インタビュー

大久保花梨 112期 福岡 19歳 A2(7月よりL1)
姉弟子2人の背中を追って
 今期7月にデビューを控える久留米のガールズのニュースター候補だ。久留米の代表格、小林優香、児玉碧衣の2枚看板は姉弟子にあたり何かと縁深いという。「優香さんとは同郷(佐賀県鳥栖市)なんです。競輪学校に入って選手を目指す事も知っていました。自分が(高校で)自転車を始めるにあたり大きく影響しています。碧衣さんは自分が高校を卒業して選手を目指した時に知り合いました。やることすべてがすごいし、今もっとも面倒を見てもらっています。一番の目標選手であり憧れです」。

大久保花梨 福岡
 高校時代はJOCカップ500mTTで優勝し、アジア選手権のケイリンで2位に輝くなど優秀な成績を修め、選手への道を志した。競輪学校へは一回目の試験で合格。卒業記念レースこそ「いつも意識しているし、負けたくない存在」とライバル心をメラメラと燃やす梅川風子(東京)に屈したが、在校1位の座に輝いた。
 大久保の魅力は何といっても本番向きの勝負強さ。高校の時からここ一番というところで力を発揮していたという。「練習ではダメなのに、実戦ではタイムが出たりした。周りからはよく『勝負強い』とか『実戦向き』と言われます。自分ではまったくそう思っていないのですけど」。
 大一番を前に欠かさないのは高校時代から続けるルーティンワークだ。シューズ→ヘルメット→手袋の順番で付けるといつもいい結果がでるという。「卒業記念の決勝はバタバタしていて、間違えて手袋から付けてしまい失敗しました(笑い)。和歌山のときはちゃんと順番を守りました」。
 和歌山とは5月に行なわれた全プロ大会内のガールズケイリン選手によるエキシビションレースのことで、梅川や在校2位の太田りゆらの強豪を差し置いて優勝。評判の勝負強さを全国にいち早くアピールした。「ダッシュ力がぜんぜん無いしまだまだ力不足ですが、早く実戦走りたい。デビュー後は決勝に乗り続けることが最低限の目標です。そこから大きなレースを目指していきたい」。
 今でこそ小林と児玉には敵わないが、いつかは姉両者を脅かすまでに成長し、ガールズケイリンをけん引する存在にまで駆け上がってみせる。


久留米競輪場より