小林優香　106期　福岡　A級2班

2017年は「年も改まったし、もう大丈夫ですよ」と優香スマイル。昨年の2016年は7月に左肩を手術し、その後は長期欠場。復帰後の地元・久留米こそ完全Vを決めることができたが、続く川崎決勝はゴール前斜行で失格、その後の12月伊東決勝は落車で肋骨骨折と散々な1年だった。それでも前向きな姿勢は変わらない。「去年のことは去年のこと。もう終わったこと。今年、また頑張ればいい」。

小林は現在、体質改善に努めている。「東京オリンピックを見据えて、体重を極限まで絞って、それから筋肉で体重を増やそうと思っています。何キロまで絞るかって？　女の子に失礼な質問をしないでよ」と屈託のない笑顔で応えてくれた。

昨年のガールズグランプリは久留米競輪場でテレビ観戦をした。「なんで、自分はここでテレビをみているんだろう。あそこで走りたい。悔しい。体がかゆい。なんで。でも体がかゆい」と、グランプリを走れない屈辱から「体中にジンマシンが出た」という。今年は、そんな悔しい思いとはおさらばだ。

初戦の小倉はV逸ながら1、1、(2)。決勝は3番手2角まくりを放つも、後位に追い上げていた小林莉子（東京、102期）に抜かれての2着だが、着差は1/8。「決勝こそ詰めを欠いたけど、1走目、2走目ともスピードの乗りは悪くなかった」。確かに初日は鐘過ぎ4角先行で堂々の押し切り勝ち。2走目は先行する田中まい（千葉、104期）を2角から豪快にまくって後続を引きち切るなど、シリーズを通して悲観する内容ではなかった。2月の久留米は今年初優勝を目指して気合の参戦。「直前まで、伊豆でしっかり乗り込んできた」成果をいかんなく発揮して、当地での連勝を9に伸ばすつもりだ。女王復活、さらには東京オリンピックの金メダルを目指して優香の勢いが加速する。

久留米競輪場より