インタビュー

北野良栄(95期 千葉 S級2班)
花月園メモリアルin川崎で魅せた!
 2010年に廃止された花月園競輪場のメモリアル開催。GI「高松宮記念杯」を直後に控え、トップクラスの参加はなし。それでも開催中は熱気に包まれた。優勝したのはこれが記念初Vになった地元の松坂英司。2着も松谷秀幸、3着大塚玲と地元勢のワンツースリー。盛況裏にシリーズを終えたが、一番目立ったのは北野良栄だろう。準決勝で姿は消したが、予選の2戦は圧巻の走りでファンを魅了した。

北野良栄(95期 千葉)
 初日、打鐘で先頭に立つと地元の細川洋を連れて逃げ切り。相手を考えれば1着もおかしくはない。周囲をあ然とさせたのが二次予選。今度の相手は絶好調で川崎入りした松川高大。そして永井清史。実績では及ばない。だが、またもや打鐘で前に出ると、松川、永井を振り切った。2車単の配当は17,510円。3連単は10万円を越えた。大穴の立役者は「先行でできればそれなりにいけると思っていた」と当たり前のように振り返った。
 2連勝で準決勝に進出。後ろには松谷と大塚。大方の予想は南関勢の二段駆け。だが、そうはさせじと吉澤純平が突っ張り先行。一度も前に出ることなく9着に敗れ去った。がっくり肩を落とし検車場に戻ってきた。「情けない」と絞り出すのがやっと。最終日は原田研太朗の捲くりを追う形で捲くり2着。
 今年の前半は勝ち星に恵まれなかった。セッティングなどでも悩んでいた。先行はできるが末の粘りが足りない。しかし「桐山(敬太郎)さんと一緒に練習をするようになったんです。目から鱗が落ちるじゃないけど、それほど衝撃を受けた」。ただがむしゃらにもがく練習から、考えてもがく練習とでもいうべきか、桐山のアドバイスで変わった。「1人でもがいていても誰かと一緒に走っている。番手は誰で、捲くってくるのは誰かみたいな。だから、ただ踏みっぱなしではなく想定しながら練習するようになった」。
元々、能力は高く評価されていただけに、考え方一つで大きく成長した。
準決勝の悔しさを糧に次こそ、決勝で羽ばたいてくれるそうな気がする。


川崎競輪場より