決勝4着以内でグランプリ確定でしたけど、実際はどう考えてましたか?
「いえ、そういうのはなくて、もう優勝しか考えてなかったです」
-グランプリへの出場権を獲得しましたが、どんな競走をしたいですか?
「関東3車で並ぶので、優勝者を出せるように頑張るだけだと思います」
-昨年末と今年の年末はだいぶ変わりましたね。
「そうですね、昨年はグランプリシリーズを走っていたので、まさかグランプリに出れると思ってなかったです。少しずつ実感もわいてくると思うので、気持ちを高めて、練習に励みたいと思います」
-その先には、S級S班として地元で全日本選抜がありますね。
「そうですね。まぁ…、頑張るしかないですね。責任ある位置まできちゃったので頑張ります!!」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「皆さんの応援のおかげで優勝することができました。グランプリでも頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
吉田拓矢 (よしだ・たくや)
1995年5月7日生まれ。身長171.5㎝ 体重73.3㎏
Q今回は有観客でしたが、声援はどうでしたか?
「すごい声援だったので、本当に力になりました。ゴールした後はすごい興奮して、鳥肌立ちました」