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佐藤慎太郎 福島 S級S班
400勝は通過点

グランプリチャンピオンのプレッシャーをものともせず、今年に入り福井のウィナーズ、全プロ記念以外はすべて決勝戦に進出。優勝こそないが流石の差し脚で着に絡んできている。
「400勝は節目だし地元のファンの前で達成できたら」と迎えた地元サマーナイトでは400勝はお預け。さらに決勝では「新田に離れなければ、結果は違った・・・」と悔やんでいた。
直後の弥彦記念。デビューして初めての7車立だという。
初日は最終バックまで7番手の展開も4角からコースを見極め3着。そして2日目。小松崎の捲りをゴール前でタイミングを計って差し切り400勝を達成した。
デビューから23年11か月での達成だ。
「(相手ラインの)末木君が強かったけど、その上を我慢強く踏んでくれた小松崎君のおかげです」とゴール後には前を任した小松崎への感謝をまず口にした。続けて「400勝は前で頑張ってくれた選手達のおかげ。感謝しかないですね。思い出の1着は初タイトルをとった2003年の高知全日本選抜。トップで戦える自信も付いたし、勝手にライバル視していた同級生の小野俊之(大分)に踏み勝って優勝できたしね。ゴール後に落車したのもいい思い出かな。」と振り返った。
次の目標は「500勝ですね。400勝はキリがよくないしね。あとGIをもう一度勝ちたい。GIを諦めてないし、頑張ります。」と語った。
全身を筋肉で固めた体をみると400勝は通過点。GIのチャンスもこれから何度も訪れるだろう。ファンやメディアに愛される慎太郎節で、まだまだ笑いを振りまいてくれそうだ。


弥彦競輪場より