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本多優 群馬 L級1班
「可憐」

本多優はまだ19歳で、"可憐"と言う言葉がピッタリの美少女。群馬県と長野県の県境にあるスケートや高原キャベツで有名な嬬恋村の出身。名門・嬬恋高校から、競輪界入りしたアスリートである。
ただ、デビュー戦の地元前橋の成績は7着、6着、6着でほろ苦いものになった。「とにかく悔しい。脚力不足で経験不足。自分でも何をやりたいのか全く分からなかった。初日は外に浮いて大敗。二日目も最終日も勝負どころで前々にいる事が出来なかった。とにかく練習あるのみです」。続けて「朝から何も食べられないぐらい緊張した。レース直後も、吐いてしまうぐらいでした。メンタルの弱さも、改善点のひとつです。せっかく家族も応援しに来てくれたのに、情けないですね」。
現状、嬬恋村から2時間半かけてドームへ練習に来ているそうだ。もっと稼げる様になったら、ドームの近くにアパートを借りて、トレーニングする日々を計画中と言う。小林彩乃の師匠でもある櫻井学によると「彩乃のデビュー戦も、こんな感じでしたよ。練習でも普通に男子選手に付いていけるから、これからだと思う。学生時代にスケートで実績があるし、慣れればすぐに強くなると思う」。
男子の119期は強いが、120期のガールズの選手は各地で苦戦している。ガールズケイリンが、ある種、戦略的になっているのが要因のひとつ。新人選手が良い位置に入れないし、パワーでも先輩達には敵わない。これがガールズケイリンの、1期生からの10年の歴史と言っても良い。
8月にはいわき平競輪場でオールスター競輪が開催されるが、ガールズケイリンには、人気選手の"ビューティー枠"なるものがある。最近で言えば実力も伴ってきたのが荒川ひかり選手だ。ビジュアル面からも、人間的な魅力からも、今後の活躍次第で、来年のオールスターでアルテミス賞や、ドリームレースに選ばれる可能性もある。本多優のこれからの飛躍に期待したい。


前橋競輪場より