インタビュー

渡辺 ゆかり  山梨 102期 A級2班
右鎖骨を粉砕骨折。
 読んで字のごとく、砕けた骨は100%、元には戻らない。そんな大けがから復帰した渡辺。まだ本調子にはほど遠いが、徐々に形になってきた。そして今回の川崎は前検日から普段以上に明るかった。それもそのはず「2月に鎖骨をつないでいたプレートを取り外す手術を受けたんです。これでやっと肩の可動域が広まりました」。

渡辺 ゆかり  山梨 102期 A級2班
 笑顔と自信を持って臨んだ初日予選。6番車ながらスタートを取り、上昇した山本奈知の後ろに入る絶好の展開。3番手は、優勝候補筆頭の小林莉子。が、バックから小林がまくると切り替えられず終わってみれば4着。「悔しかったです。でも、どこが悪いか修正点はどこなのかとかが分かったんです。プレートを取る前にはそれすら分からなかったから。後は気持ちの問題ですね」負けても収穫はあったし、久しぶりにたたける手応えをつかんだようだった。2日目は逃げた長澤彩の後ろを石井貴子、高橋梨香と取り合い。それも渡辺は真ん中。俗にいう「あんこ」状態。「気持ちが入ったレースができました。あそこで引くわけにはいかないし。でも、長澤さんを抜けなかったのは力不足です」と2着も笑顔は見られなかった。決勝もいい展開に持ち込んだが、長澤後位を小林に奪われ3着。
 優勝こそ出来なかったが明らかに状態は上向いてきている。考えて見れば渡辺はスピードスケート代表としてソルトレーク、トリノの2回、五輪に出場している。身体能力はガールズケイリンの中でも1、2だろう。それが実際のレースでまだ生かされてない現況。「もう少しです。昨年は骨折してからが時間がかかりました。今は走れる喜びを感じていますが、もっと勝てるようにしていきたい」2日目に見せた闘志を前面に押し出したレース。ガールズケイリンでは珍しい。プロ意識、簡単に言う選手もいるが、渡辺にとっては当たり前のこと。それをやっただけ。昨年の分まで、今年はやってくれるはずだ。


川崎競輪場より