インタビュー

佐藤幸治 92期 長崎 S級1班
デビュー11年目の覚醒
9月14日から高知競輪場で行われる「第34回共同通信社杯」に参戦する佐藤。「デビュー11年目にして初めてビッグレースを走れることになりました」と満面の笑み。「初めてつかんだチャンスです。年齢的にはベテランの域ですが、新人選手のように新たな気持ち、チャレンジャー精神で臨みたいですね。欲を言えば、少しでも勝ち上がりたいですね」と、力強く抱負を語っていた。今年は9月1日現在で2度のFI優勝を体験し、充実期を迎えている。

佐藤幸治 92期 長崎
「秋田から長崎に移籍して6年になりますけど、ホームバンクの佐世保には本当に熱いファンが集まってくれる。いつも〝頑張れ〟と言ってくれるファンの笑顔が見たくて頑張っています。弟子(瀬戸晋作 107期)の面倒をみるようになったのもいい刺激になり、昨年あたりから、FIでの優勝を目標に掲げるくらいまでの手応えを得るようになった。決勝2着はあっても、なかなか優勝できない、そんなもどかしい思いをしていましたが、今年6月の函館で念願の初優勝を果たすことができました」。そのご褒美が共同通信社杯の出走権だ。
「ソフトバンクホークスの内川選手が2000本安打を決めることができず足踏みをしていましたが、あの時の内川選手の苦しさは自分には痛いほどわかります。あせってもなかなか結果が出ないですからね。でも、2000本安打を決めたあとにプレッシャーから開放された内川選手がポンポンとヒットを打っていましたよね。今の自分はまさにそう。優勝しなければというプレッシャーから開放されてから、思った以上に車が伸びている」という。8月川崎GIIIで決勝3着と健闘し、今年の競輪祭の出場権まで獲得した。勢いそのままに続く久留米で2度目のFI優勝を果たすことができた。
勝つ味を覚え、確実にスケールアップしている佐藤。共同通信社杯では先のオールスターで決勝進出を果たした山崎賢人(111期)と連係できる可能性もあるだけに、一躍、時の人になれそうな予感すら漂わせている。


久留米競輪場より