インタビュー

海老根恵太 千葉 86期 S級2班

海老根恵太 千葉 86期 S級2班
 復活。完全復活とまではいかないが、確実に状態は上がってきている。長い低迷期を乗り越え、今年は海老根がやってくれそうだ。今年からギア規制がかかり、上限は3・93になった。不安を持つ選手が多い中、海老根は堂々としていた。それより今期は2班。予選スタートの方が緊張したようだ。その予選。抑えられて後方まで下げた最終ホームから巻き返しに出た。以前にはそんなに早く巻き返すイメージはなかった。「やはり予選というプレッシャーがありました。久しぶりに長い距離をもがいたんで疲れました。足も痛い。だけど満足感があります」と流れる汗をぬぐおうともせず笑顔を見せ続けた。準決は南関ラインで地元の佐藤龍二と同乗。「佐藤君が頑張りますって行ってきたので」と自力は封印。逃げた小松崎大地の番手を奪った佐藤が1着。海老根も2着に食い込んだ。「思ったより自転車が出ていない。決勝はフレームを替えるかもしれません」。迎えた決勝。レースは青板から動き始めた。先制した桜井|小松崎|橋本の後ろを佐藤がキープ。小松崎も早めに番手まくり。最終ホームを4番手で通過した海老根には絶好の展開だった。が、伸びを欠いて3着でシリーズを終えた。
 「こんないい展開を生かせないなんてもったいない。もったいないというか取りこぼしですね。意外に自転車が伸びなかった」と唇を噛んだ。ただ、取りこぼしたいう言葉が出てきたのは今後に期待が持てる。悔しかったのではなく、取りこぼしたというのは自信があったからこそ出た言葉。ギアも3日間、違和感なく踏みこなせた。昨年は腰痛などの影響で低迷。ファンの期待を裏切った。しかし「大きなことは言えませんが、1班に戻る後半はGIでも戦える状態に持っていきたいと思っています。勝ち負けになるというんでしょうか。最近はレースでも集中できていますから。昨年のようなことはないように頑張ります」と固く誓った。


平塚競輪場より