インタビュー

橋本祐司 青森 95期 A級3班
チャレンジから負けちゃいけない
 A級1、2班でも好勝負を演じていた橋本が、7月からチャレンジを走っている。「昨年は落車が多くて…。夏場に伊東で落ちてその時ろく軟骨を骨折したんです」。はやる気持ちを抑えられず、完治しないまま戦線に復帰。成績が上がるわけもないし、失格も犯して今のポジションにいる。「チャレンジは難しいですね。僕の走り方はA級1、2班の方が合っているし」。

橋本祐司 青森 95期
 10月の西武園でチャレンジ初Vを飾り、続く千葉は初日に大敗を喫したが残り2日を連勝。前回の福井は3連勝。ここ9走で8勝と抜群の成績を残している。悔やまれるのが千葉の初日。「そうなんですよ。あれがなければ特別昇班していましたから」と悔しそうに振り返った。
 もちろん誰もが認める優勝候補筆頭として平塚にやってきた。予選は最終ホームからギアをトップに上げるとそのまま逃げ切り。準決も難なくクリア。迎えた決勝は南関勢が3人に対し橋本率いる北勢は4人。数の上でも優位にたっていた。それがあだになったかもしれない。塩田大が先行し橋本は4番手。絶好のポジションに思えたが、塩田はマイペースの仕掛け。加えて強い雨が降りしきる悪コンディション。バックからまくって出たが1車前に出ただけ。5着に終わり期待を裏切った。
 12月からは小田原競輪場に冬季移動する。一昨年、事情があって冬季移動はせず青森で冬を過ごした。しかし翌年は前述の落車があったりして成績は低迷。「多分、多分ですけど移動しなかったから練習量が落ちていたと思う。だから昨年はちゃんと移動しました」。青森では午前中に練習をすると午後はオフ。しかし冬季移動先では午前、午後、それこそ夜まで自転車漬けの毎日。現在は1年を通して一日中、自転車と向き合っている。「後輩の箱田(優樹)がいい刺激になっています。小学校6年から知っているし、彼には負けたくないんです」と語気を強めた。来年からは上のステージへの復帰が決まっている。31歳の年齢はちょうど油が乗りきっているところ。「箱田とはまだまだ差がありますが、頑張って追いつきたい」。先行だけでなく何かをやってくれる期待を持たせる選手。チャレンジから負けちゃいけないだろう。


平塚競輪場より