インタビュー

1992年4月に一宮競輪場でデビューした澤田義和。競輪祭・新人王、ふるさとダービー防府、西日本王座決定戦などビッグレースを優勝している。今は兵庫の支部長もつとめている澤田。今年に入り、ビッグレースの出場が増え、調子も戻りつつある。彼がこれから目指す目標とは!?
GIの決勝に乗りたい、また、そういう気持ちが出てきたので、それを目標に頑張っています!
-デビューから約24年になりますが、振り返っていかがですか?
「最初は順調にいっていたんですけども、自分が思っていた以上に活躍は出来たと思います。最初に競輪選手を目指す時にS級にあがって活躍することが目標だったので、それは叶っていると思いますね。今と時代が違うのもあり、いい時に選手になって、…途中、ちょっと中だるみみたいなところも何回かありましたけど、その時、その時の気持ちを切り替えて、それで、今に至るみたいな感じですね」
-選手を目指したきっかけはどのようなことでしたのでしょう?
「父親に『なってみないか』って言われたのが最初のきっかけですね。それから自転車競技を始めて、段々のめり込んで、そこから仕事として競輪選手になりたいという気持ちが出てきました。
 高校の先輩でも選手になっている方が何人かいたので、高校生の時に甲子園競輪場に練習に行く時に、(先輩たちの)車を見てすごいなと思ったりとか、その時の平均年収が1500万円とかだって言うのを聞いたりとかして、(自分も)なってみたいと思いました」
-実際に自分がなってどうでしたか?
「デビューして1年でS級になって、収入も1年でパッとあがって、そのままの勢いでいってたので、自分なりにいい職業につけたなと思いましたけど」
-新人王、ふるさとダービー等々、獲られましたが、いかがでしたか?
「新人王も嬉しかったんですけど、その前の甲子園記念とかで優勝出来たことがすごく嬉しくて、目標にしていたS級にあがれたということが本当によかったので。その時は、いつか特別競輪で活躍出来るって思いながらやっていたけれど、なかなか、もう一つ上にいく努力をもっとしていたらよかったなと今思いますね」
-それはどうしてですか?
「あの頃は、トップに吉岡(稔真)さんとか神山(雄一郎)さんがいて、そのうち弱くなって、自分たちの時代が来るだろうと思いながらいたんですけど、その時に倒そうとか、もっと強くなろうとか、そういう気持ちがもっとあればよかったんですけど、今の方がそういう気持ちがありますよね。今の気持ちが若い時にあれば、もっと頑張れていたのかなって思うけど、それはタラレバの話になるので仕方ないんですけどね」
-ですが、澤田選手は今もGI等で活躍していますが、その秘訣は?
「弟子をもっているんです、1人は選手で1人はアマチュアですけど、やっぱり僕が練習に不真面目だと弟子にも何も言えなくなるし、弟子に『練習しましょう』って言われたら、『俺はしんどいからやめる』とは言えないので、こんなに自分って真面目なんだなって思うくらい(笑)、練習を頑張っていますね。それがよかったのかなと思います。支部長になって、その仕事に慣れずにちょっと練習出来なかった時期もあって、点数もガクっと落ちた時期もあり、これじゃダメだって思って、支部長の仕事にも慣れてきて、練習も出来だし、昨年から少しずつ良くなって、今年から一気にあがったって感じですね」
-GIの決勝も目指せるかなというのがありますが。
「もうちょっと頑張らなくちゃいけないんですけど、普段のレースとかで点数とかをあげていきたいですね。GIとかになると点数の高い選手が多くいるので、どうしても番手が悪くなってしまうので、そこで番手もあげていければ、それも少しずつ近づいていけるのかなと思います」
-支部長のお仕事はかがですか?
「兵庫県は競輪場がないので、他の支部長に比べたら仕事は少なく支部の人数も最近減ってきているので、今年2人デビューしますし、そういったところから盛り上げていけたらいいなと思っています。そんなことを考えながらやっています」
-兵庫を盛り上げるように、ですね。
「そうですね。スポンサーの方を見つけたりだとか。だんだん支部のお金とかが大変になってきているので、1人でも支部員を増やしていって、また活躍する選手が増えていったら、それを見てまた目指そうとする選手もでてくると思うので。ちょっとずつでも変わってきていると思います。
 競輪場がもしあれば、もっと競輪をやってみようかという人も多いと思うんです。兵庫には競輪場がないのでサテライト阪神さん等に協力をお願いして、イベントをしたりして、ちょっとでも兵庫支部の選手を知ってもらおうという活動はしています」
-では、今後の目標を教えてください。
「最近、成績もよくなってきて、あの、僕はGIの決勝に乗ったことがないので。また、そういった気持ちが出てきたので、それを目標に頑張っています」
-それはものすごく意外でびっくりです!
「そうなんです(笑)。何回か惜しいことはあったんですけど、微差で4着で負けたりとかだったので。それでいつか乗れると思っていて今の歳になったので、また、ちょっと特別競輪にもいけるようになってオールスターも出場できるし、また、この勢いを殺さずに頑張って。あと、どのくらい頑張れるかわからないけど、またこういう気持ちになれたので、頑張りたいですね」
-最後にファンにメッセージをお願いします。
「最近、また1着を取ることも多くなってきて、少なからず僕を期待して買ってくれるお客さんや声援をくれる方もいるので、そういった皆さんのためにも、500勝まで(6月28日現在463勝)、いえ、500勝までじゃなくもっと頑張りますけど、とりあえず500勝を早く達成出来るように頑張っていきたいと思います!」