インタビュー

岡本総 愛知 105期 S級2班
S級上位でも通用
今期が初めてのS級舞台。しかし、それを感じさせないほど冷静かつ巧みなレース運びを見せている。ここまでの成績も上出来の競走得点105点超え。A級時代は圧倒的な機動力で勝ってきたわけではないだけに、本人が一番驚く。

岡本総 愛知 105期
「できすぎですね。最初はS級に残ることが目標でしたから、こんなにいい戦いができるとは自分でも思っていなかった。A級戦と違って、自分から仕掛ける展開にならないし、相手に駆けてもらってスピードをもらえるところが合っているのかもしれません。S級戦は怖いけど楽しいですね」。
周囲の評価も高い。徹底先行タイプではなくても、武器を持つ者は強いという典型だ。同県先輩である林巨人は「アマ時代から知っているが、ダッシュがすごくてスピードもある」と高い評価。支部長の一丸安貴も「とにかくレースセンスがいい」と認めた。
8月の豊橋記念では予選2連勝。10月の富山FIは連勝で勝ち上がっての決勝2着。G戦線でも活躍ができる力があって、S級優勝も手が届く位置にある。戦える状態をキープしながら、レース経験を積んでいけば好選手になるはずだ。
「豊橋はせっかく連勝したのに胃腸風邪になってしまって準決欠場。4日ほど飲まず食わずで入院したら脚が落ちてしまい、フォームまで崩れた。戻すのに時間がかかりましたね。落車リスクの高い戦い方でもあるから、ケガだけはしないように気を付けます」。
11月6日からの名古屋FIは、連勝で決勝に進出。ラインで決めることはできなかったが予選だが、そのダッシュ力は改めてS級上位でも通用する威力をアピールした。車券的にも必ず楽しませてくれる選手である。


名古屋競輪場より