インタビュー

松岡晋乃介 岐阜 109期 A級2班
注目の若手!
 将来有望な若手だ。デビュー2年の松岡が、平塚で存分にアピールした。何しろ体がいい。182cm、90kgの恵まれた体格。高校時代は陸上の砲丸投げで名を売った。競輪に転向してからも着実に歩を進めてきた。東日本での知名度は低いが、このシリーズの活躍を見れば、絶対に忘れられることはないだろう。

松岡晋乃介 岐阜 109期
 直前の別府で完全V。何とこれがA級2班昇班後初優勝。勢いのまま乗り込んできた。まずは初日予選。村上皇、齋藤一茂が相手。いったんは4番手に入ったが、齋藤に内をすくわれ7番手に後退。しかし、最終バックから強引にまくり1着。しかしレース後は、「カマシしていけたのに躊躇した」と内容を反省。そしてさらに「期の初めということで緊張、守りに入っていたのかもしれない」と振り返った。
 準決は近藤夏樹―三住博昭が断トツの人気。言葉は悪いが、アテ馬と見られていた。近藤の成績を見れば、それも頷けた。打鐘で先頭に立つと加速。人気の近藤は7番手。それでも近藤が巻き返すと思っていたのだが、甘かった。松岡の掛かりが良く、近藤は不発。村上卓茂に差されて2着も、強さは際だった。「いいタイミングで行けました」と初日とはうって変わって表情は明るかった。準決の動きを見れば、決勝でも期待できる、そう思ったファンは多かったはず。しかし、7番手から仕掛けられず8着惨敗を喫した。
 デビューからずっとオフを作らなかった。「1日でも練習を休むと弱くなるんじゃないかみたいな」。それはそれで悪いことではないが、疲れは残った。そこで最近は「レースの次の日は休む事にしました。休養も大切だとわかりました」。吉村和之の元、竹内雄作、松岡篤哉らと汗を流す22歳。まだまだ粗削りだが、逆にそこに魅力を感じる。今回の決勝は見せ場を作れなかったが、しばらく松岡のレースを注視していきたい。


平塚競輪場より