阿部 兼士 福岡・93期
先行では末を欠くがダッシュを生かしたカマシ、まくりに威力を持つ阿部。「これまでも何度かS級点に届きそうな時はあったのですが、もう少しのところで及ばずとか、届きそうなペースの時に失格してダメだったりとかで…」と唇を噛み締める。前期はA1班で67位につけているが「失格しているから(S級点は)無理」という。「若手、若手と言われ続けているけど、僕も今年で32歳になる。正直、うかうかしていられないんですよ。なんとしてもS級点を取らなきゃいけないと思っています」と、今年は勝負の年と位置づけているようだ。
「同県の津村(洸次郎、101期)の活躍をテレビでよく目にします。津村がニヤニヤした表情でヒーローインタビューに答えている様子を見ていると心がザワザワするんですよ。ニヤついてんじゃねーぞって感じでね。な~んてね。冗談ですよ。冗談。後輩が頑張っている姿を見るのは素直にうれしいし、後輩がS級でも逃げ切っているのは心強く思う。一緒に同じ練習をしているのだから、自分も頑張れるはずと思っている。津村の走りが自分にはいい刺激になっているし、励みにもなっている。そして、早く(S級に)上がらなきゃという気持ちにさせてくれるんです」と、キッパリ。