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渡邉一成 福島 S級1班
7車でやりやすく
「先行に目覚めた? いえいえ昔からやりたかったけど、7車でやりやすくなっただけなんです(笑)。本当にこの2車というのは、凄く違うんですよ」

渡邉一成が7月の弥彦記念で昨年10月の松戸以来となるGIII決勝に駒を進め好調が続いている。

ナショナルチームとして自転車競技を長くやっていたのも要因だろうか、7車立てレースを攻略しているかのようだ。

8月の福井FIの決勝では新鋭寺崎浩平との対決。
結果は3着だったが、先行で勝負し寺崎を一度も前に出させず不発にさせ、北日本ライン3車で決めた。

続く9月の京王閣FI決勝では坂井洋(栃木115期)との踏みあいに勝ち優勝と大型新人達を力と技でねじ伏せている。

京王閣FIのあと中2日で岐阜記念に追加で参加した。
「中2日で疲れがあるし、そこだけ不安。普段通りに。」
と前検日にコメントするが余裕が感じられた。

迎えた初日。最終ホームから先行して1着。
後ろについた和田圭は「一成さんはめっちゃ仕上がっていますね。自分の状態もそんなに悪くないけど、全然詰め寄れなかった。」

2日目。地元山田諒の先行につく川口公太朗に何度も併せられるがチカラで捲りきり1着。
中2日の追加の疲れをみせない好調さをみせた。

3日目準決勝は内に包まれ脚を余して6着に敗れたものの、最終日は上田尭弥(熊本113期)との先行勝負で、打鐘から先行し3着に逃げ粘った。

「寄る年波には勝てない」というがまだまだ37歳。
自慢のダッシュに衰えは見えない。
G戦線は9車に戻るが、好調は続きそう。目が離せない存在だ。


岐阜競輪場より